「つかみ」はOK!自然観察的一発芸 |
自然観察会では,ちょっとした「観察ネタ」を使って,観察会を楽しく演出します。
このネタの多い少ないで,観察会の楽しさを左右してしまうこともあります。
特に子供たちを観察会で遊ばせるとき,「一発芸」をどんどん繰り出して,興味が途切れないようにするのは,自然解説者の腕の見せ所です。
こういう「自然観察的一発芸」は,日常生活の中でも,けっこう使えます。
他愛もないネタなんですが,知っていて損はないと思います。
ここで紹介する「自然観察的一発芸」とは,
・1つのネタが1分以内,長くても2,3分で完結する。
・そこいらにあるものを使って遊ぶ。
・子供がすぐに真似をして遊べる。
……と言うものを中心にネタ集めをしています。
ネタは多いに越したことはない。
皆様からの「自然観察的一発芸」ネタも募集します。
ネタの提供は掲示板かメールでお願いします。
「自然観察的一発芸」ネタ帳大公開!
…但し,順不同,内容もメモ書き程度です。
順次,整理しようと思いますが,とりあえず,ネタ集め段階なので…。
・笛いろいろ
・ヨシ笛(古典です)
アシ(ヨシ)の芯を引き抜き,一旦クルクルっと開いて,中の芯を取り除いて巻き戻す。
・スズメノテッポウ
スズメノテッポウの穂のある茎を,葉っぱ1枚以上つけて取り,穂を引き抜いて,抜いた後の穴をくわえて吹く。
・ホトケノザの花
ホトケノザの花を引き抜いて,付け根のほうから吹く。
・花穂で一発芸
・チカラシバのウニ
チカラシバの穂をしごいて種を手の中に集めると……
・エノコログサの芋虫
エノコログサの穂を,軽く握ったり緩めたりを繰り返すと,もぞもぞ前進(後退かも?)する。
・ギシギシの一発種吹雪(ネタ提供:こばしさん)
ギシギシの実をしごいて集めて,パラパラ……。スイバでも可能。
・葉っぱネタ
・葛の葉っぱをぽんと鳴らす(ネタ提供:むーみんさん)
左手(利き手の反対の手)の指を丸めて(説明が難しいが,親指と人差し指で○を作る,中指以下は人差し指に沿わせる。ちょうど,太い棒を握って,棒を抜いた感じ),その中に,クズの葉を押し込む。ごみを捨てやすくするために,ゴミ箱の内側
にビニール袋を入れるような感じ。そして,右手で思い切り,上を叩くと,クズの葉が破けてポンっと音がする。
(上手になると,けっこう大きな音が出ます。しなやかで大きめの葉なら,クズでなくても可能)
・ニセアカシアの葉の笛(ネタ提供:むーみんさん)
ニセアカシアの葉を唇で挟み,2/3 位を口の中に入れる。口から息を吸い込むと,葉がふるえて音が出る。空気の流れは,リード楽器の逆ですね。これは,似たような葉っぱでも応用可能。
・ヤエムグラのマジックテープ
どんな使い方でも大丈夫。ベタベタくっつきます。葉っぱだけ残して前後の茎を取り去れば,「勲章」になる。
・カタバミで10円玉を磨く
これは,「身近な自然で遊ぼう」に詳しく出ています。
・花関係では,こんなのは?
・ツツジの粘着テープ
オオムラサキツツジやモチツツジなど,大きめのツツジのつぼみを包んでいる茶色の鞘。紙のバンソウコウのようです。
・花粉糸引きマジック!
まず,マツヨイグサ類の花粉を指につける。ゆっくりと指を離すと花粉が糸を引く。つぎに,その指を,ちょっとモミモミしてから同じようにすると,あれ?糸が出ない!……これは花粉の「粘着糸」によるもので,モミモミすると糸が切れてしまうのです。納豆みたいに粘りが出るわけではないのです。
・種子,果実ネタ
・はじける種
ホウセンカは有名。カタバミやスミレでも楽しい。
・ひっつき虫
くっつく種は,普遍的に人気が高いネタです。
オナモミやセンダングサの若い実でダーツをするのがおすすめ。フリースを着ている人が犠牲者に…。
「身近な自然で遊ぼう」に詳しく出ています。
・ガマの穂の,モコモコ大爆発
成熟したガマの穂は,綿毛が圧縮状態で入っているので,触るとものすごく膨張します。
・木の種
木の種には,風に乗って飛ぶための羽を持ったのがけっこうあります。カエデやイヌシデ,ケヤキの実などを飛ばしてみよう。
・虫ネタ
・テントウムシの離陸競争
みんなでテントウムシを手のひらに乗せ,指を1本立てる。テントウムシが指に登って飛び立った人が勝ち。
・コメツキムシのバック転(古典派ですね)
固い平らなところにコメツキムシを仰向けに置くだけ。
・バッタで…
バッタの後ろ足を持って,ピョコピョコさせて遊ぶ。ショウリョウバッタがおすすめ。(これも古典派ですね)
・その他
・羽で遊ぶ
鳥の羽を投げて飛ばしてみる。翼の羽はくるくる回りやすい。尾羽は紙飛行機のように飛ばせる。
・火打石もどき
火打石でなくても,石どうしをぶつけると,けっこう火花が飛ぶものがあります。