解析例
オーバーラップ解析を用いると短時間に終わっていまう現象を把握しやすくなります。たとえば図3には窓倍率を1にした例です。
そのグラフ上では、大きな入力で様々な周波数がでているのが、解析一列のみで他の列ではほとんど出てきていないことが分かると思います。
これはオーバーラップ率0であり、一回の解析と次の解析はラップしていないことからこういう結果となっています。
したがってたとえば、この解析の切れ目に現象が発生している場合には、窓関数などの影響も含めてほとんどグラフに表示されません。
また、そんなに極端でなくても、たまたま解析の真ん中のタイミングで現象が発生したという場合を除けば特徴が小さく現れることになります。
次にオーバーラップ率を10にした図4を見てください
ソノグラフの表示している時間の刻みが細かくなっているので、特徴がつかみやすくなっていることがわかるでしょうか?
この状態でさらに解析間隔を長くして、周波数分解能を上げてさらに窓倍率を大きくすればさらに細かく現象を追いやすくなります