「スネイプ先生ー・・・・あ、いたいた」
教師達もそれぞれの部屋に戻ってしまった真夜中
職員室には未だに明日の授業で使う資料の整理をしていたスネイプの姿がぼんやりとあった
そのスネイプを探しに職員室までやってきたのは同僚のロックハート
スネイプは少し恨めしそうな顔でロックハートのほうに目をやる
ロックハートはバタンとドアを閉めるとつかつかとスネイプの座っている
机のほうに近づいてくる
「・・・・・・・何の用ですか」
スネイプはロックハートをじろりと睨みつける
しかし、ロックハートはまったくひるまず、にっこりと微笑む
「いいえ。あなたの部屋に行ったらあなたがいませんでしたから」
「・・・・・それでわざわざ来たってわけですか」
「まあそーゆーことになりますね」
スネイプはハーッと深く溜息をつく
そして手にもっていた資料をバサッと机に置いた
スネイプは一呼吸置くと、ロックハートに向かって吠えた
「まったくあなたは何なんですか!?こっちは仕事が忙しくて数日間寝て
ないんですよ!?しかもネビルの奴が毎っ回ドジやらかしてばっかりで
ストレスも溜まりまくってるってゆうのに!あなたは邪魔です!出てってください!!」
一気に喋り終えたスネイプはそのままどさっと椅子に座り込んだ
ロックハートはボーっとしたままその場に立ち尽くしている
だが、ロックハートの目にはいつもの穏かな感じはでていなかったのだ
ロックハートが重く口を開く
「スネイプ先生」
「はあ!?何ですか・・・・」
ロックハートはスネイプのローブをぐいっと乱暴に引っ張る
ロックハートの目はとても険しく、スネイプでさえ恐怖を感じるほどだった
「出て行くなんてそんな生半可なことはしたくありません。邪魔なら殺してくださいよ」
いつものロックハートではとても想像できない言い方だった
スネイプの頬からは汗がつーっと流れる
ロックハートはクスリと微笑むと話を続ける
「邪魔なんでしょう?殺してくださいよ。あなたに殺されるんならそれも本望だ。
殺したら私を食べてくださいね?私の存在が邪魔なんでしょう?」 「ひっ・・・・・」
スネイプは恐怖の声をあげた
その様子を見たロックハートはスネイプのローブを放す
スネイプはそのまま硬直していた
ロックハートはつかつかとまた、ドアのほうに戻っていく
「それじゃあスネイプ先生。残業頑張ってくださいねvv」
ロックハートはにっこりと微笑むとドアを開け、そのまま出て行った
誰もいない少し淋しい職員室にバタンとゆうドアの閉まる音が響く
スネイプの頭の中には先ほどロックハートが言った言葉が渦巻いてる
「私が邪魔なら殺して下さい」
ロックハートが言ったこの言葉は
スネイプはその言葉の意味がわからなかった
唯、自分を愛する人を食べるということも
また一つの愛し方なのかもしれない――――――。
Fin
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