演習28 「Access 2000」 の解説 その3
(a) 各レコードの横計を、次のようにして新しい「演算フィールド」に作成する。
データベース画面 - オブジェクト - クエリ - 「デザインビューでクエリを
作成する」 - 開く - (使用するテーブルを選択) - 追加 - 閉じる - 必要な
フィールドを下段のフィールドの欄へドラッグ - 未使用のフィールドの欄に
新しいフィールド名と半角コロン(:)と計算式を次のように並べて記入する。

(例) 合計: nz([国語])+nz([社会])+nz([算数])+nz([理科])+nz([英語])
(注) フィールド名は、半角カッコで囲む。
フィールドの値に Null(空欄) がある場合、そのフィールドを使った
計算は Null になってしまうので、nz関数 を使って Null を 'ゼロ'
に変換する。
画面左上の「ビューボタン」をクリックして、「データシートビュー」に
切り替えると、次のように自動的に横計が計算されている。(クエリ保存)

(b) 各フィールドの縦計と平均を、「選択クエリウィザード」を用いて集計する。
データベース画面 - オブジェクト - クエリ - 「ウィザードを使用して
クエリを作成する」 - (使用するテーブルを選択) - (フィールド選択) -
次へ - 「集計する」にチェック -「集計のオプション」ボタンをクリック
- 合計/平均など必要な項目をチェック - OK - 次へ - クエリ保存 - 完了


画面左上の「ビューボタン」をクリックして、「データシートビュー」に
切り替えると、クエリに次のように自動的に縦計/平均が計算されている。

なお、各教科の平均は「デザインビュー」における下段のフィールドの欄
にカーソルを置いて、右クリック - プロパティ - フィールドプロパティ
として、「書式」と「小数点以下表示桁数」を次のように設定している。

演習28(b) の各フィールドの縦計と平均を、「集合演算 UNION クエリ」
を用いて、同じテーブルの最下行に表示させることもできる。
データベース画面 - オブジェクト - クエリ - 新規作成 - (使用するテー
ブルを選択) - (フィールド選択) - 追加 - 閉じる - 必要なフィールドを
下段のフィールドの欄へドラッグ - SQLビュー において、次の例のような
「SQL文」を手入力する。Select に続く項目は、テーブル (またはクエリ)
のフィールドに対応している。
table クエリ2
UNION ALL
select null, null, "縦計", Sum(クエリ2.国語), Sum(クエリ2.社会),
Sum(クエリ2.算数), Sum(クエリ2.理科), Sum(クエリ2.英語),
null, null
from クエリ2

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