有孔虫・フズリナ

 比較的良く見つかる化石です。有孔虫は現在も生きているものが観察できますが,いちばん良く知られているのは,「星砂」ではないかと思います。星砂は有孔虫の骨格部分で,南の海の白い砂浜には,大部分は有孔虫の死がいで出来たものが少なくありません。有孔虫は単細胞生物で,その体の一部にカルシウムで出来た骨格を持ち,それが化石となって観察されます。有孔虫の中でも,特に古生代石炭紀からペルム紀(約3億5,000万年から2億5,000万年前)に多く発生した,大型の骨格を持つものをフズリナと呼びます。フズリナの化石は大きい物では直径1cmを超え,その多くは紡錘形(糸巻き形)の複雑な骨格を持っています。
 小型の有孔虫を観察するときには,ルーペを使いましょう。また,フズリナの構造をよく観察したいときも,ルーペが必要です。


   有孔虫写真集
直径1cmを超える巨大なフズリナ。
ふつうにマクロ撮影しただけで,骨格の構造が見える。
これで単細胞だったとは……。
右下の細長いのもフズリナ。

(撮影地:上野)
直径1cm近い大型有孔虫の集団。
ルーペを使わないと,骨格がわかりにくいですね。
お店の入口なので,ちょっと撮影しにくかった…。

(撮影地:柏)
小さめの有孔虫の集団。
肉眼では円形の骨格が見えますが,ルーペを使うと
微細構造も確認出来ます。
……でも,結構低い位置で,
しかも人通りの多い地下道だったので,
まじめに観察するほど「あやしい人間」に見えます。
仕方が無いので,写真を撮影して退散。

(撮影地:渋谷)

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