丸帆亭 萬釣報 #54 2000.8/27更新                    
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特報!都港湾局、認可前に先行契約が発覚!!
 
 運輸省の認可により、埋め立て工事が可能となったが、十六万坪の会が信頼できる 筋から得た情報によれば、運輸省が港湾局の申請を受理するかなり前にすでに港湾 局は埋め立て工事について業者と契約していたことが明らかとなった.
 港湾局が運輸省に対して申請を行ったのが今年2月、運輸省が受理を行ったのが3月10日だが、2月末には埋め立てのための浚渫工事を契約してあったのである。そ れによれば、7月半ばには工事が完了することとなっていた。運輸省なかなかがゴー サインを出さなかったため、11月まで工期は延伸するとしてあるそうである.
 すなわち、運輸省が即座に認可すると当て込んで、仕事は進めていたということに なる。
手続法とはいえ、運輸省も甘く見られたものである。
 また、契約をしているというこ とは、
もし運輸省が認可しなかった場合、業者との関係、工事代金についてはどのよ うになるのであろうか ?行政手続き上、問題はないのであろうか?
 行政手続き上違法で ないにしても、この間さまざまな問題が惹起し、社会的関心を呼んだ有明北埋め立て 問題であることを考えると、今回の先行契約問題は看過できないであろう。
これでは、運輸省認可の意味も、ひいては港湾事業における運輸省の存在そのものが無意味ではないだろうか?
( 十六万坪の自然を守る会の住民監査請求に、既に取り上げられていますが、
残念ながら、 8/29  却下されました。  )


 
閑話休題 <愚痴を雑えて嘘八百!>
 

 反対運動の公認とは言え、コチラは基本的には個人サイトですから、たまには
無責任な事も書いてしまいましょう。でも、あまり愚痴っぽい事を書くと、
埋立したい人達に美味しい情報を提供してしまう事にもなるので、そこそこに。

 上の記事でも分かるけど、こんな強引な公共事業が、ゴリ押しでまかり通る
東京都って何なんでしょうね。国政の場では毎日の様に無駄な公共事業の縮小や
中止が語られる中、埋立反対には普通ならビュンビュン追い風が吹いている訳で、
そんな中での認可、そして着工とは、・・・。

 三宅島の大災害の最中もバカンスを楽しんでいる石原知事、
今日からは外遊ですと、自慢げなニタリ顔が目に浮かぶようです。
「支持率さえ高ければこんなもんさ!」ってね。

 この運動をWebで展開してから、もう8ヶ月になるけど、こんな猛暑の中で、
まさか着工なんて知らせに脂汗を流すなんて、実は考えてもいなかったのですよ。

 今日まで、反対運動の論拠は日々に沢山集まり、もう自分の指では数えきれない
ほどだし、逆に推進側の論拠なんかみんな看破してしまったし、
運動はもはや都の範囲を越えて、千葉、神奈川を含めた東京湾全域の展開を
見せている訳で、ご支援は全国規模に拡大しつつあるし、
そもそも、バブル期より若干の縮小はしたとは言え、推進論拠はまったく変って
いない訳で、そのままのゴリ押しが通るなんて事はありえないと誰だって思うよね。

 世界の先進国のほとんどが自然環境の保全、復元に関わる公共事業がその主体と
なりつつあるなかで、何で東京都だけが、事業関係者以外は、誰も望んでいない様な
開発をし続けるのか?
 いらないものを造るのが仕事なんて、関係者だって嫌にならないか???。
まして彼等の仕事は、かけがえのない自然をぶっ壊すんだよ!。
はっきり言ってそれは必要悪にもなっていないと思うよ。
私ならそんな仕事は止めて別の仕事を探しますね。
家族や社員を養う為にしょうがないの?一千億円以上の金の分配に関われるなら、
モラルも自然もいらないの?それとも天下り先と老後に個人的事情かなぁー??

 民度の低い我が国でも、世界の潮流には右へならえだし、どうせ公共投資を
期待して仕事をつくるのなら、環境保全、復元に向う事業を考える発想は、
なんでできないのだろうか?これは、今の工業社会中心の開発であるところの、
埋立とか、交通網とかより、多くの時間と予算を生みだすんじゃないかなぁー?
そして、そこに初めて市民の参加の意味が生まれる訳で、民意を支持母体にした
公共事業が成立するんじゃないかな。

 そもそも埋立問題に敵を確定したり、悪いのは誰?などという姿勢は間違ってる
のかもしれないと、自問自答してきたけれど、ゴリ押し、やり得、聞く耳持たず、
ってのは、もう人の心のレベルで語れる人達じゃないのかもしれないね。

 十六万坪の問題で、初めは単に現地がそのまま保全される事がベストだと、
個人的には思っていたんだけど、最近わかった事は、そのままなんて、無理だって
いう事。水も空気も地面もみんな他と繋がってるから、例え埋立阻止ができても、
今のまま放っておいたら、きっと数年でハゼも住めなくなる事だって考えられる。
それは主に水質の事なんだけど、専門家数人に聞いても同じ感想を言ってる。
 こういう危機を何とかするのが行政の仕事なんじゃないだろーか?
誰も欲しがらない9.000戸の高層マンションより先じゃないですか?

 この運動に関わる姿勢として、私個人はいろいろな看板を上げるつもりは
無いのでして、動機の不純な部分は誰だって持ってるから、難しいのだけど、
例えば自分や運動の主張の正当性を証明したいとか、名前を売りたいとか、
もう、そんなものはどーでも良くて、運動のキャッチのための"江戸前”も
個人的には少し色あせてきて、結局は、現地の生態系の保全以外には到達地点は
無いのではと、思っています。
 
 先日、東京湾の青潮の話題が出て、なんとその原因の海底の大穴(人為的に掘った)
が、因果関係ははっきりしているのに、国も自治体もまったく手つかずで、
埋めようともせず放置してある事実を初めて知って、愕然としたんだけど、
これはすごく象徴的な事実で、青潮でどれだけの生物が死んでいくのか、それに、
失望し、或いは職業的ダメージを受ける人間だって、毎年数字でわかる程なのに
何にもしない行政って?。しかも十六万坪の埋立には、地下鉄の残土処理の目論み
がある、などと聞くにおよんでは、・・・・・・。
もー、私、行政に対しては心底グレてしまいそうです。

 グレたついでに、推進側に情報漏らしてしまいましょうか!!!
     
以下、嘘八百ですが、喰らって下さい。
1.内部情報で着工日時、正確にわかりますから、海上ピケやります。
 工事中断1日分で、業者保証はいくらかかりますか?そんなの都民のツケですか?
 からだをハッテまで守る意志をどーぞご確認下さい。船壊したら損害賠償だかんね。
2.早朝からの現地監視体制、やっとできました。どっち側からでも何やっても
 わかります。何?最初は東雲側?
3.局内担当官数人と工事業者の接待癒着、資料入手、検証中です。さー大変。
4.過激で有名な某世界環境団体、交渉中!十六万坪に例の船、入りますよ。
 対策はほあん庁?はっきり言って無理でしょう。
5.問題と運動の報道を某欧州国営放送が取材とのこと、全世界に発信してくれます。
 とにかく環境と生き物にうるさいアノ国ですよ。
6.ハゼと言えば高貴なあのお方、この問題に興味をお示しとのことです。
 ミコトノリが出たらどうしましょう?

      以上、全部嘘だよ〜〜〜〜〜ん。と言っておこう。

 


2000.8/27 校了