明治神宮探鳥会レポート 〜2004年1月


1月定例探鳥会:2004年1月18日(日)8:30〜12:00
天候:晴 風:弱 気温:7℃(11時) 湧水温:
参加者74名(うち18歳未満13名)+担当4名


 前日までは悪天候の予報でしたが,急速に天気が回復し,寒いけれど風も弱く,上天気のコンディションとなりました。参加者数も多く,初詣を兼ねた人が多かった?新聞2紙に情報転載がありましたが,新聞を見て参加した人は多くありません。幡代小学校の子供達が「しらべ学習」の一環で4名参加。ほかにも親子での参加が目立ちました。また,雑誌の取材が入りました。

 御苑の工事も終了し,今月から通常の観察ルートに戻ります

 御苑内の工事に続き,北池でも工事が始まりました。但し,日曜は休工で,ちょっと手狭になった池にはオシドリが40羽ほど(ちょっと数が減っています)。カワセミがじっくり観察できました。さらに,アオサギも池に降りて,じっとしています。陽だまりの中,たっぷり時間をかけて観察。

 北池に注ぐ水路では,ハシブトガラスの水浴び。これがホントの「カラスの行水」。この水路沿いにはセリも生えています。1月と言えば,春の七草ですねー。他にも春の七草は無いかな?と思ったら,ナズナ,ハハコグサ(ゴギョウ),コハコベ,タビラコの仲間(七草の「ホトケノザ」はコオニタビラコらしい…)……。スズナ,スズシロはカブとダイコンなので,ちょっと無理でした。

 今シーズンはツグミとアオジが少ないですね。その一方で,シロハラ,シメが目立ちます。じっくり探せば他の大型ツグミ類も見つかるかも知れません。


 さて,「新装オープン」の御苑です。池が綺麗になっていました。ちょっと人工的過ぎるかも。ヒキガエルの産卵場になっていた,池に沈んだ倒木も取り除かれていました。御釣台も新しくなっていました。池には水鳥はゼロ。これからどうなりますか……。林のほうは,通路周辺の整備,立ち枯れしそうだった木の伐採などがあり,ちょっと明るくなっています。ジョウビタキが住みついていました。環境が明るくなったせい?
 今後,この環境がどうなってゆくのか,長い目でじっくり観察してゆこうと思います。



今月の1枚

「カラスの行水」の図


【観察した野鳥】
コサギ1,アオサギ1,オシドリ41(雌15雄26),マガモ2(雌1雄1),カルガモ1,キンクロハジロ雌1,ノスリ1,キジバト20,カワセミ雌1,コゲラ10,ハクセキレイ4,ヒヨドリ20,ルリビタキ4(雌型3雄1),ジョウビタキ雌1,シロハラ5,ツグミ1,ウグイス1,ヤマガラ10,シジュウカラ20,メジロ10,アオジ2,カワラヒワ3,シメ10,スズメ10,ムクドリ2,カケス2,ハシブトガラス30
(以上27種)
番外 ワカケホンセイインコ3  


【観察した植物】
花……イヌコリヤナギ,サザンカ,
木の実……シラカシ,ケヤキ,サイカチ,イヌシデ,イロハカエデ,アオキ,ヒサカキ,
冬芽……サクラ,カラスザンショウ,ニワトコ,
その他観察した植物……セリ,ノビル,ヤドリギ


【その他観察したもの】
ニホンヤモリの卵の殻,カワラタケ,サルノコシカケ科のキノコ数種,


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