GSC version 2.03 の不具合について


● (No.225) GSC version 2.03 の不具合について (2000年10月17日)
 -------------------------------------------------------------

デジタル通信用プログラムWiSP の中の「GSC v2.03」を使用していて、設定の
際に「Satelitte Setup - New(Edit)」が開かない という報告例があります。

通常使用しているDOS/V機で、「GSC v2.03」が正常に機能していたのに、他の
理由で Windows95と WiSP(GSC v2.03)を再インストールした後に、上記の操作
を受け付けなくなったというものです。

原因を究明すべく、HDDの再フォーマットからし直したり、 Windows95 のバー
ジョンを 4.00.950, 4.00.950a, 4.00.950b に変えてインストールをし直して
も、このDOS/V機では「GSC v2.03」の上記の操作の復帰ができませんでした。
Windows95 のバージョンや、レジストリが原因ではないようです。

しかし、他のほとんどのIBM系のコンピュータ(NEC系機種は除く)では、正常に
「GSC v2.03」が Windows95 のバージョンに関わらず機能します。一部の機種
のみ上記の操作が機能しないのは不思議な現象です。

実験の結果、対症療法ですが、次にようにしてこのDOS/V機で「GSC v2.03」を
使用することに成功しました。 ポイントは、二世代前の「GSC v2.01」を上記
の「Satelitte Setup - New(Edit)」の操作時のみ 利用することです。一世代
前の「GSC v2.02」や「GSC v2.01a」では問題は解決しませんでした。 理由は
わかりませんが、「GSC v2.01」のみが上記の操作を受け付けました。

最初から「GSC v2.01」を使用すればよいように思われますが、この二世代前
の「GSC v2.01」は 2000年問題をクリアできていない、時刻表示(Local Time)
と各衛星のスケジューリングが正常に行われない不備のあるプログラムなので
上記の操作で各衛星の設定をした後に、「GSC v2.03」に戻す必要があります。


 (1) C:\wispディレクトリ内の現在使用中のバージョン2.03の GSC.EXE
     を GSC203.EXE と リネームする。 (エクスプローラ等を使用)

 (2) C:\wispディレクトリに、バージョン2.01の GSC.EXE を解凍コピー。

 (3) GSC.EXE(v2.01) を立ち上げ、自局の設定と各衛星の設定を行う。

       GSC - Setup - Station Setup
       GSC - Setup - Satelitte Setup - New

 (4) GSC.EXE(v2.01) を閉じる。

 (5) バージョン2.01の GSC.EXE を GSC201.EXE と リネームし、さらに
     バージョン2.03の GSC203.EXE を GSC.EXE と リネームする。

 (6) GSC.EXE(v2.03) を立ち上げ、再スケジューリングする。

       GSC - Tracking - Redo_Schedule


以上は本質的な解決法ではないのですが、新しい衛星の設定をする時や、既に
設定済みの衛星の設定を編集する時に、いちいち GSC.EXEをリネームするのは
現段階ではやむを得ません。なお、GSC.EXE(v2.01)は AMSAT-NA からは現在は
入手不可能なので、私のもう一つの英語版のHP(下記URL) に「gsc201.zip」と
いうファイル名で圧縮保存してあります。

      http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/


 トップ へ戻る.

 次のページ へ移る.

 ホームページ(目次) へ戻る.