明治神宮探鳥会レポート 〜2001年11月


11月定例探鳥会:2001年11月18日(日)8:30〜11:30
天候:曇時々晴 気温:14℃(11時) 湧水温:
参加者48名(うち18歳未満4名)+担当7名

 今年の11月の探鳥会は,紅葉の時期にうまく当たりました。それほど寒くもなく,快適に歩けます。

 冬に向け,鳥の種類が増えてきました。まだ,数の多くない種類もありますが,種類的には,ほぼ出揃ったようです。明治神宮ではおなじみのオシドリのほか,マガモ,ジョウビタキ,シメ,ツグミ,アオジなど。珍しいところでは,ウソが観察されたこと。カケスは明治神宮では,見られる年と見られない年がありますが,今年はバッチリ。探鳥会では目が多いので,たくさんの種類が見つかりますが,個人で出かけても20種類ぐらいの野鳥を楽しむことが出来るでしょう。

 オオタカが何回か飛びました。ドバトを追いかけるオオタカ。それを追いかけるカラスの集団。迫力の空中戦でした。

 拾い物2題。メジロの巣が落ちていました。産座には苔を敷いてありますが,巣材にはシュロやビニール紐が使われていました。トラツグミの羽がまとまって落ちていました。身は無し。状況から見て,猛禽に食べられた痕でしょう。これを見つけたおかげで,明治神宮にトラツグミが来ていたことが分かったと言うわけ(トラツグミは夜行性なので,探鳥会ではなかなか見つかりません)。


 紅葉と共に,植物は実の季節,冬越しの季節へ。でも,この時期に花をつける植物もあります。明治神宮では,ヤツデ,シロダモ,サザンカ。もう少し日当たりがよければ,花を訪れるハナアブやハエの仲間が観察されたと思いますが……ナミテントウは,寒さでじっとしていました。

 これからしばらく,鳥中心の観察になります。それが本来の「探鳥会」の姿だ,と言われれば,そうなんですが……(汗),鳥を探して名前を言い当てることに終始しないよう,明治神宮探鳥会らしい探鳥会を作ってゆくようにしたいと思います。


今月の1枚

メジロの巣が落ちていました。
コケを上手に使っていますね。
ビニール紐が多いのが都会的と言うか……。


【観察した野鳥】
カワウ1,オシドリ23(♀6♂17),マガモ13(♀5♂8),カルガモ15,オオタカ1,ノスリ1,ヒメアマツバメ1,カワセミ1,コゲラ4,キセキレイ3,ハクセキレイ3,ヒヨドリ100±,モズ2,ジョウビタキ1,ツグミ2,ウグイス4,ヤマガラ5+,シジュウカラ10+,メジロ50+,アオジ3,カワラヒワ2,ウソ1,シメ4,スズメ50+,ムクドリ9,カケス1,ハシブトガラス50±
(以上27種)
その他参考記録 ドバト13

【観察した植物】
花……スミレ,キツネノマゴ,カタバミ,イヌガラシ,タネツケバナ,トキワハゼ,
ハキダメギク,サザンカ,ヤツデ,シロダモ,ハキダメギク

木の実・草の実……マテバシイ,スダジイ,クヌギ,コナラ,アカガシ,シラカシ,
アラカシ,ウラジロガシ,イイギリ,ムクノキ,ゴンズイ,クスノキ,ムラサキシキ
ブ,アオキ,ヒサカキ,チヂミザサ,チカラシバ,ヘクソカズラ,イヌタデ,

【観察した昆虫】
ヤマトシジミ,クサカゲロウ,ナミテントウ,ツヅレサセコオロギ,アオマツムシ,
カネタタキ,マダラスズ,シバスズ,クリシギゾウムシの幼虫

【その他観察したもの】
ニホンヤモリの卵の殻,メジロの巣,トラツグミの羽,エリマキツチグリ

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