● (EISEI.--) JAMSAT シンポジウム'94 参加記 [号外] (1994年 3月27日) ------------------------------------------------------------------ 平成6年(1994年)3月27日(Sun)、この日東京王子で開催される日本アマチュア衛星 通信協会(教会ではない Hi,Hi) 主催のシンポジウムに初出席すべく、いつになく 早起きをしました。(横浜からでもJRで1時間は掛かりますので...) JR王子駅で下車すると、横浜ランドマークタワーと似た高層近代的ビルが視界 に飛び込んできました。そこがシンポジウム開催場所の「北とぴあ」でした。 私は 10:00JST の講演開始の1時間以上前の 08:40JST に一番乗りしました。 ロビーのソファーで時間をつぶしていると、やがて小荷物を抱かえたJAMSAT 関係者らしき方々がすぐにエレベーターに乗り込んでいきました。7階の大研修室 で挨拶をすると、いつもJDB等で私がお世話になっている方々(JA2PKI/岡本氏, JH3BJN/中根氏,JJ1WTK/坂本氏,ほか本日発表される方々)でありました。 以前、 何度も「FO-20」で交信した 7N1JVW/藤田氏 とも早々にお目にかかれました。 最初に会長の岡本氏の「開会の挨拶」の後、いろいろな文献や資料でお名前を拝見 していた JR1SWB/中山氏 により、「Phase3-D の進捗状況について」という 題目で、1996年に打ち上げが予定されている新衛星について最新の解説をいただき 初期の理想が現実的なものになりつつあるお話しがよく理解できました。 続いて、日本JAMSATの大きな参加テーマの一つである、「P3-D搭載デジ タルCCDカメラSCOPEモジュールの設計」という題目で、JM3MAJ/大畑氏 に より説明をいただきました。今回は特に、このSCOPEモジュール内の「CPU 基板」と「画像メモリ基板」について、詳しい回路図と共にそのコンセプトを詳細 に解説していただきました。 その後、CCDカラーカメラを使った実演を見せていただき、そのすばらしい実験 結果に聴衆一同、感嘆符でした。後で中根氏にもお話しを伺うと、この開発はプロ を越えている部分があるかもしれない、とのことでした。僭越ながら素人的要望と して、短時間(数秒でも)動画連続画像が見れればなー、と感想を持ちました。 先日、DOS/Vマシン(17インチフルカラー) を新規調達した私個人としては、P3D の実現の暁には、是非とも宇宙からの地球のカラー画像を見てみたいものです。 1957年10月4日、ソビエトの人類初の人工衛星スプートニクが打ち上げられました。 その後、人類が初めて宇宙に飛び出したのが1961年4月12日、ボストーク1号から のガガーリン宇宙飛行士の言葉 『地球は青かった』 は、あまりにも有名です。 今、私の手元に同名の 【少年少女 20世紀の記録 地球は青かった】 という書籍、 (1964年発行 定価\390 あかね書房)があります。これは今からちょうど30年前に 私が小学校低学年の時に感動しながら読んだ本で、今だに書棚に収まっています。 衛星AO-13を引き継ぎ、2年後に打ち上げられる新衛星Phase3-Dの実現 により、最初にガガーリンの見た「青い地球」が普通に見られるようになるのです。 さて、この日の午後には、マイクロサットの製作グループの一員であり、また、現 コマンド局の一人であるアメリカの「Jim White / WD0E」氏による講演がありまし た。多くのスライドとビデオを交え、コロラド州ボルダーのNOAAの施設にある 18mディッシュ、バルーン計画などの生のお話しを、岡本氏の同時通訳によりお聞き することが出来ました。 最後に、「小型アンテナでマイクロサットを楽しもう」という、JA0FKM/上田氏に よる本当に楽しい役に立つお話しがありました。また、この日の講演の間じゅう、 研修室の後ろで、SCOPEモジュールの設計書や、PACSAT Broadcast Protocol の新しい98対応ソフトウェア(JH7CKF/福田氏作)の展示をしていました。 なおこの日、JAMSATでいつもお世話になっている関係者にもお会いできて、 大変有意義な一日を過ごさせていただきました。関係の方々に御礼申し上げます。
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