Monologue2002-15 (2002.3.25〜2002.3.28)
「2002.3.28(木)」晴・桜と言えば・・・おっと失礼

 今年は桜が早いようである。
 奈良県の吉野などが桜で有名だが、一度吉野の桜が満開なところを見てみたいもんである。
 昔には西行も訪れ、僕となぜか誕生日が同じだったらしい後醍醐天皇にも縁のある地で、僕としても少なからず惹かれるものがある。

 以前一度だけゴールデンウイークの時に訪れたが、さすがに桜は終わっていた。
 その時は、泊まった旅館の露天風呂の男女の仕切りが実に有り難いことに大まかな作りで、5cm程もあろうかと思われた、その隙間から女湯が見えてしまった、ということだけはシッカリと覚えているような体たらくであった。ここで一句。
 ”吉野にて花見ざれども桜肌見ゆ”。
 ま、僕的には大満足だったのであるが・・・。

 吉野と言えば、女湯・・・、おっと、失礼、吉野と言えば、桜、桜と言えば吉野。
 ああー見てみてえなあ・・・吉野の女湯・・・いやいや、ちゃうちゃう、桜、桜。
 桜・・・桜色・・・桜色の肌・・・女・・・女湯・・・(結局それじゃんっ!)。

「2002.3.27(水)」雨後晴・ある日の夢

 当たり前のことだが車を運転する際は注意しすぎるに越したことは無い
 大分前の話になるが、昨年の正月の帰省時にこんなことがあった。

 ちょっとその前に、この話の前提となる、更に昔に見た夢について述べて置こう。
 その夢というのは10年程前に、やはり帰省した際に実家で見た。
 こんなような内容であった。

 実家からちょっと離れた場所に、高校時代に僕が郷土史や街道に興味があった為に、しばしば自転車で散策していた地域がある。その近くには市内でも有数の大きな工場がある。
 その場所がその時の夢の中に出てきた。大きな工場が出て来たので、すぐにそこだとわかった。
 ところが夢はその付近で僕が事故か何か良からぬトラブルに巻き込まれるという内容であった。

 その夢を見た後、何となくその場所に行くのに気が引けてしまったのであるが、その後何年間は時折自転車でそこの近くに行ったこともあり、その際には何事も無かったので、しばらくその夢のことは忘れていた。

 そして昨年の正月、今度は車でその場所を通ることになった。
 3年程前に免許を取ったので、もちろん車で通るのは初めてである。
 その時僕はふと昔見た、あの不快な夢のことを思い出した。
 しかしながら、もう大分前の事なので、まあ何も無いだろう、と呑気に構えられるほどにはなっていた。
 むしろ、その場所にこっちから行ってやろう、何か起こるか見てやろう、いや行かねばなるまい、位の心理状態になっていた。

 車で遠出をし帰宅する際、道行き上その場所を通るのが一番の近道だったので、僕は特に迷いも無くそこを走リ抜けようとしていた。
 そして問題の地点、まさに夢に出た地点に差しかかった。
 そこは十字路というよりX字路になっていて、道が斜めに交差している場所であった。
 しかし辺りは工場と田んぼと住宅が少しで、まあそんなに視界も悪い訳では無く、車も少ないので一応用心の為減速はしたが、まあやっぱり何事もなさそうに思えた。

 そしてX字の交差点に来た時であった。
 ここには信号は無く、僕が進んでいる道には一旦停止の標識も無かったので、つい僕は車を止めずに交差点を抜けて行こうとした。
 するとなんと突然左から、何か茶髪の若者だったように見えたが、その若者の乗った自家用車が僕の車の前を猛スピードで駆け抜けていった。あっという間の出来事であった。
 あれ?、確か車は全然来ていなかったように見えたのに・・・・。

 僕は減速していたから良かったものの、もし用心せず通常の速度で走っていたらどうなっただろうと、思わず戦慄した。
 なぜこんな視界の広い場所で気づかなかったのだろう?。
 確かにあの車はスピードを出していた。だから最初に確認した際には、まだ死角に入っていたのかもしれない。それとも別な道から曲がってきたのか?。しかし、まさかここで急に出てくるとは・・・。

 これ以来、運転する際は注意しすぎることは無い、というのが座右の銘である。
 運転する際は、”信じられない”、という言葉は僕の辞書には無い。
 なにせ、自分のコントロールできる範疇外の事態が、普通に起ってくるのだから。

 それにしても、10年前の夢が、もしこの日のことだったとしたら、それはそれで不思議ではある。
 日常生活で、何か心に引っかかること、それは注意して心にとめ、何を意味しているのか観察することに越したことは無い。

「2002.3.26(火)」雨・戻さなくちゃ・・・生活

 中年になると、どうしても腹の肉がつきやすい。
 比較的時間も精神的にも余裕がある時は、食べるものや食べる時間にも気を遣って健康的な食生活ができるのに、仕事に追われ、時間も精神的余裕も無くなると、どうしても”メシくらい自由に喰わせろよっ、テメエ!!”と、何に対して怒ってるのかわからぬが、そういう風にヤケ気味に何でもカンでも食べがち、それもどうしても制約上寝る前に、食べがち、なのである。見いだしていいのかわからぬが(見いだせるのかという説もあり)時間のかかる本や音楽やその他趣味などの文化よりも、「メシに活路」を見いだしがちになってしまう。今まで趣味などで得てきた精神的エネルギー・活力では無く、食物からの物質的カロリーのみ供給となる。これは脳にはあまり嬉しい事態では無い。
 そんなわけで、最近少し太ってしまったような気もする。
 やはりストレス(もしくは精神状態)と肥満度は結構関係がありそうだ。少なくとも僕の場合は大あり。

「2002.3.25(月)」晴・日本の街道

 「週刊 日本の街道」という冊子が朝日新聞から4月に発刊されるようだ。ああ、僕の方向性にピッタリ。ああー、旅したくなっちゃうな・・・。

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