雷
雷をじっと眺めるのは、初めての経験でした。
ごろごろという音を聞くだけで建物に駆け込み
なるべく窓から離れる条件反射が
刷り込まれているはずだったのに。
映画のシーンのような連続的な稲妻と
びりびり響く音の迫力に魅了され
金属には触れるなとの父母の教えも忘れて
カメラに三脚を装着していました。
家窓から−時の旅人
1983