ランポエム1

始まりはほんの偶然
出逢った瞬間僕は君に目を奪われた
いや、その時心もすでに奪われていたのかも知れない
紅を含んだ物憂げな瞳
君は僕の視線に気づくことなく艶やかな黒髪を踊らせ
僕の横を通りすぎていった
たったそれだけの、一方的な繋がり
それでも冷め切った僕の心にあたたかい明かりを灯してくれたのは
早めに舞い降りた、春風のような君








想い出は美しい方が
良いと言うことです。