Monologue2002-27 (2002.6.10〜2002.6.18)

 「2002.6.18(火)」雨後晴・新しい風

 今日のサッカー、韓国VSイタリアは凄かったみたいだね。
 近年NBAも勢力図がちょっと変わって来ているけど、サッカーも変わりつつあるみたいだね。
 日本は残念でした。

 「2002.6.17(月)」曇・都電が走った街

 「都電が走った街 今昔(JTB:林順信)」という本を買って、昔の都電の走る東京の写真を折りに触れ眺めている。
 古い都電のある東京の風景は哀愁を帯びて、どこか惹かれるものがある。昔は至る所をそれこそ縦横無尽に都電が走っていたようだ。
 現在は早稲田〜三ノ輪橋間だけが残っており、他はなぜ廃止されてしまったのか非常に残念だと思っていたが、良く考えると僕等のような地方人が大挙して上京してくる為、東京は交通量が増え、それで都電が追い出されてしまったのかもしれず、それを思うと大変心が痛い。
 只東京は遥か昔から数多くの地方人が住み着いて来た雑多な街だから、文化が移り変わって行くのも、この街の運命だ、と少し自己弁護したりもしてみる。

 「2002.6.16(日)」曇後晴・旅をイメージ

 旅について考え、思う時、不思議と心が落ち着いてユッタリしてくる。
 もしかしたら単純に頭の中で遠くの場所に自分の意識を移動してみるだけで、日常の些事で凝り固まった頭の中の意識がほぐれて解放されリラックスできるのだろうか?。
 音楽と旅、これは脳には大変良い薬だ。

 「2002.6.15(土)」雨後曇・運良く遭遇

 僕の居住地近辺は何も無く、辺鄙な場所であるが、それがいいのか結構テレビのロケをやっているのを見かける。主なのでは「南君の恋人」「星の金貨」などをやっていたのを見た。

 今日も又新たに新着ロケ情報であるが、今度のは今まででも最至近距離、アパートのほんの目と鼻の先でロケをやっていた。どうやら7月からの新ドラマらしい。
 出かけついでに覗いてみたら運良く終了した直後らしく、現在司会業で大成したS氏のご子息や、最近は大ヒットしたミステリアス系のドラマでも有名な女優のN嬢、僕も大好きな大人気のK嬢の3人を見かけることができた。ゆっくり見物したかったのであるが、みすぼらしい身なりでウロウロしているとストーカーかと思われそうだったのでキリのよいところで退散してきた。
 ともあれ、こうなると内容がどうであれ作品を是非見てみたいもんである。

 「2002.6.14(金)」曇時々雨・河童散人年参拾九

 本日の日記は、永井荷風の「断腸亭日乗」風にいきます。

   *   *   *

 深夜突如雷雨。残業するに雨甚だしく、頑強な窓に乱打す。
 雷鳴止むを時とばかりタキシ自動車にて帰宅す。
 日本人の働きぶりを見るに生真面目にて休まざること群れたがること丑三つ時より残業の職場にて家庭を顧みず放談談笑始めることなど、時に我が理解の範疇を越ゆ。一日ならまだしも、連夜の籠城、身を削ること甚だし。よくぞ病まざること不思議を越え感嘆の念すら覚ぼゆ。屈強の輩、けだし我とは異種生命体の構造を為すにやあらむ。

 就寝せんとするに遠雷の聞こゆ、帰宅正解なりと安堵す。

 「2002.6.13(木)」曇一時雨・プチCDレビュー〜唄ひ手冥利

 先月発売の椎名林檎が出したカヴァー曲集。椎名林檎の多才さが伺え、なかなか洒落た感じに仕上がっているようだ。
 マリリン・モンローの「i wanna be loved by you」や、シャンソンのスタンダード「枯葉」などでは、椎名林檎の芸達者ぶりに思わず笑ってしまうくらいハマった出来具合である。
 僕が一番気に入ったのは「i won't last a day without you」、僕等の世代ではカーペンターズの「愛は夢の中に」という邦題でもお馴染みの、ポール・ウイリアムズ&ロジャー・ニコルズ作の名曲である。
 ここでデュエットしているのは御存じ宇多田ヒカル。
 林檎・宇多田では声質が違うので合わなそうなイメージがあったが実際聴いてみたら、さすが御両人、月並みな表現だが「歌姫」だけあって、ちゃんと”調整と書いてアジャスト”してきている。むしろ二人の声が絶妙なハーモニーを醸し出し、この切ない愛の歌を一層繊細で味わい深いものにしている。まさにJ−POP歌姫のエボニー&アイヴォリーといったところだろうか。この二人のコンビがこれだけのものを産み出せるのを知ったのは収穫であった。もしかしてカーペンターズ版よりイイかも・・・、なんてちとホメすぎかな。

 「2002.6.11(火)」曇一時雨・スポーティーウイーク

 ワールドカップで前回覇者のフランスが早々と姿を消した。
 他のスポーツでも二連覇というのは大変困難であるが、ワールドカップは4年と言うブランクがあり、その4年間チーム力を維持したり、新戦力で優勝レベルにまで持って行くというのは至難の技だろう。
 となると逆にワールドカップで常に上位に出てくるチームは相当レベルが高いといえる。

 さてサッカーで日本が活気づく中、NBAも大変地味だが、現在ファイナル中で、僕一人盛り上がっている。
 只今年はファイナル初出場のネッツが頑張ってくれると期待したのだが、どうやら前年覇者のレ−カースがそのまま行きそうな雰囲気である。そうするとブルズ以来の三連覇になる。
 三連覇するなんて、よほど強いチームなのだろうが、確かに今のレ−カースは強い。条件も揃ってる。
 こうなると僕としては来年レ−カースを打ち破ってくれる若いチームに期待かな・・・、いや終わって無いからな、一応まだ・・・。

 「2002.6.10(月)」晴・ここは大宮あたり

 僕は1986年3月から87年の3月まで埼玉県の大宮(現さいたま市)に住んでいた。
 大宮駅の西口はあの頃からは大分変貌したが、東口の様子は基本的には、そんなに変わっていないようだ。
 僕は、今でもたまにふらりとこの街に降り立つ。
 大抵は駅から東へと向かい、昔住んでいた堀ノ内方面を目指し歩いて行く。

 余力があれば、大宮第二公園を抜け更に大宮台地を上がる。
 この台地のちょっとした高台から振り返る夕暮れの大宮駅方面の景色は実に切ない。
 その後東武線の大和田駅に至る。
 この”小さな旅”の終着としては程良い、郊外の私鉄沿線の駅前風情の街である。
 大和田からは電車に乗り気分で大宮に戻るか、或いは東へ岩槻方面へと向かうこともある。
 大宮へ行くと帰宅モードだが、岩槻方面へ行くと小さな旅はまだまだ続いて行く。
 たまにそのまま東へ向けて、芭蕉のように奥の細道に旅出て行きたく思う時もある。

 上京する前は大宮という街も知らなかったし、よもや自分に縁が出来るなど思いもしなかった。
 ここは人と同じように街との間にも縁があるということを僕に強く感じさせくれる。

back to ●Monologue Index
back to●others
back to the top