明治神宮探鳥会レポート 〜2006年6月


6月定例探鳥会:2006年6月18日(日)8:30〜11:15
天候:雨 風:弱 気温:24℃(11時) 湧水温:
参加者13名(うち18歳未満0名)+担当4名

 集合時刻頃から雨が降り始め,しょぼしょぼと降ったり止んだりの,梅雨らしい天候。気温は高めで蒸し暑さも。
 6月は菖蒲田の混雑を避け,御苑に入らず,観察コースもいつもと違うのですが,普段は立ち寄らない東池をコースに取り込み,北参道入口から,社務所裏,東池,本殿,西参道を経て芝生広場&北池,と言うルートを回りました。

 東池に近づくにつれて,今年生まれの小さなヒキガエルが目立ちます。ちょうど,池から森に分散している途中,と言う状態。まだ体長1cm少々の小さなカエルですが,来月にはこの2倍以上の体長になっていますが,個体数はぐっと減ってしまいます。小さなカエルたちにとっては,森での生活は,試練の始まりです。

 クスノキの若葉にアオスジアゲハの幼虫。まだ2齢。来月には成虫になっていて飛んでいるかな?明治神宮では,アオスジアゲハは年に3回羽化するようです。ナミアゲハは4回羽化できるようで,6月上旬にはもう,夏型の成虫が出ていました。

 ニホンヤモリを発見。明治神宮では,今月末か来月初め頃に産卵し,その約2ヵ月後に孵化,と言う生活。なんとなく,腹部が膨れている様子だったので,まもなく産卵でしょう。

 ぼちぼち菌類のシーズン。相変わらず同定の出来ない菌が多いのですが,今月は,ハナオチバタケとザラエノハラタケが目立っていました。


今月の1枚

シラカシが発芽。
10月の落果から,8ヶ月寝ていたことになります。


【観察した野鳥】
キジバト1,コゲラ10,ツバメ5,ハクセキレイ2,ヒヨドリ5,キビタキ2,ヤマガラ10,シジュウカラ10,メジロ30,カワラヒワ2,スズメ50,ムクドリ2,ハシブトガラス20
(以上13種)
番外 ワカケホンセイインコ1

【観察した植物】
花……ハエドクソウ,コナスビ,ドクダミ,テイカカズラ,カタバミ,オッタチカタバミ,ウラジロチチコグサ,ブタナ,ヒメジョオン,ハルジオン,セイヨウタンポポ,カントウタンポポ(セイヨウタンポポとカントウタンポポの交雑種と思われるものも観察),トウバナ,キランソウ,ネジバナ,トキワハゼ,シロツメクサ,チドメグサ,ニワゼキショウ,オオバコ,ヘラオオバコ,ツユクサ

【観察した菌類】
 カワラタケ,シロハツモドキ,ヒメホコリタケ,ハナオチバタケ,ザラエノハラタケ

【観察した昆虫】
 ホシシャク,キアシドクガ,ナミヒカゲ,サトキマダラヒカゲ,モンシロチョウ,オオバナミガタエダシャク,アオスジアゲハ(幼虫),

【その他観察したもの】
ニホンヤモリ,アズマヒキガエル


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