丸帆亭 萬釣報 #40_2 2000.4/25 更新                    
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"江戸前の海十六万坪を守る会"の
申しあわせ(綱領案)と入会案内
勉強会と平行して会の一応の綱領案が発表され、承認を得ましたので報告い たします。
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  「江戸前の海十六万坪(有明)を守る会」申し合わせ

1.(名称及ぴ構成)
 この会は、「江戸前の海十六万坪(有明)を守る会」と称し、会の 目的に賛同するすべての個人、団体で構成します。

2.(目的)
 この会は、首都東京に残された貴重な自然の宝庫である旧有明北貯 木場(通称十六万坪) の埋立に反対し、貴重な財産である埋立地及ぴ臨海部の利用 を都民の合意に基づいて決定することを求め、その実現のために行動するとを目的と します。

3.(活動)
 この会は、前記の目的を達成するために次の活動を行います。
 1.情報などの収集
 2.学習会、シンポジウムなど調査研究活動
 3.提言、交渉、申し入れ
 4.趣旨を同じくする他組織との連絡、共同
 5.その他必要な活動。

4.(会の運営)
 1.この会は、世話人会によって運営されます。
 2.この会に会長を置きます。会長はこの会を代表し、業務を執行し ます。
  会長は世話人の中から選出します。
 3.この会に会計及ぴ会計監査を置きます。

5.(財政)
この会の財政は、次に掲げる年会費及び寄付金その他で賄います。

 個人  一口 1.000円
 団体。 一口 10.000円

ただし、会として行うイベントなどに際しては、世話人会の協議に基 づき応分の負担を別途要請します。

6.(その他)
 1.この申し合わせに定めのない事項は、世話人会の決定によります 。
 2.この申し合わせは。2000年4月24日より施行します。


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これで、反対運動参加への窓口がはっきりと開いた訳です。
個人でも団体でも、是非運動への積極的な参加をお待ちしております。

入会希望は 
  FAX:03-3644-5445 晴海屋 安田
もちろん  丸帆亭にメールでもかまいません。
つり人6 月号を読もう

 本日発売の”つり人”6月号の関連特集では、このひと月の問題と 運動の推移が、 実に分かりやすくまとめて載っております。月刊誌の宿命で、情報 としては、当サイトで 既に紹介したものが多くなりますが、私の稚拙な文章とは大違いです ので、 問題をまとめて把握する為には必読と思います。特に、現在の有明問題が、 単に地域の 環境問題にとどまるものではなく、地球規模の開発と自然破壊の問題 をすべて内在する 象徴的な問題で、運動には多くの自然保護団体の参入、協同が始 まっている事、そして具体的な団体の代表の話しなど、当サイトではホローしきれな い情報も満載しております。

 今回はその一部、野鳥の聖域としての記事の部分だけ、転載し ておきます。

   野烏の渡来地としての価 値  ー つり人6月号より、ライター浦壮一郎 ー

 三番瀬を守る運動を続けてきた田久保晴孝さんは「三番瀬を守る会」会長 であるとともに『日本野鳥の会東京支部』の監事でもある。同支部では、93年から有 明貯木場で野鳥の調査を行なってきており、鳥の専門家として埋め立て計画に疑問を 投げかける。
「有明貯木場は水鳥もものすごくいるんです。不忍池にカモがたく さんいますけど、あれを 超える数が貯木場にはいます。そういう場所を、全く水鳥 に関係ありませんみたいなアセス メントを出して埋めてしまうのは、もってのほかだと思います」。
 これまでは、ハゼの生息地として注目され続けてきた十六万坪だ が、シンポジウムでの
田久保さんの発言によれば、どうやら野鳥にとっても欠かすことの できない水域であると
いう。
 干潮時に現われる干潟には貝類をはじめ、ハゼやスズキのエサに なるゴカイなどの底生生 物が多数生息しており、それらは野鳥にとっても重要なエ サになっているのである。
lOOOを超える数の野鳥が渡来していることがすでに確認されており 、東京都の海、いや都内全体でも、これほどまでに野鳥が渡来する場所は貴重という 。
 調査結果によれば、特に干潟でエサをついぱむ鳥のシギやチドリ が見られることからも、 野鳥にとっても十六万坪の浅瀬が重要な役割を果している ことは明白だ。
 では、実際にどの程度の野鳥が生息しているのだろうか。田久保 さん同様、現地調査を行なってきた日本野鳥の会・東京支部の東良一さんに話を聞い た。
 まずは干潟に集まる野鳥として知られるシギ、チドリだが、これ らの鳥はおおむね日本以南で越冬し・シベリアや北極海で繁殖する。そして日本の干 潟は、彼らにとってなくてはならない存在であるという。「シギやチドリは日本を休 息地としている場合が多く、干潟がその際のエサ場になっているんです。そして潮が 上がってきた時にどこへ行っているか、これがよく分かっていないんですが、有明貯 木場はエサ場としてだけでなく、満潮時など、干潟が海に沈む時間帯の休息場所にな っていると思います」。
 干潟をエサ場とする野鳥が確認されているだけでも、十六万坪が いかに干潟としての機能を有しているか、その証といえるものだが、野鳥の専門家か ら見れば休息場所としても重要だという。その理由は周囲の環境変化と関係がある。
 「30年くらい前を考えると、おそらく田んぼだとか遊水池だとか 、あるいは蓮田だとか、そういう所が上げ潮時の休息場所になっていた思います。そ れが今は東京湾岸にそのような場所はほとんどないですから、その代替地になってい ると思いますね」。
 東京都の環境アセスでは、野鳥の種類と数を調査しているだけで 、休息地としての視点で調査が行なわれた形跡はない。
また、冬季調査は平成9年1月31日のー回のみ、春季は同年3月27日 、5月14目の2回、夏季は7月25日、秋季は10月20日でそれぞれー回だけしか行なわれ ていない。さらに繁殖調査だが、調査方法として「鳥類の繁殖期に調査地点内を踏査 し、巣等の発見につとめ併せてディスプレイフライト(求愛行動)等の繁殖に係わる 行動を観察した」とあるが、それも平成9年5月14日(春季調査と同日)のー回のみで ある。つまり鳥類調杳が行なわれたのは、わずか計5日間だけである。この調査結果 のみで「鳥類への影響は少ない」と結論付けているのだ。
これで環境アセスと呼べるのか、はなはだ疑問である。
 ほかの鳥に目を移してみよう。種類、数ともに十Z万坪で最も多 いのがカモ類である。
その中で、皇居の周囲に生息するカルガモはTV報道でもおなじみだ が、親鳥がある程度成長したヒナを連れてきているのではないか、と東さんらはみて いる。「カモは卵からかえると親のあとをついて歩きますが、それが小さい頃と大き くなってからとエサが違うと思うで すよ。大きくなっていく過程で旧貯木場に移って、あそこで成長し ているようなんです」と。
 東さんらのグルーブが行なってきた調査によれば、カルガモの数 は東京港の他の地域と比較して格段に多く確認されているという。場合によっては皇 居に生息するカルガモも、十六万坪へ移動しているのかもしれない。
 さらに、前号でもお伝えしたように、平成9年2月の調査ではオオ タカがー個体確認されている。オオタカはレッドデータブックの希少種に指定されて いる猛禽類だが、都のアセスでは全く触れられていない。また、1年にたった5日間の 調査では、発見できなかったとしても何ら不思議はない。このように重要な項目が抜 け落ちていることからも、都は再度アセスをやり直すべきなのである。



2000.4.25 校了
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