巣箱の歴史
鳥を食べる
巣箱の歴史は、ずいぶん古いようです。今から4,600年前の古代エジプトに記録があるといわれています。また、6,500年前のメソポタミアにも記録があるといわれています。食肉のためや通信のために、使われたはとの、とても大きな巣箱のアパートがあったとそうです。
今から400年前(16世紀)のイギリスの貧しい農村では、大切なタンパク源を得るために、巣箱を利用していました。
鳥を守る
近代的な意味での巣箱は、鳥類の保護増殖(守って増やすこと)を目的としています。19世紀(約100年前)のイギリスのチャールス・ヴォーターが、鳥の繁殖(子育て)を助けるために、巣箱をつけ、成功をおさめたといわれています。19世紀を通して、これはイギリスの中に広まり、利用する鳥の種類についてもわかってきました。
森を守る鳥を、保護増殖しようという考え方は、ドイツに始まりました。バーロンフォン・ベルレプシュが1907年に、自分の公園や森へ、2,000個あまりの巣箱をかけ、その90%が14種の鳥によって、利用されたといわれています。
鳥を調べる
鳥の集団を調べるために巣箱を使ったのは、バルドウインが始まりといわれ、1915年より、北アメリカのイエミソサザイを調べるために、使われました。
また、オランダのヴォルダに始まるシジュウカラの長い研究は、巣箱の利用によって進められ、1920年に始まって、代をついで、今日におよんでいるとのことです。