明治神宮探鳥会レポート 〜2006年7月


7月定例探鳥会:2006年7月16日(日)8:30〜11:45
天候:曇時々雨 風:無 気温:29℃(11時) 湧水温:14.5℃
参加者30名(うち18歳未満2名)+担当5名

 梅雨明け前の7月。ときたま雨がぱらつく程度で,日差しが無い分,気温が低くて快適かと思ったら,蒸し暑くて風も無く,汗が全然蒸発しない。気温の数字以上に暑い日でした。

 季節はしっかり夏。今年はセミの鳴き始めがやや遅くて心配しましたが,森ではニイニイゼミがしっかり鳴いていました。

 蒸し暑い日は菌類と昆虫。毎年,7月の恒例となったクモタケもしっかり観察。小さな虫が多いのも,この時期らしい。先月,体長1cm少々だったヒキガエルも,今月は3cmを超えています。個体数は減ったけど,一気に成長して,たくましくなりました。

 芝生広場でトノサマバッタを発見。久し振りの観察です。明治神宮では大形のバッタはあまり多くありません。トノサマバッタなどに適した「荒地」が無いのも一因でしょうか。

 清正井の水温は低め。この湧水の水温は,気温よりも2,3ヶ月遅れて,2℃ぐらいの幅で上下します。水温が最高になるのは10月のこと。まだまだ地中は暖まりきっていないわけです。


今月の1枚

ノカンゾウ


【観察した野鳥】
アオサギ8,コゲラ10,ツバメ15,ヒヨドリ5,ヤマガラ10,シジュウカラ10,メジロ20,カワラヒワ1,スズメ30,ハシブトガラス30
(以上10種)

【観察した植物】
花……タシロラン,マヤラン,ヒメヤブラン,キカラスウリ,キツネノマゴ,ヘラオオバコ,ハキダメギク,シロツメクサ,ツユクサ,カラスザンショウ,キツネノボタン,ヤブミョウガ,ネジバナ,ヤブカンゾウ,ノカンゾウ,カタバミ,オッタチカタバミ,トキワハゼ,ウリクサ,ミズヒキソウ,ヤブタビラコ,

【観察した菌類】
 シュタケ,カワラタケ,ウチワタケ,シロハツモドキ,ツルタケ,ツノマタタケ,クモタケ,オサムシタケ……

【観察した昆虫】
直翅目……ササキリ,ウスイロササキリ,クサキリ,マダラカマドウマ,トノサマバッタ,オンブバッタ,マダラスズ,シバスズ,モリオカメ,エンマコオロギ,
半翅目……オオツノカメムシ,クサギカメムシ,エサキモンキツノカメムシ,アオバハゴロモ,ニイニイゼミ,ヒグラシ
鱗翅目……クロアゲハ,ナミアゲハ,アオスジアゲハ,モンシロチョウサトキマダラヒカゲ,ゴマダラチョウ,ヤマトシジミ,ビロードハマキ
蜻蛉目……コシアキトンボ,シオカラトンボ,オシオカラトンボ,ウスバキトンボ
甲虫目……シロテンハナムグリ,トウキョウヒメハンミョウ,クロウリハムシ,
エゴツルクビオトシブミ,カブトムシ,ノコギリクワガタ,オオヒラタシデムシ,

【その他観察したもの】
ニホンヤモリ(卵),ザトウムシ,アズマヒキガエル


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