空の色,空の名前

「図鑑」には収まらなかった,いろいろな雲の表情,空に見える気象現象などをお楽しみください。


飛行機雲。
上空の大気が過飽和状態のときに発生。
飛行機の通過が刺激となり,過飽和状態の水蒸気が水滴になったもの。
空は青くても,大気は不安定。
夕焼けの中を飛ぶ飛行機。
高層雲の薄いヴェールを通して,飛行機雲が輝く。
離陸して15分。高度4000mを少し超えたあたり。
うねるような層積雲が,雲海となって下に見える。
上に見えるのは巻雲。
巻雲の上は,成層圏……雲の出来ない空。
夕陽に染まる,小さな巻雲。
色鮮やかな雲を見上げる,ちょっとだけ幸せなひととき。
夕焼け雲。
低い雲は暗く,高い雲はまだ夕陽を浴びている。
♪カラスと一緒に帰りましょ……
夕焼け雲をバックに,
ねぐらに向かうハシブトガラスの群れ。
霧も,雲の仲間。
地上に接触している雲,と考えられます。
最近,東京都心では,
夜霧が出る回数が激減しています。
ヒートアイランド現象で地上が暖かいことや,
霧の材料になる水分を供給してくれる
水面や土が少ないことなどが影響しているらしい。
こんな,ムード満点の夜霧も,
都心ではなかなか出会うチャンスがないようです。
街灯が木の陰になるようにして撮影すると,
霧の中に光の帯が浮かび上がります。
これが「チンダル現象」。
ひときわ深い霧の夜。
ちなみに,視界1km以下が「霧」,
それ以上は「もや」と呼びます。
冬の季節風が強い夕暮れ。
右(北)から富士山に吹きつけた風が,山肌を上がり,
標高が上がって「断熱膨張」を起こして,
雲ができました。
山を越え,標高が下がると,雲は消えてゆきます。
雲の隙間から差し込む陽射し。
空気中の水滴やチリによって帯のように光ります。
これも一種の「チンダル現象」。
これを「天使の梯子(はしご)」なんて呼んだりします。
ちぎれ雲が太陽に近づくと,
虹色の光が見えることがあります。
これが彩雲(さいうん)。
比較的高い空にある雲の,氷の粒が
太陽の光を散乱しているのです。
こんなふうに,部分的に色がつくこともあります。
彩雲の発生条件はデリケート。
みるみる色がついたり消えたりします。
それはまるで,オーロラにも似た,はかなさ…。
あちこちに色がついた彩雲。
画像では,彩雲の面白さや美しさが伝えきれないのが,
ちょっと残念です。
「デコレーション富士山」(笑)。
強い季節風が山肌に吹きつけて,
何層もの笠雲ができました。
ちょうど,富士山の向こうに日が沈んだところです。
手賀沼にかかる虹。
日没時刻が近かったので,大きな虹が見えました。
久米島で見た朝焼け。
光の当たり方が面白いですね。
遠くには雄大積雲が発達しつつあります。
トロピカルな空の風景……。



画像は今後も追加してゆく予定です。

→雲の図鑑トップへ
→Home