明治神宮探鳥会レポート 〜2000年2月


2月定例探鳥会:2000年2月21日(日) 8:30〜11:30
天候:雨 気温:4℃ 湧水温:未測定
参加者20名+担当5名

 雪の予報が少しはずれて,冷たい雨。雪景色を期待していたのですが……。それにもめげずに来た人が20人。子供が6人だから,3割が子供。子供達は寒くても元気です。明治神宮は,多少,天気が悪くても,なんとかなってしまうフィールドです。都会地のフィールドの安全性や気安さは,悪天候時には,とても有り難いものです。
 さて,寒いので早め早めに行動することに。なるべく森の中の,雨のかかりにくい場所を選んで歩きます。寒くて人が少ないので,境内の鳥は思いのほか,ゆったりとしていて,オシドリやマガモも,双眼鏡を使わずに,ゆっくり観察できました。だって,双眼鏡を出すと手が寒いんだもん。
 特にのんびりしていたのがキジバト。各所で数羽の群れを作っていました。

 天気さえ良ければ,ほぼ確実に観察できるはずの,アオジやカワラヒワ,ウグイスなどを見落としていますが,観察結果をまとめてみると24種見ています。全員が見られた野鳥は多くありませんが,観察者が多いと,結構見ているものですね。私は6割ぐらいしか見ていません。

 シジュウカラのさえずりを確認。そろそろ,「なわばり宣言」?
 ニワトコは早々と,冬芽が膨らんで,つぼみが見えてきました。
 菖蒲田の脇にはタネツケバナの花。
 少しずつ,春の兆し……。

 来月は花の観察が楽しみ。一気に観察対象が増えます。

#解散後,担当スタッフは社務所林苑主幹の中井澤さんを訪問。
 今日は挨拶だけでしたが,今後の東京支部との関係強化に向け,また一歩。


今月の1枚

シメ。明治神宮で越冬中。
明治神宮に毎冬,確実にやってくる鳥。
都内でも,ちょっとした林のあるところで観察できます。
太いくちばしと鋭い声。スズメよりちょっと大きめで太め。


観察した野鳥
カワウ1,ダイサギ1,ゴイサギ1,オシドリ72(雌23雄49),マガモ8(雌4雄4),カルガモ4,キジバト20,カワセミ1,アオゲラ1,コゲラ6,キセキレイ1,ハクセキレイ2,ヒヨドリ40,ルリビタキ1,シロハラ2,ツグミ5,ヤマガラ10,シジュウカラ15,メジロ10,シメ3,スズメ20,ムクドリ10,カケス1,ハシブトガラス50(以上24種)
※シジュウカラのさえずりを確認


観察した植物
[冬芽]ニワトコ,アオキ,……
[野草のロゼット]チチコグサ,ウラジロチチコグサ,ハルジオン,ヒメジョオン,オニタビラコ,ヘラオオバコ……
[その他の植物]ヒサカキ(つぼみ),タネツケバナ(花)……

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