【パラグアイ観光】

  パラグアイを旅行すると貧しい面ばかりが目について、写真はそこんとこを強
 調する結果となってしまった。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  当然、治安はよくない。アスンシオンで泊まったホテル入口は鉄格子で覆われ
 ていて、宿泊者はベルを押して顔を確認してようやく開けてもらえるのである。
 バスにも運賃箱と客席の間に鉄格子の回転ドアが設けられていて、無賃乗車を防
 いでいる。街中には乞食が多く、レストランで食事をしていても、物売りや乞食
 が入れ替わり立ち替わりやってくる。夕食を採りに外へ出るときは、強盗に襲わ
 れないかと、常に周囲を警戒していたものである。・・・・・・・・・・・・・

  観光面では本当に見るものがなかった。バスの車窓からは延々と草原が続き、
 すぐに飽きてしまった。「たまには観光しなければ」と自分をせき立てて出かけ
 たトリニダー遺跡は17世紀の修道院ということだったが、屋根はすべて破壊され、
 単なる残骸にしか見えなかった。ユネスコが「1カ国に1つぐらいあげないとすね
 てしまう」という同情心から世界遺産に指定したように感じられた。このレベル
 が世界遺産なら、ヨーロッパの古い教会は全部世界遺産になるだろう。・・・・

  とはいえ、パラグアイの「何もない」という個性は僕には心地よかった。あせ
 って観光する必要がなく、のんびりと街を歩き、頭に荷物を載せたおばさんや道
 行く馬車を眺めているのが楽しかった。物価もアルゼンチンより安くて、ぼった
 くりもチップの習慣もないので、レストランで好きなものが食べられるのもあり
 がたかった。単純な味付けのパラグアイ料理はイマイチだったけど、ときには中
 華料理に逃げたりして、それなりに満足だった。・・・・・・・・・・・・・・
  なお、写真に出てくる料理の芋は「ヤムイモ」というナガイモの一種らしい。
 主食として、熱帯地方で広く食べれているそうだ。熱を通したものはホクホクと
 して、ジャガイモとよく似た味を出していた。・・・・・・・・・・・・・・・