● (No.738) 世界初スマートフォン・ナノサテライト STRaND-1 (2012年2月5日) ------------------------------------------------------------------ The World's first SmartPhone Nanosatellite STRaND-1 http://www.sstl.co.uk/Missions/STRaND-1--Launched-2013 Wrote by JE1CVL http://blog.goo.ne.jp/je1cvl/d/20120204 http://blog.goo.ne.jp/je1cvl/d/20120205 http://blog.goo.ne.jp/je1cvl/d/20120209 【STRaND-1@】AMSAT-UK ユナイテッドキングダム 大英帝国の底力(そこじから) と言いますか、やはり考え方や、物事の捉え方、発想がチョッと違います。いつ 実現するのか分かりませんが、CubeSat のプロジェクトです。画像の英文を読む だけでも面白い ◆リアクションホイールブラシレスDCモーター:これは機械式 ジャイロでしょう ◆WiFiトランシーバー:モバイルフォンとのコミュニケーシ ョン ◆パルスプラズマスラスター:プラズマ推進システム(マイクロスラスタ) ◆モバイルフォンスクリーンで見るためのカメラ ◆太陽センサー ◆地球水平 感知器 ◆ハイパフォーマンスコンピューターボード ◆【ISS でのプラズマス ラスタの実験】ISS でプラズマスラスタの実験が行われたのは 11月27日でした。 (MyBlog に記述)これは成功したのかどうか分かりません。どうも実験半ばで終 わってしまったようです。【WiFi】WiFi(ワイファイ)については1月9日・10日 の MyBlog で触れました。CubeSat に Freespot を積んで、地上の携帯からアク セスですか(「衛星に携帯電話が積んであって、地上の FreeSpot にアクセス」 の表現の方が良さそうです)【マイクロスラスタ】自動車などのエンジンのスパ ークプラグから火花が出ますが、その時ローレンツ力が働いて宇宙空間でそれは 推進力になるようです。それがプラズマ推進システムとしての「マイクロスラス タ」 ◆STRaND-1 が目指しているものは @ 完全軸制御:すなわち衛星が常に 地球を向いている A 地球の鮮明な画像の撮影 B モバイルフォンからのアク セス C 将来、衛星同士のランデブーとドッキングを目指すマイクロスラスター の実用実験(地上からの軌道コントロール) 【STRaND-1A】結論から申し上げますと『これから CubeSat(Micro Satellite) が、ますます面白くなる』ということです。サイトを読んでみると、この衛星の プロジェクトではスマートフォンを宇宙に持って行くらしい(CubeSat に組み込 むということ)いよいよスマートフォンを使っていないことには訳がわからなく なりそうです。今、スマートフォンにはどんな機能があるでしょうか。 カメラ、 GPS、加速度計、コンパス、データストレージ、バックセンサー、バッテリー … ◆OS はアンドロイドで、オープンソースで衛星用を開発して使う ◆Wi-Fi用の 周波数が 2.4GHz だとして、その周波数を使い、宇宙空間にあるスマートフォン と通話する。カメラで撮った画像も送ってくる。 【問答集】「意訳、抜粋」(電話機=携帯電話機=スマートフォン) Q1 どんなスマートフォンを使うのですか。 A 特定の電話機を支持しません。今のスマートフォンの多くは同等の性能を 持っています。 Q2 電話機が宇宙線にやられてしまうことはないですか。 A 地上で携帯電話機のモデルに放射テストをしています。 Q3 バッテリーが凍ることはありませんか。 A オンボードコンピューターはバッテリーの温度を監視します。冷えすぎれ ば温めます。 Q4 いまだかつて電話機は宇宙に行っていないと思うが大丈夫か。 A ・気象観測気球に載せて高空でのテストをしています。 ・日本の Cute1.7 では PDA から取り出した回路基盤を使って実用化され ています。etc. Q5 どれくらいの費用を見ていますか。 A スマートフォンに350ポンド以内、全体予算で高級乗用車1台分以上を見て います。 Q6 このようなことは宇宙ごみの増加になりませんか。 A スペースデブリは由々しき問題であることは十分承知しています。目的を 達成したら大気圏再突入のためのスラスタを備えることになっています。 Q7 スマートフォン内蔵の GPS を使うのですか。 A いいえ、Terrestial GPS は 60,000フィート上空では機能停止してしまう ので、SSTL が開発した宇宙で実証済みの SGR-05U GPS を使います。 Q8 Google はこのことを知っていますか。 A もちろんです。彼らはクールなアイデアだと言っています。 【さらなる感想:後記】このプロジェクトの面白いところは、Micro Satellite でありながら、軌道コントロールを試みることだと思います。それは将来「衛星 同士のランデブーとドッキングを目指し、目的を達成したら大気圏へ再突入させ 宇宙ごみとならないようにする」効用があります。◆そして、スマートフォンを 組み込むこと。 1リットルの容積の中にスマートフォンが幾つ入るでしょうか。 重さを考えなければ 1リットルは十分な容積です。◆デジピーターが宇宙を飛ん だように、Wi-Fi の無線親機が宇宙を飛んでいれば、アマチュアレベルで「衛星 携帯電話が出来る」そんなことも夢ではなさそうです。 【スマホ奮戦記】 by JA1CPA http://www.ne.jp/asahi/ja1cpa/ja1cpa/newpage0216.html
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