WiSP 紹介 #2


● (EISEI.50) WiSP 紹介 #2 (1994年 11月26日)
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 14. 『MSPE』を起動するのに、『GSC』上で、「Tracking」&「Run Pass」を手動で
   クリックすることにより行っても良いのですが、これを自動的に起動させるこ
   とも可能です。その設定は、次のような手順で行います。

     (1) 『GSC』上で、「Tracking」の中の「Track」ボックスに、追尾したい
        衛星をまず選択します。さらに、「Tracking」の中の「Scheduling」
        をチェックし、自動運用のためのスケジューリングを準備をしておく
        と、『GSC』画面上にそれらが表示されます。

     (2) 『GSC』上で、「Setup」の中の「General Setup」において、「Send 
        message before pass」をチェックして、たとえば次のように時間を
        設定します。

           Time before pass to send message ...  3分
           Time before pass to start MSPE  ... 60秒
           Minimum duration to run pass   ...  3分
           Time after pass to close MSPE   ...  2分

     (3)  また、『GSC』上で、「Setup」の中の「Satellite Setup」における
       「Priority」を、各衛星ごとに優先度の高い順に数値を 1 から入力
        します。

     (4)  さらに、『GSC』上で、「Setup」の中の「MSPE general Setup」に
        おける「Satellite Change」の中で「Auto」をチェックしておくと
       『GSC』を一度起動しておくだけで、後は優先度の高い衛星が飛来し
        てくるごとに、『MSPE』画面が自動的に切り替わります。

 15.『MSPE』画面上部の「Directory」をクリックすると、『VIEW-DIR』が起動し
   ます。『GSC』画面左側の「Vier-Dir」ボタンをクリックして、『VIER-DIR』
   を起動することもできます。この『VIEW-DIR』の画面の上部左側にある「All
   files, Bulletin, ...」のバーをクリックすると、ディレクトリ要求、または
   ブロードキャストして受信できたディレクトリなどを種類別に表示させること
   ができます。これは、「PB」においてファンクションキーに設定されていたの
   と似た機能です。ファイル上で右クリックすることによって、そのファイルの
   全ての情報が表示されます。

 16.この『VIEW-DIR』の画面の右端には、受信できたファイルの「Keywords」が、
   そのまま見えます。衛星団体の「AMSAT-NA」等から、このレジストレーション
   ナンバー(登録番号)を取得して登録することによって、未登録の『WiSP』を
   使用していることを表す (W) の文字が、この欄に表示されなくなります。
                          (詳細は本編(51)を参照)

 17. この『VIEW-DIR』画面上部の「S」は状態(Status) を意味し、各々の文字は次
   のような意味を持ち、これは画面最上部のボタンをクリックすることによって
   変更が可能です。


       P   Priority        最優先自動ダウンロード
       A   Auto Download   自動ダウンロード
       g   Grab            他局のダウンロードから捕捉
       D   Downloaded      ダウンロード完了
       N   Never Download  ダウンロード拒否


 18.Status 欄に「D」と表示されて「%」欄に「MSG」と表示されている、ダウン
   ロード済みのメッセージ上で左ダブルクリックするか、画面上部のノート様の
   黄色の小さなボタンをクリックすると、『MsgView』が自動的に起動し、簡単
   にその内容を表示させることができます。今までは、「PB」を一度終了して、
   「PHS.EXE」を用いてそのファイルを解凍してから、さらにヘッダーをはずさ
   ないとその内容を確認することができませんでした。また、「PG」でファイル
   をアップリンクする前に、「PFHADD.EXE」で事前にヘッダーを付けていました
   が、この『WiSP』では『MsgMaker』が自動的に起動し、この処理を行います。

 19.ここで、『GSC』上で、「Setup」の中の「View Directory Setup」において、
   「Maximum messages to load」ボックスで、『VIEW-DIR』画面上にロードすべ
   きメッセージの最大数を設定できますが、その最大値は 3桁(999)までです。
   また、『MsgView』画面上部の「Print」ボタンを押して、表示しているファイ
   ルの内容を、プリントアウトさせることもできます。

 20.他の圧縮バイナリファイルも自動的に解凍され、ファイル形式ごとに分類され
   て自動的に各ディレクトリに格納されます。なお、圧縮ファイルを自動的に解
   凍させるために、「UTILS」というサブディレクトリを、事前に作成しておき、
   おなじみの「LHA.EXE」や「PKUNZIP.EXE」を、あらかじめそこに収めておきま
   す。『WiSP』では、これらの作業が『ProcMail』により全て自動的に実行され
   ます。この設定は『GSC』上で、「Setup」の中の「ProcMail Setup」において
   行います。

 21.たとえば、『GSC』上で、「Setup」の中の「ProcMail Setup」をクリックして
   「Process keps to original filenames」と,「Update with any keps file」
   をチェックしておくと、最新ケプラー要素ファイルがダウンロードできたなら
   ば、『MSPE』を終了する時に確認メーセージがポップアップし、ここで「OK」
   をチェックすることにより『ProcMail』が自動的に起動し、解凍が済んだ後、
   全ての衛星のケプラー要素の各データが、『UpdKeps』の起動により自動的に
   全て書き換えられ、その後、さらに自動的に「KEPS」および「WISP」ディレク
   トリに格納されます。

 22.ちなみにケプラー要素のファイル名は、「ORBS315W.ELE」のような形式です。
   左から 8 文字目の「W」は、「Weather」を表す気象衛星のことです。他に、
   この 8 文字目に「N」や「A」のものがあり、各々,「NASA」形式と「AMSAT」
   形式であることを表しています。 このケプラー要素の更新を、手動で行うこ
   ともできます。 『GSC』上で、「Database」の中の「Update Satellite Data
   base」の中のボックスの右欄において、「File Type」をチェックしてから、
   左欄でケプラー要素ファイルを選択してクリックすると、全ての衛星のデータ
   が自動的に書き換わります。

 23. ところで、衛星「UO-22」では、作成された「PFH」ファイルの量に比べて
   『View-Dir』で表示されるファイルの量が少なく感じられると思います。これ
   は、「UO-22」ではゲートウェイファイルの占める割合が他の衛星よりも
   圧倒的に多いという理由によります。これは、『GSC』上で、「Setup」の中の
   「View Directory Setup」において、「Load BBS messages into View-Dir」
   をチェックしておくと、『View-Dir』画面上に全ての「BBS」ファイルが表示
   されるようになります。受信できた「BBS」ファイルは、「BBS」ディレクトリ
   に自動的に格納されています。


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