FFTDSPプログラムと衛星AO-10
● (No.177) FFTDSPプログラムと衛星AO-10 (1999年5月25日)
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18 May.1999, Mineo Wakita wrote;
I would like to order your software product "FFTDSP42"
for an amateur radio station JE9PEL. Please send me
a Registration File only by Email.
I, Mineo Wakita, JE9PEL, am happy to make my donation,
US$ 32.
18-May. 1999
My address is: Mineo Wakita, JE9PEL
*-*-*, Kuriki
Isogo-ku, Yokohama
235-0041
Japan
Daytime telephone number is: ***-****-****
And I enclose a Postal Money Orders for US$ 32 herewith.
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19 May.1999, Mineo Wakita wrote;
Hello, Mike.
I, Mineo Wakita, send you today a airmail for Registration File
of FFTDSP42 program with Postal Money Orders US$32.
I think this airmail will arrive to you in a few days.
But I forgot to print my Email_Address. MY Email_Address is;
je9pel@jamsat.or.jp
Please would you send me a Registration File of FFTDSP42.
Thank you.
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20 May.1999, Mineo Wakita wrote;
なんと、FFTDSPプログラムの登録ファイルが、Email で あっと
言う間に送られてきました。
為替同封の登録用エアメールを昨日(5/19)送ったばかりですが、
その後に、一応 Email でも連絡を取ったところ、その6時間後
には、もう登録ファイルが Mike から送信されてきたのです。
さすが信頼の原則ですね。
さっそく FFTDSPプログラムを正常に立ち上げました。気分爽快
です。エアメールの方は、たぶん何日も何週間(?)も後になって
彼に届くことでしょう。
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21 May.1999, Mineo Wakita wrote;
「FFTDSP」プログラムを用いて、本日(1999年5月21日)14:20JST、
衛星FO-29 のデジタル信号のドップラーシフトの変化する様子を
コンピュータ画面上に初めて表示させてみました。ブルーの背景
にその信号が初めて映し出され、その変化の様子をこの目で見た
時は感動しました。
下記URLに、90521f29.gif という GIF画像ファイル名で登録して
あります。このプログラムを起動したのが、この時のパスの LOS
近くだったので、受信周波数は 435.903MHz(USB)に固定しておき
ました。
http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/
デジタルモードの PSK変調された SSB(USB)信号の「ビーーッ」
という音の搬送波周波数は 1600Hzなので、F8キー を押して解析
周波数の範囲を広帯域(200Hz-2750Hz)に設定しておいた方がよい
ことに、後で気が付きました。
また、F1キー セットアップの中のローカルタイムの設定(GMT -9)
をし忘れたので、画像では 1420Z や 1421Z と表示されています
が、これは日本時間の 1420JST と 1421JST のことなので、訂正
してご覧下さい。
なお、この画像の中で 1421JSTのラインに「くびれ」が見えます
が、それはちょうど「ザザーー」という音のテレメトリビーコン
が発信された時です。
ところで このプログラムのドキュメントファイルを読んでいて、
「Fast Fourier Transforms Digital Signal Processing」 から
「FFTDSP」であることを知りました。これは「高速フーリエ変換
デジタル信号処理プログラム」という EMEの微弱信号を検出する
目的のプログラムだそうです。
JN1GKZ/新井さんによる CQ誌4〜6号の解説記事を参考に、この
プログラムの使い方をさらに研究して、種々の実験に臨みたいと
思います。
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25 May.1999, Mineo Wakita wrote;
JN1GKZ/新井さんの二番煎じで恐縮ですが,「FFTDSP」プログラム
を用いて、本日(5月24日)の 11:49〜11:59JST の10分間に渡り、
衛星AO-10 のビーコンを観測し、分析してみました。
受信周波数は 145.808MHz USBに固定し、プリアンプなしで観測
しました。この日の食の1時間後で、地球から約 32500kmのほぼ
遠地点の距離にある時で、ビーコン周波数のふらつきはほどんど
ありませんでした。
FFTDSP において、LTボタンを押して 解析結果をファイルとして
保存しておき、それを JN1GKZ/新井さん自作のファイル・コンバ
ーター「LTCONV」を用いて BMP画像に変換し、さらに画像ソフト
「LVIEW」を用いて「90524a10.gif」というGIF画像に変換しまし
た。 これらのプログラムおよび画像ファイルは、下記URLに登録
されています。
http://www.webcom.com/~af9y
http://www.ne.jp/asahi/m-arai/gkz/data/
ftp://ftp.law.cornell.edu/pub/LII/Cello/ (現在未接続)
http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/
無線機から聞こえる AO-10のビーコンの音は、ほとんど変化がな
いように思えますが、この画像の右端に表示されている最大振幅
の信号の SN比が、周期的な大きな山の繰り返しになっています。
この大きな山の中の変調周波数の軌跡を注意して見ると、特に、
0251Z の付近で周期的な小さな ふらつきを見ることができます。
AO-10には、3本のアンテナが装備されていて、衛星の1回転の
間に3周期の QSBが生じます。 つまり、画像右端の SN比の大き
な山 3つ分を考慮すると、0251Zあたりでスピン周期が 193秒で
あることがわかります。 さらに、この観測で得られた 10分間の
画像を連続的に眺めると、変調周波数はドップラーシフトにより
840Hz〜880Hz に変化したこともわかりました。
この「FFTDSP」は大変、興味深いソフトです。このプログラムを
紹介していただいた JN1GKZ/新井さんに改めて御礼いたします。
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26 May.1999, Mineo Wakita wrote;
FO-20(JAS-1b)を、4〜5年ぶりに聞いてみました。
仰角0度で、太平洋上をすれすれに飛ぶパスです。
435.795MHz の CWビーコンは、SN比 10dB以下の
単一トーンのキャリアのみとなっていました。
FFTDSP による解析図は、上記URLを参照下さい。
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