FWD-NET 上のメール


● (FUROKU.5) FWD-NET 上のメール (1994年 9月23日)
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 (メール送信)

 こんにちは。
 衛星通信はアナログもデジタルもどちらも大変楽しいですよ。
 先日、高速衛星(9600bps)の KO-23 にアクセスした記事を
 登録しましたが、その後、衛星経由で外国からのメールを何通か
 頂戴しました。その一つを下に紹介します。

 To  : JE9PEL
 From: KD7AI
 Time: 134025UTC
 Date: 19 Sep 1994
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 Hello Mineo,

 Congratulations! I saw your message and wanted to reply
 since I am also new on KO-23. This is a great satellite
 and works very well. 

 My equipment is a TS790 also, Paccomm modems, 486 computer
 running WiSP. The antenna is a vertical for 144 MHz and
 a Cushcraft beam on 70 cm. The beam is on AZ/EL rotators.
 I use a receive preamp, 30 watts out on 144.

 I live near the ocean and have a clear horizon to the south.
 Welcome to the 9600 birds and hope to see you again.

 73, From: Vince    KD7AI @ KO23,KO25,UO22,LO19

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 *               Hudson, Florida, USA                       *
 *                   GRID SQ# EL88,                         *
 *    "On the Gulf Coast twenty miles North-West of Tampa"  *
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                            以上、

          de JE9PEL @ JN1YEC.11.JNET1.JPN.AS


 (メール受信)

 こんにちは。
 アクセスしてメッセージを書いたらすぐに海外局からメールが来るなんて、
 うーん、早くやってみたいですね。

 ところでデジタル系の衛星へのアップリンクには、どの程度のeirpが
 適切なのでしょうか。いろいろと調べているはいますが今のところわかり
 ません。現在の計画では2mは25W機+9エレくらいの八木です。

 アナログ系は「相手から59をもらったらNG、55くらいが適切」と
 概略言われていますが。
 私は衛星通信において一番恥ずかしいことはアリゲーターだと思っていま
 すので、ある程度知っておいてからアクセスした方がいいと思っています。
 もっとも地上局との通信でもアリゲーターはみっともないですがね。


 (メール送信)

 衛星に対する「eirp」の件ですが・・・          

 例えば、日本の衛星 『FO-20』 に対しては、アナログ・デジタル系
 どちらもアップリンク eirp は【100W eirp】程度が必要と言われて
 います。

 例えば送信機の出力が5Wでアンテナの利得が20倍(13dBi)とすると

    5 × 20=100W eirp 

 となって、要求どおりとなります。

 現実にはアナログの場合はビーコン信号の強度を越えないように、出力を
 調整しなければなりません。一般には出力10Wもあれば充分に交信可能
 で、むしろ出力オーバー気味です。RSは、5.1 から 5.2 が望ましい
 と言えます。

 また、デジタルの場合は、現実にはモービル混信(法的にはないハズ)に
 より出力50W以上でないと衛星まで信号が届きません。(平日の夜間や
 休日はそうでもありません。)

 例えば、私の2mのキュービカルクワッド(8el)のアンテナの利得は、
 取説書によれば 17.2dBi(50倍)で、ケンウッド「TS790S」の
 最大出力は45Wですから、この場合の eirp は、

    45 × 50=2250W eirp

 となって、理論的にはとんでもない出力になってしまいます。

 従って、デジタルの場合はできるだけ出力が小さくて済み、信号の通りや
 すい夜間を選んでアクセスする必要があります。


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