ご近所拾い物観察記(カミキリムシ編)


 我が家の2人の子供たちが,近所で見つけたもの,拾ったものをテーマ別に紹介しましょう。
 まずはカミキリムシをまとめて紹介。

 観察場所は我孫子市とその近辺。
 この辺りは都市化も進んでいますが,ちょっと歩くと雑木林がわずかながら残っていたり,田んぼや水辺もあり,虫にとっても多彩な生息環境があるわけです。ですから,思いのほか,いろんな種類の虫が見つかります(数は少ないですが…)。

 子供たちも,家の近所で,いろんな虫を見つけたり,虫の死骸を拾ってきたり。
 うーむ,さすがに,うちの子供たちは目ざといぞ。日頃の親の自然観察ライフを良く見ているもんだ。
 ……そうして集まったものを画像ファイルにしてみました。
 まぁ,死骸も多いですが,ご覧ください。


ゴマダラカミキリ。これは生きてるやつをお散歩中に見つけたもの。
アオキにとまっているのは,「やらせ」です。
だって,あっという間に子供が取ってしまったので,撮影しやすい場所に置きなおしたのよ(とほほ…)。


ゴマフカミキリ。上の子が道端で死骸をゲット。その後,近くに埋めていました(合掌)。


キマダラカミキリ。触角が長いからオスかな?
これは入手時には生きていたけど,子供たちの犠牲になってしまった(再び合掌)。


クロカミキリ。一見,クワガタの仲間のメスのように見えますね。
でも,触角の形がカミキリムシなのだ。
これは保育園で子供たちが「クワガタだぁ!」と言ってアイドル化していたのですが,私の「これ,カミキリムシじゃんか」のひと言で,いきなり我が家に払い下げられてきたものです(おいおい…)。我が家に到着後,まもなく死亡。そりゃ,カミキリムシに虫ゼリーを与えてもねぇ……。


ミヤマカミキリ。この辺では,シロスジカミキリに次ぐ体長を持つ,大物の登場だ〜。
手で掴むと,首をギシギシ鳴らして抵抗。
これは撮影後,無事にコナラの樹に帰還させました。


ノコギリカミキリ。体長ではミヤマカミキリに負けるけど,体格では負けないぞ。
しっかりした肩幅ですね。雑木林の中を飛ぶと,重たい羽音が響きます。
これは歩道で死んでいたもの。交通事故らしい。自転車に轢かれたのか,踏まれたのか…。
この子はゴキブリじゃないから,故意に踏まないでね〜。


タケトラカミキリ。一転して,小物の登場。虫を掴んでいる,3歳児の手と比べてみてください。
こいつはタケ類を食べています。
昔は竹垣のあるところを探せば,よく見つかったものです。
最近は竹垣は減ってしまったからねぇ…。
近くに,利用されずに荒れ放題になっている竹薮があるから,ひょっとして,あそこから?
撮影後はベランダから飛び去っていただきました。

しかし,この3歳児,妙に手つきがいいなぁ…。


おまけ。近所の公園で見かけた,カミキリムシが羽化して脱出した穴。
こういうのがあると,木はちょっと弱るけど,樹液が出て,いろんな虫が集まったりするから,今後,お散歩のときの「観察ポイント」として,まめにチェックしておくことにしましょう。


(2000年7月26日記)

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