Monologue2004-25 (2004.7.20〜2004.7.31)
 「2004.7.31(土)」晴時々曇・そがなオッチャンじゃったか

 以前田舎に帰った時に地元の小料理屋みとうなとこでカウンターで友人と飲んどった。
 隣にオッチャンがおって、飲んどる内に一緒に話しなぞして盛り上がったりした。
 その後ワシと友人は、オネエチャンのおるスナックに行く為、小料理屋を辞した。

 行ったスナックで、そこのママさんと話しとったら、玄関から客の入ってくる気配がした。
 ワシらにゃ、そん顔は見えんかったが、ママがそん客を見るなり、そん客にワカらんよう、じゃがワシらにゃあからさまにわかるように、舌打ちし”あれま、来ちゃったーっ”ゆうような思いっきり嫌な顔してみせた。

 ワシが、感心したんは、そん後のママの態度。
 まあず、ようくあんだけ豹変できるの、ゆうくらい、歓迎歓迎大歓迎ゆう感じの変わりぶりで、そん客を迎えいれてじゃった。一瞬にしてモードが切り替わるんじゃの。
 げに、女ゆうは恐ろしいゆうか大したもんじゃ、ゆうて、まあ感心するやら納得するやらで、ワシも勉強させてもろうたわいの。

 さて、そん客じゃが、おわかりかと思うが、最初に小料理屋で出会うたオッチャンじゃった。
 ワシゃ思い切って、先程はどーも、ゆうて挨拶してまおうか思うたが、友人が、やめとけやめとけ、ゆうて止めたもんで、以降は、オッチャンに見つからんよう、コッソリ飲んどった。
 今考えりゃ友人の言う通り、下手にカラまなくてエかったわい。まあ、オッチャンはほとんど泥酔で前後不覚じゃったしの。

 小料理屋じゃ気さくなオッチャンじゃ、ゆう印象じゃった。
 ところがママに聞いたら、相当酒癖がワルイそうで、結構有名な問題児なんじゃそうな。
 人との縁ゆうもんは、なんよう展開がわからんで、それん又面白いのかもしれんの。
 「2004.7.30(金)」曇時々雨・ノーブラ

 なんじゃ、ウカウカしとったら8月が来るじゃないの。早いのう。

 今日夜帰りがけに近所で、家の回りを散歩しとるようなオバサンを見かけた。ワシん近所は夜んなりゃ、ほとんど人通りも無い。
 なんようありゃなんちゅうんかのう、スリップゆうのかババシャツゆうんか、まあワシゃ女子の着るもんは良う名前わからんが、要は下着みとうな肌着みとうなもんじゃった。
 まあハッキリ言うてしまやあ、ノーブラで歩いとったゆうこんじゃ。
 華奢な方じゃったけえ、なんよう大きな大きな乳首の跡が小刻みに振動しとるんが服越しにハッキリ見えよった。

 年の頃は、5〜60代くらいかのう。夜にあがなノーブラで近所を徘徊する心理ゆうんは、推察すりゃ、どがなもんかいのう?。
 
 小さい頃はよう、近所のオバチャンが、オッパイ丸出しでいるとこなんぞ、良う見かけたもんじゃ。
 言うたら、道端でションベンしとるのも、それもケツまくり上げて丸出しで思いっきり立ちションしとるんなども見かけたこんがある。
 小さい時ゃ、ありゃオバサンだでエエんじゃ、ゆうて何も感慨も沸きゃせんかった。

 ところがよう、今自分が、ああしたオバチャンの年代に近くなるにつれ、人前で裸なぞ晒すゆうこんは、なんよう、やっぱある種特殊ゆうか、何かしらのエロティシズムを持ってせにゃあかんように思うんでの。

 ワシも、たまに人がいないとこで、外を裸で歩いたら気持ちエエじゃろ思う時んある。
 もしそこに野郎がおったら「テメ、なしてこがなトコ出てくんじゃ!、ドッチラケじゃっ!、どっか失せとけっ!、コンクソボケッ!」ゆうて激怒してしまうじゃろうの。
 じゃがもしそこで女子が見ておったら、なんよう変な気分になってくるじゃろうのう。

 オバチャンにしたらよう、確かにもう萎んだモンかもしらんが、やはり幾つになっても恥じらいゆうもんはあるような気んする。そがあに老婆ゆう感じの人でも無かったでのう。オバチャンじゃでスケスケノーブラでも良かろう、ゆうもんでも無いような気んする。

 じゃで敢えて夜にノーブラで外を徘徊するゆうんは、なんよう何か性的なもんを求めて徘徊しとるように思うてしまうんじゃが・・・。
 それともよう、女子にとってオッパイゆうんは、それほど人に隠すようなシロモンでも無いんかのう?。
 こんなエロ推理は、ワシだけかのう。う〜ん、気になって眠れんわい。
 ん?、そんな下らん推理の暇あったら、部屋の掃除しろ?。
 ご尤も。
 「2004.7.29(木)」曇時々雨・おどれらもかっ!

 ゴキブリゆうたら昔から嫌いじゃった。
 ところが近年になってよう、ま〜た嫌いになったもんがおる。

 セミじゃ。
 ヤツら鳴いとるぶんにゃ全然構わんわいのう。夏の風物詩じゃゆうて、好まれる向きもある。

 なんよう、仁義なき戦い、ゆうもんはどっちかが、どっちかの領分を犯した時から始まるもんじゃのう。

 セミのやつらよ、明らかにワシを狙っとるで。

 ウチの近所にゃアブラゼミん沢山おる。
 朝家出るとよう、ワシが通りかかると、それまで静かにしとったもんが、ジイっ、ゆうて一声鳴いたか思うと、いきなり飛び掛かってくるんよ。一匹だけじゃ無あで。
 じゃでワシが歩くと、横から、ジイっ、ジイっ、ジイっ、ゆうて、今にもとびかからんかの勢いでの、ジイジイ歓迎じゃ。もう夏になると、いつもこれじゃ。
 おどれら、ジイジイゆうて、ワシゃ確かに、オッサンじゃが、そこまでまだ老けちょらんどおっ!。

 まあ、もしかしたらヤツらにゃ、攻撃ゆう気持ちはさらさら無いかもしらん。言うたら、ヤツらなりの歓迎の仕方しとるだけかもしらん。

 まあ歓迎なら歓迎でもエエよ。
 じゃがよう、よしんば歓迎だとしてもよ、何も挨拶もせんとイキナリ飛び掛かってくる、ゆうはチイとワシに対する礼儀ゆうもんを欠いとんとちゃうか?。
 しかもこっちゃ朝の不機嫌な時でいっ。おどれらのおかげで朝の通勤のストレスが倍増じゃどっ!。

 全く、時も、礼儀もわきまえん。おどれら、ほいじゃで一週間しか陽の目を見るこんができんのじゃああああっ!。
 飛び掛かるなら飛び掛かるゆうて、あらかじめ挨拶回りして、ほいで時にゃ菓子折の一つも持ってくるゆう、キチんとした姿勢見せてから来てみないやっ!。おうっ!。どうした返事は無いんかあああっ!。
 ん?、こないだワシを攻撃したもんは昨日寿命が来て成仏した?。

 なんじゃヤツら、勝手に人にぶつかっといて、ほいで詫びもせんとハイおさらばよ、じゃとおおっ?!。
 いい加減おどれら虫が良すぎるんじゃあああっ!・・・。
 あっ、虫だけに虫が良すぎる。
 御あとがよろしいようで・・・、って、ワシゃ、そんなん誤魔化しじゃ一歩も引かんどおっ!。コンクソボケッ!。

 やれやれま〜た興奮してきてもうたわい・・・、あ〜あ、ワシとヤツらの仁義なき戦いは、一体いつまで続くんかいのう。もう疲れたわい。虫ゆうんは、まことにワシを疲れさすの。
 「2004.7.28(水)」晴・こがなとこにおったんかいっ!

 駅のホームから線路をジっと見とると、あるもんを良う見かけるこんができよる。
 レールの下に石を敷きつめとるとこで良う見かける。大きい駅ん方が良う見かける。

 なんじゃ言うて言やあ、そりゃゴキブリじゃ。
 まあまず、なんよう、あすこはヤツらにとっちゃ暮らしエエんかのう。そりゃもう元気エエゆうか、生き生きしとる。大きいのがウヨウヨしとる。
 あん石が昼間温まって夜でも温かいんかのう?。そう言やあ真冬でも見かけたこんがある。
 エサは、ゴミやらなんやらで、たぶん事欠かんじゃろ。

 もしかしたらよ、家庭にやって来るヤツらの原産地は、ああした都心の駅かもしらんど。

 ワシもゴキブリ嫌いじゃゆうとるが、まあ自分の家でなきゃ、見かけても、それ程怒りは沸き起こらん。
 じゃが、さすがに、あん駅のもんを見たら、なんとかせにゃ!、ゆうて思うてしもうたわい。

 ああ・・・、あんレールにホウ酸ダンゴ一杯撒いたら、どがあに気持ちエエじゃろうな・・・。あるいは火炎放射器で、あん線路を一斉に焼く、思いっきり焼く!、徹底的に焼き尽くすっ!。おうっ、おどれらこがなとこでヌクヌクしとってイイ気になっとんないやっ!。一匹残さずブチあげちゃるっで、はよ出て来んかいっ、こん外道めがっ!。

 やれやれ興奮してきてもうた・・・、ワシとヤツらの仁義なき戦いは、一体いつまで続くんかいのう。もう疲れたわい。
 「2004.7.24(土)」晴・脱皮?

 秋葉原ゆう街はよう、一昔前はイワユル「オタク」ゆう連中の街ゆうイメージんあった。
 今でもそがな連中は多いかもしれん。しかも男子が一杯じゃ。ん?、ワシも同分類?。あっ、メっかちゃったっ!。
 じゃがよう、今秋葉原に来とる男子はワシの印象じゃあ日本のごくごく平均的な男子像ゆう感じじゃのう。
 加えてよう、なんようデニーズもあったりして、普通の若者、男子も女子も含め集まるようになってきとるゆう感じじゃで。
 JRの駅も奇麗にしとるようじゃげのう。昔とイメージが変わったようじゃのう。
 「2004.7.23(金)」晴・オヤジ

 今日は携帯持っとる70代くらいの老婆を見かけた。たぶんワシなんぞより、よっぽど使いこなしとることじゃろう。女子は幾つになっても携帯好きじゃて。

 ところで帰りの電車で、中学生くらいかのう、そんくらいの女子学生二人組の隣ん席がポッと空いとって、こりゃ幸いと、座らしてもろうた。
 ワシのウォークマンの音楽越しに二人の会話ん聞こえてきよる。

 「・・・コオモンから入るとさあ・・・」
 「・・・コオモンに入っちゃえばね・・・」
 「・・・コオモン・・・、それでコオモン・・・」
 やたらコオモン、コオモンゆうて聞こえてきよる。

 まあワシも大の大人じゃけえ、オネエチャン達の「コオモン」が、おそらく「校」&「門」である、ゆうことは、朧げながら察しはつく。
 じゃが、もし許されるならば、せめて「校」だけでも「肛」であってくれんかのう・・・ゆうて切に祈った次第じゃ。ん?「肛」だけで十分?。

 ワシゃ、この子らの隣に座ったんも、何かの縁じゃ思うて、彼女たちが「肛」の方の前提で話をしとる、ゆう風に勝手に設定さしてもらい、音楽を止めて彼女達の話を静かに目を閉じながら集中し聞くこんにした。
 「・・・肛門から先は行けないんだよねえ・・・」。
 「・・・肛門さえ抜ければねえ・・・」。


 まずいことに、ワシの対面にゃ、オネエサンが座っておったんじゃが、こんオネエサン、なんようエレクトーンの先生でもやっとるんかのう、目を閉じうつ向いたかと思うと、時々、足で上下にステップとっとる。
 こん時、もう少し激しくすりゃスカートの中が見えてまうくらいの感じで、妙に白くムチっとした足をクネクネ動かす。見えそうで見えん。そこが尚更心を駆り立てよる。

 なんじゃあっ!、こん今日の車両はっ!。
 やけにサービスがエエのうっ!。今日はプレイサービスの日かっ!。
 いかん!、電車ん中で発情してもうた!。

 結局静まるまで待った為、一駅次の駅まで乗り越してしもうた、そんなお恥ずかしいオヤジの日じゃった、とさ。
 「2004.7.22(木)」晴・デビットカード

 今日もタクシーで帰って来た。
 今日は初めて銀行のキャッシュカードで決済ができるタクシー、ゆうんに乗った。
 クレジットカードで乗れるタクシーには何度か乗ったこんもある。
 じゃがキャッシュカード、ゆうんは初めてで、こりゃ便利じゃったのう。
 運転手さんの話じゃ、個人タクシーには、こういうサービスを導入したんが多いそうじゃ。
 最近はタクシー乗り場でも、カードOKの車を探すのに一苦労じゃったが、これからこのキャッシュカードOKの車を探したい思うとるで、ますます捉まらんかのう。
 じゃが今日川崎近辺は電話ですぐ来てくれる、ゆうてタクシーの運ちゃんに個人タクシー組合の名刺もろうた。こっちエリアはこれで大丈夫じゃの。ほっほっほ。
 「2004.7.21(水)」熱晴一時曇・あちっ

 テレビや新聞を読まんと、世の中で大事件があっても、とんと他人様事じゃ。
 じゃが、この暑さゆうもんは、テレビ無くても新聞無くてもわかる。
 さすが、これぞ天の知らせゆうもんかのう。
 良う耳をすませて聞き、感じ取るこんにしょ。
 「2004.7.20(火)」熱晴・ご婦人だって

 電車内で5〜60代のご婦人が携帯メールやっとるのを見かけた。
 その手さばきたるや見事なもんで、ワシなんぞよりもよっぽど軽やかに携帯を扱っとった。
 ちと内容が見えてもうたが、え、え、え、絵文字っ!?、ゆう感じで「電車」や「メール」ゆうのを絵文字にしたりで、バリバリ若い子モードの文を打っとったで。

 携帯はよう、若い娘のもんじゃ思う向きもあるが、実は女性ゆうもんは世代問わず、元来が、ああした携帯メールのようなもんが好きな生き物なんじゃないかのう。ワシゃ、つくづくそう感じたで。

 先のご婦人なぞ、見とったら送信したメールを、速攻で削除しおった。
 オイオイオイ!、ワシゃ、思わず心ん中でツッコンでもうたわい。
 ワシの感覚じゃ、送信メールゆうもんは、せめて返信が来て確認してから削除、ゆう感覚がある。
 じゃがこのご婦人は、やっぱ女子なんじゃのう。
 メールは会話なんじゃの。
 ほいじゃけ、すぐに消えてもうたとしても、それはそれでエエようじゃった。
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