Monologue2004-02 (2004.1.11〜2004.1.14)
 「2004.1.14(水)」晴・ここかあ!

 道を歩いてて嬉しいのはよ、知らんと思うてヤミクモに歩いとったら、いつしかよう知ってる所に出よった時よ。勿論自転車でも何でもエエ。
 こん時ゃ、なぜか心が躍るように嬉しくなるんでの。な〜んじゃ、ここに来たんかっ!、ゆうてよ。

 人生も同じじゃの。
 全然わからん道を歩いておって、一体どこ歩いとんのか不安になりよったら、いつしかよう知っとる所へ出て「ああ!、ここに繋がっておったんかあっ!」ゆうてよ。
 「2004.1.13(火)」雨後晴・挨拶

 「おはようございます」ゆわれたら「おはようございます」ゆうて返すこんができよる。
 「こんばんわ」ゆわれたら「こんばんわ」ゆうて返すこんができよる。
 じゃが「いらっしゃいませー」ゆわれたら、どう返してエエんかの?。
 「ハイ、いらっしゃいました〜」じゃ、いささか奇妙じゃでの。
 あ?「いらっしゃいました」は尊敬語じゃで、ゆうたら「ハイ、参りました〜」か。「参りました」じゃあ、なんよう降参しよったようじゃの。そがなこんはどうでもエエ。

 ワシゃ、今日この「いらっしゃいませー」で痛恨のミスを犯してもうた。無念じゃ〜。大根おろしとサンマにソースかけたに匹敵するくらい無念じゃ〜。
 最近接触がメッキリ無くなってもうたスーパーのカワイイネエチャンと久しぶりに接触できたんにのう。
 ワシがスーパーの買い物カゴ片づけようた時に、ちょうど掃除しよってたネエチャンと鉢合わせしようて、そこでオネエチャンが「いらっしゃいませー」ゆうてくれたんにのう。
 ワシゃ返す言葉が見つからんで、よう返事せんかった。
 馬鹿じゃ。せっかくの接触のチャンスじゃったんによう。返す返す馬鹿じゃった〜。刺し身にソースかけたくらい馬鹿じゃった〜。

 何も言わんなら、「いらっしゃったよん」ゆうてゆうたほうん、まだエかったわい。
 ツーアウト満塁でド真ん中のストライク見逃したようなもんよ。見送るくらいならガムシャラに振りゃエかったわい。
 ん?、どうせ当たらん?。
 大正解。
 「2004.1.12(月)」曇・わあ〜た〜し〜がああ

 ドリフの「8時だよ全員集合」のDVDを買うてきた。
 ワシみとうな40代のモンにとっちゃあ、落胆半分嬉しさ半分ゆう感じじゃった。
 そりゃお笑いコントのDVDとしちゃあ文句無い出来で。
 落胆したんはワシらん本当にドリフに熱狂した子供の頃、つまりゃ1970年代前半の映像ん全く収録されておらんかったこんじゃ。

 ドリフんメインを志村けんゆうて据えるゆうなら、ありゃ貴重でエエ映像じゃ。
 勿論昔ながらのドリフ特有のナンセンスなドタバタコントは充分堪能できよるで、そこもエエ。懐かしさは充分ある。
 たぶんあれじゃの、ありゃあまあゆうてみりゃ、志村けん世代の人向け、今の30代の人向けに作られたんじゃろうの。
 志村けん、ゆう一人の天才芸人の若かりし頃の勇姿ん見れる貴重な映像じゃ。

 なんよう、志村けんゆうたらよう、ドリフゆう既に確固たる地位を築いとった個性派揃いんグループに新参者で入って、終いにゃメインを張るゆうとこなんか、モー娘でゆうたら、既に確固たる地位を築いとったモー娘に新参者で入って、ほいで新しい人気獲得し新しいモー娘像を提示しよった、加護ちゃんに並び称されるかもしれんの。

 話ついでによ、ちいと愚痴っぽうなってまうが、こんDVDの落胆部分について書くわ。
 まずよ。40代以上の皆さん。
 荒井注がおらんで。
 40代以上の人ん郷愁に駆られて買う、ゆうたらそこでガクっとくる。
 映像の日付見りゃあ、ワシん高校から大学生じゃった頃にかけてん映像が多い。もう既にタモリやらとんねるずやら漫才ブームやらの新しい笑いに興味ん行きつつあった頃の映像じゃ。
 ここは同じドリフ世代ゆうても、まあげに微妙なとこじゃの。

 ワシん子供ん頃はドリフゆうたらカトちゃん(加藤茶)じゃった。
 カトちゃんのギャグは今でもよう言われよる。”カトちゃんペ”とかよ”ちょっとだけよ”とかよ。
 確かにこりゃ一世を風靡したよの。

 じゃがワシが今ドリフん話が出て来よると、いっつも世間とずれてたん?、思いよるんはよ、ワシらん間で最も流行ったカトちゃんのギャグゆうたら、警察官のコントで使いよるやつじゃったんよ。勿論今回のDVDにゃ入っとらん。
 カトちゃんが福島弁で言う「あ、どうも、あ、スんずれしました(どうも失礼しました)」ゆうヤツなんよ。当時流行ったピンカラトリオの「女のみち」ゆう歌歌いながらやってくるやつなんよ。

 ワシん中でカトちゃんゆうたらコレよ。
 こりゃワシらの間でも、えっと流行りよった。当時西城秀樹が多用してたくらいじゃで相当流行ったはずじゃ。
 ”ちょっとだけよ”かコレか、あとは”1234やったぜカトちゃん”ゆうやつ。
 じゃが、こん”すんずれしました”今じゃ、誰も言わんの。なんでじゃ?。植木等のギャグに似てるからかの?。

 全員集合のDVDゆうて聞いて、まずわしゃ、こんカトちゃんが見れるかっ!、思うて喜んだんよ。じゃが期待は儚い夢となって消えおった。
 おそらくよ、もう映像記録ん無いか、或いはワシらより若い衆が、DVDの制作に関っておんじゃろうの。ま、これも時代の流れで仕方無いの。裏を返しゃ、ほいだけドリフが長きに渡って皆に愛されたゆうこんじゃ。
 先もゆうたように、こがな郷愁抜いて見りゃあ、勿論こんDVDは見る価値あ充分ある。
 単にワシのセンチメンタリズムに合わんかった、ほんだけのこんじゃ。

 ビートルズんリアルタイム世代ん、「イエスタデイ」や「レットイットビー」ん持てはやされるん見て、”ビートルズが世界的にブレイクしたんは「抱きしめたい」のおかげなんじゃけえが”ゆうてゆうのと同じじゃの。ん?例えがわかりにくい?。
 はあ〜・・・。もうわしらの時代は終いで。
 「2004.1.11(日)」晴・ルミネザ吉本02

 昨日に引き続き、新宿ルミネザ吉本のネタバラエティ。
 出演者は以下の通り。
 はりけ〜んず、なかやまきんに君、森三中、ペナルティ、ルート33、ハリガネ ロック、ロバート、ランディーズ、インパルス、130R、B&B。 
 昨日今日と客の入りは良かったらしく、芸人さんもやりやすそうだった。

 はりけ〜んずはベタ大阪な泥臭い所が、東京の若い女性には今ひとつなのかもしれないが、僕なぞはこのベタな味は結構好きだ。
 なかやまきんに君は面白かった。あの変な抑揚の寅さんと鬼太郎のオヤジの合わさったような”オイッ、オレの筋肉、準備は出来ているかいっ”みたいな言い回し、これもハマルと意外にいける。
 森三中も最近は若い女性にも人気が出て来たようだ。あまり大声では言えぬが僕の女性のタイプとして村上知子嬢は結構アリである。
 ペナルティ・ロバート・インパルス・ハリガネロック・130Rは知名度も高いせいかノリも上々で無難な出来であった。
 ランディーズは大阪の芸人で、追っかけか知らぬが、一部熱狂的なファンがいた。
 B&Bは僕らの世代には嬉しいベテランの出演。

   *   *   *

 帰りの電車で僕の前に座っていた中学生くらいの3人組の女性が気になることを言っていた。
 「・・・あの子カワイイよねえ、高橋愛・・・」
 どうやらモーニング娘。の高橋愛ちゃんの話をしているようだ。その内一人の女の子が、
 「・・・タエ子に似てなくナイっ?」
 「あっ!、似てる似てるーっ!」
 だれじゃー!、そのタエ子ちゃん!、見てえーっ。
 会わせろっ。オイッ、お嬢ちゃん達今度オジサンと合コンやるか?、ナッ、オイッ!?。
 ・・・などと心の中で叫んでいた今日この頃でした。
 今日はこれでオシマイ、ナッ、オイッ!、オレの筋肉オイオイオレの筋肉、今日はこれでお開きだぞオレの筋肉。
 オレ筋肉ねえよっ。
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