巣箱とは
かたち
巣箱は、木でできた箱に、鳥が出入りする入り口として、鳥の種類におうじた穴を開けたものです。形はいろいろあります。
箱の中は、外が透けてみえないように暗くて、穴から下向きへ入るようになっていればどんなものでもよいのです。
巣箱は、ぐらぐらゆれないように、しっかりと木につけます。つける場所は、目立たない方が好ましいです。
利用する鳥
出入り口の穴の大きさ(穴の直径)によって、利用する鳥はちがいます。穴の大きさで、利用する鳥の種類は以下の通りです。
巣箱の穴の大きさ
鳥の種類
3cmぐらい
シジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラ、スズメ、
ニュウナイスズメ、コジュウカラ
4〜5cmぐらい
ムクドリ、コムクドリ
9cmぐらい
ブッポウソウ
10〜12cmくらい
オシドリ、アオバズク
シジュウカラ
コゲラ
スズメ
ヤマガラ
巣箱を利用する鳥は、木の穴などに巣を作る、ごく一部の種類です。どれも自分で木に穴をほって作る鳥ではありません。このような鳥は、日本で繁殖する鳥、102種類のうち、わずか14%でしかありません。
かけるところ
低い山の林の中に、巣箱をかければ、利用する鳥は、シジュウカラ、ヤマガラであり、家の近くにかければ、スズメ、ムクドリ、コムクドリに利用されます。しかし、巣箱をかけても、すぐに鳥に利用されるとはかぎりません。
巣箱を自然の森にかけると、巣箱を利用する鳥だけが増えて、自然のバランスを崩してしまいます。巣箱は、家の近くや、自然が壊されているところにかけるのが良いのです。