開発日誌2002年02月

'02/02/01 03:10 (金)

• [ppsd]
  プログラムをいろいろといじっていると、Hashに追加したいメソッドが出てきた。 指定した配列に属するキーのデータとそれ以外でHashを分割する、divideというメソッドだ。
  

  class Hash
    def divide(array)
      extract_data = {}
  
      for item in array
        if key?(item)
  	extract_data[item] = self[item]
  	self.delete(item)
        end
      end
  
      extract_data
  
    end
  
  end
  

  
  現在、ユーティリティ用のファイルに入れてあるが、ここで管理していいのか迷う。 「Programming Ruby」を見るかぎりでは、こんなメソッドは見つからなかったので、汎用性はないのかも知れない気がする。 そうすると、今一つだけ使っている部分のファイルに入れておいた方がいいのかも知れない。 そんな風に迷いながら、ひとまずは様子見である。
  
  

'02/02/02 01:10 (土)

• [ruby]
  ようやく、「The Ruby Way」が届いたので、読んでいる。 内容についてどうこう言えるほど読めてはいないので表面的な感想だが、「Programming Ruby」に比べて読みにくい。 どうしてなのか比較してみたが次のような理由があるようだ。
  • フォントが小さい。
  • コードの部分のファントは変えてあるのだが、同じように見える。そのため、本文にまぎれこんでいると非常に判別しにくい。
  • 全体的に英語が難しめな気がする。
  • 本文だけ、コード例だけというページが多い。本文だけのページは久保田の英語力ではきつい。
  単に久保田の英語力が弱いだけという気もするが、ちょっと苦労しそうである。
  
  

'02/02/03 02:00 (日)

• [ppsd]
  Forwarderクラスのコーディングを再開。 なんか忘れた物や後回しにした物も多い気がするけれど、一応完成。 単体テストも通った。 そこで実際に動作確認をした所、本来設定で実行しないようにしてあるクラスが動く。 これは結局、Forwarderクラスで転送先のアドレスを一部変更しているのに、url.confは修正していないため。 url.confを修正することでその問題を回避する。 ただ、やはりアクセスしようとすると白いページになる。 logを見ると変なurlを見ているところまではわかった。 それ以上の追及は明日になる。
  
  

'02/02/04 01:10 (月)

• [ruby]
  最近やっと、Module内部で持つインスタンス変数の初期化では、@aaa ||= {}なんてのが常套句というのを知った。 今までは、defined?を使っていたがなんか使い方を間違っているような気がする。 はっきりさせるためのサンプルを書こうとしたのだが、予想と違う。 奥が深い、かどうかは知らないが、もう少し調べよう。
  
  

'02/02/05 01:40 (火)

• [ppsd]
  現行のppsdではPPSDControl用のRequestかという判断をPPSDRequestのisPPSDControlRequestメソッドで行なっているが、その場合仕様はportが8080固定である事を要求している。 この仕様は修正してportは関係なしにするつもりだが、Forwarderの出力としてはとりあえずつけておいた方がいいのかもしれない。 その方が安全な気がする。
  
  Forwarderの実際でのテストで不具合が見つかるも少しづつ進む。 今回Forwarderの302のリターンコードを返してブラウザから再度別アドレスに転送するという仕様を、直接そのアドレスのデータを返す方法に変更したのだが、そうすると転送後の画面からのクリックで不都合が起ることに気づいた。 Java版ではプログラムの都合でそうしたのだとばかり思っていたが、それなりの理由があったということだ。 結局元に戻した。
  
  
• [ruby]
  rubyのinitializeメソッドの名前はなぜinitializeなのかという、原初的な疑問を持つ。 なぜ、initではダメだったのだろうか？ rubyはどちらかというと言葉を省略する傾向があるから、initの方が自然に感じる。
  
  

'02/02/06 00:45 (水)

• [ppsd]
  Forwarderの機能はlastURLの問題を除いて終了したはず。 URLList関係の移植に取りかかる。 移植だということを忘れて一から設計し直したくなってしまうが、スピード第一に作業することを忘れずに。

'02/02/07 00:20 (木)

• [ppsd]
  URLList関係の移植作業は意外と順調な感じだ。 クラス構成をどうするか迷ってはいるが、スッキリすることは確実なので見通しが良くなる。 Java版があんなに複雑になっている理由がはっきりとつかめていないのが心配だ。

'02/02/08 04:00 (金)

• [ppsd]
  URLListのhtml編集部分はほぼOK。 他に依存している部分がかなりペンディングになっているのがつらい。 LogHistory処理に入る。

'02/02/09 00:30 (土)

• [ppsd]
  LogHistory処理の作成はじりじりとだが前進する。 からみあっている部分が大きすぎるために一つのクラスがこれで完成といい難いのがはがゆい。

'02/02/10 01:40 (日)

• [ppsd]
  LogHistory単独としてはほぼ完成する。 Java版にくらべると実際のデータをLogHistoryTableといったクラス定数の形で持つことができるのでわかりやすくなった。 次はLinkIndexに手をつける。 忘れていた。 LogHistoryの数の制限が抜けていた。 これはLinkIndexの次に対応する。

'02/02/12 00:20 (火)

• [ppsd]
  LinkIndexの作成にHTMLの解析が必要なのでparserを探す。 ruby html parserで検索して、html-parserを見つける。 ただ、使い方がよくわからない。 試行錯誤しながらいじっていくと、どうやらHTMLParserのサブセットを作成して必要なメソッドを上書きすればいいらしい。 どのメソッドが上書きできるかわからなかったが、元となっているpythonの標準ライブラリ/usr/lib/python1.5/htmllib.pyのコメントを見るとなんとなくわかった。 下のような感じでtitle、base、anchorlistやanchorのdescriptionは取得できる。
  
  

  class MyHTMLParser < HTMLParser
  
    attr_reader :title, :base, :anchorlist, :anchor_description
  
    def initialize(*a)
      super
      @anchor_description = []
    end
  
    def anchor_bgn(href, name, type)
      super
      @savedata = ''
    end
  
    def anchor_end
      super
      data = @savedata
      @savedata = nil
      data = '' if data == nil
      @anchor_description << data
    end
  end
  

  
  まだ、htmlデータの加工方法はよくわからないが、いじっていくうちになんとかなりそうである。

'02/02/13 00:50 (水)

• [ppsd]
  HTMLクラスを完成し単体テストまで終了する。 LinkIndexクラスのコーディングを終え直ちに実際の環境で動作試験を行なってみるがうまく動作しない。 簡単に調べたかぎりでは、そもそもLinkIndexクラスを実行していないようである。 二つのマシンでppsdを動かしている設定上の問題のような気がする。 明日いろいろとチェックしよう。

'02/02/14 02:05 (木)

• [ppsd]
  LinkIndexクラスがうまく動かない問題に対応するために、まず単体テストを実行できるようにする。 LinkIndexクラスは今の所initializeクラスだけなのでその中の細い部分に分けてのテストが難しい。 これはLocalResponseのサブクラスすべてに共通する問題なので、newの替わりにcreateというクラスでインスタンスを作成するようにし、処理の最後でnewを呼出すようにした。 これでcreate内部が複雑になれば分割してテストで呼出すことができる。 LocalResponseの親クラスであるResponseもinitialize時にheaderとbody_input_streamの二つの引数を取るように変更した。 この修正によって複雑だったLocalResponseのサブクラス群のinitializeメソッドがきれいになった。 その後、LinkIndexの単体テストを実行、細い部分はともかく動作はするようになる。 結局、実際の環境でうまく動作しない原因の調査までにはたどりつけなかった。 これはまた明日だ。

'02/02/15 00:15 (金)

• [ppsd]
  LinkIndexが実際の環境で動かない原因は簡単だった。 LinkIndexを呼出す時のForwarderからのパラメーターの属性名をfilterからactionに変更したのだが、control.htmlは元のままだった。 修正した所動作する。
  
  ただし、目につく問題がいくつかある。
  1. タイトル表示がないリンクがある
  2. urlの指定が相対パスのものに対応していない
  3. target指定の編集ができていない

これにはまず単体テストケースを作成してから対応しよう。

[ruby]
html_parserに数値に引用符がついているhtmlのデータを設定すると例外が発生し止まる。 止ってしまう事を回避するために例外を捕らえるようにしたが、ライブラリが解決してもいいような気がする。 例外は無視してもいいけど止まるのは困る。

'02/02/16 02:45 (土)

• [ppsd]
  昨日の問題に対応するには、ppsd_cache_server_serviceの機能をいくらか拡張した方がいいと思い、修正する。 修正しても問題はないはずなのに、なぜかエラーが出てなかなか進まない。 苦労する。 ようやく収束したのだが、なにか複雑になってしまい機能の拡張がこれでいいのか、疑問を感じる。 基本的な発想はいいと思うのだが、なかなかうまくまとまらない。 一晩寝てもう一度考えてみよう。
  
  

'02/02/17 01:30 (日)

• [ppsd]
  昨日の問題の解決を図ろうにも、test_ppsd_cache_server_service.rbが複雑すぎて何をテストしているかわからなくなっていることに気付く。 それから、テストしやすいようにメソッドを追加したこともあって、かなり短かくできそうである。 整理してみた。 すると、エラーになるケースも出てくる。 なんか悩んだが、どうやら今まで通っていたのがおかしくて実はテストになっていなかった。 そんな問題もつぶして、ようやく整理が終わる。
  
  全体をきちんと眺めてみると今までいろいろと苦労したわかりにくいバグは、マルチスレッドをあまり意識していなかったために発生したことがわかる。 全体を通して実行するとエラーにならないのに、個々のクラスで実行するとエラーになる根本的な理由はそれだった。 それを強引に解決していたために、しっくりこなかったのである。 server_serviceごとに一つのrequestを持つのではなく、requestを指定してresponseを戻す。 cache_responseは同じurlに対しては同じresponseを戻す。 そのような設計に統一することによってきれいに問題を解決できそうである。
  
  

'02/02/18 01:30 (日)

• [ppsd]
  ServerServiceクラスのメソッドresponseが引数requestを取るように変更する。 少しずつ修正してゆくのだが変なところにエラーが出てなかなか大変。 でも、完成するとライン数は減っているし、きれいにもなっているので満足。
  
  

'02/02/19 00:55 (月)

• [ppsd]
  LinkIndexのバグとりにようやく取りかかれそうと思ったのだが、実際の環境でバグが出ているケースがあったのでそれを先に潰すことにする。 単体テストで抜けがあったケースに対処し、そもそもPPSDCacheServerServiceのrequest_filter処理のコーディングが途中であったのに気がついたのでそれに対応する。 その途中で、requestやresponseのヘッダーの属性設定参照処理がバラバラだったのを統一した。 request固有の属性はrequest_headerで、response固有の属性はresponse_headerで、両方に共有の属性はheaderで設定、参照するようにする。
  
  以上の処理が一段落して、ようやくLinkIndexに入る。 しかし、テストの前段階でどうも想定しているように動かない。 キャッシュに入っているデータにアクセスしたいのだが、外部のサーバーを参照しようとする。 ここではまっている状態だ。
  
  

'02/02/20 00:45 (水)

• [ppsd]
  2chからリンク先をクリックすると、ワンクッションおくようになった。 どうやら、リンクを作成するさいに、"http://ime.nu/"をホスト部分に割込ませ、呼出されたページから正しいリンク先を作成するらしい。 めんどいので、単純にhttp://ime.nu/あてのhttp呼出しは正しいlocationを設定して302を返すようにしてみた。 一応正常に動いているようである。 カスタマイズとしては修正するファイルが多いことが不満である。 一つ追加二つ修正だが、できれば一つ追加だけで対応したい。 もう少し工夫する必要がある。
  
  通常の作業は昨日はまっていた問題が、初期設定の条件による問題だと気づいて先に進む。 しかし、ムダが多いのでここらへんも、きちっとした仕組みが欲しい。 ようやくLinkIndexのテストに入るが、URLのbaseからその相対指定でurlを指定する仕組みが必要なことに気づく。 ネットで調べてみるとやまださんのページのURIが、それに対応していそうだ。 現行のURLクラスをURIのラッパーにして今後の作業を行なっていこう。
  
  

'02/02/21 02:45 (木)

• [ruby]
  Yet Another Ruby Links
  ちょっと古そうだけど役に立つRubyのLink集
  
  
• [ppsd]
  URIを使おうとしてppsd.kbttshy.java_conf.gr.jpが、ホスト名として不正な事に今さらながらに気づく。 元々はjavaのライブラリ用に久保田が申請した、kbttshy.java-conf.gr.jpを間違えて使っていた。 不正だから逆にプロキシーサーバー上で処理を横取りしても絶対に大丈夫だということでそのままにしていたのだが、URIで解析してくれないと不便である。 フックするデフォルトのホスト名をppsd.kbttshy.java-conf.gr.jpに変更する。
  
  

'02/02/22 02:15 (金)

• [ppsd]
  何か変なバグにつかまって苦労する。 一体何がトリガーとなっているのかすらもわからず、頭を悩ませていたがようやく問題を起こすことができるようになった。 たぶん明日には解決するだろう。
  
  

'02/02/23 01:30 (土)

• [ppsd]
  やっとバグの原因がわかった。 URIの仕様の理解を間違えているか、URIのバグかのどっちかだろう。 回避はできるのでそれで作業をすすめる。
  
  デフォルトのserver_addressをkbttshy.java-conf.gr.jpに変更した件で、どうも変な所に影響が出ているようだ。 LogHistoryやLinkIndexの機能が使えなくなっている。 進捗が実に悪くて悲しい。
  
  

'02/02/24 00:40 (日)

• [book]
  小野不由美十二国記シリーズ「図南の翼」を読む。 久しぶりに良かった感じ。 主人公の珠晶が魅力的で可愛い。 「そんなこと、あたしにできるはず、ないじゃない!」という言葉が泣ける。 ちらっとファンサイトを覗いたが不人気キャラクターの三番目ぐらいに入っていて驚く。 シリーズ番外編の位置付けらしいので、たぶん刊行順の前の作品でわがまま言っているのだろう。 残りの作品も早く読みたい。
  
  
• [ppsd]
  昨日のserver_addressをkbttshy.java-conf.gr.jpに変更したことでバグが出ている問題は、ppsd.confの修正もれだった。 直してうまく行くようになったが、LinkIndexで別のバグが出るようになる。
  
  

'02/02/25 01:20 (月)

• [game]
  2月22日はXBoxの販売開始の日。 売れないだろうという予測のもと、どのくらい売れていないかに興味があったのだが、本当に売れてなさそう。 地方の販売店のリポートゲーム屋稼業裏話のX箱発売日レポートを見ると悲惨だ。
  
  

'02/02/26 03:30 (火)

• [book]
  十二国記シリーズ「東の海神西の滄海」を手に入れて読む。 刊行順に読めないのがちょっと歯がゆいが、まあいいだろう。 作品としてはちょっと暗めなのが減点。 「図南の翼」の方が好み。 他のシリーズもこの暗さが強すぎるとつらい。
  
  

'02/02/27 01:10 (水)

• [ppsd]
  LinkIndexのバグ調査にようやく戻る。 実際の動作環境でnilオブジェクトに対してname errorが出ているのだが、その発生条件がわからない。 debuggerで発見しようとするが、マルチスレッドの場合の使い方がわからず困る。 いろいろと試行錯誤しながら、一応条件を見つけだし単体テストでテストできるようにするが、テストケースを作りにくいので、仕様を変更しようと悩んでいるところだ。