初めての大会は埼玉県幸手市での幸手さくらマラソン。走り屋の店長に薦められて、この大会を選んだ。10マイルと距離が比較的短いことが大きな理由だ。はっきり言ってハーフ以上の距離を走りきる自信は全くなかった。いつひざが痛くなって走れなくなるか分からないからである。オリエンテーリングなら途中で止めて、歩いてゴールに直行すれば良いだけの話で、だれにも迷惑がかからない。でもマラソン大会ではそうは行かないだろう。10マイルぐらいなら何とかなる。そう思いながらの大会初参加であった。 草加駅から伊勢崎線で幸手に向かう。ウィンブレを着たそれらしい人が結構いた。幸手駅につくとバスを待つ参加者でいっぱい。時間的に余裕を見てきたそれでも間に合うかちょっと心配になってきた。幸い自分は間に合ったが、実際ぎりぎりできた人で間に合わなかったひとがいたみたいである。今年は桜の開花が非常に早く、大会の頃にはすっかり葉桜と化してしまって目玉である桜並木を走り抜けるシチュエーションは今年はお預けであった。2003年はその辺を考慮して、大会開催が1週間早まるようである。 5000人はくだらない大勢の参加者の中で開会式が行われ、すぐスタートである。スタート位置は自由に決められるありがたい大会である。自分はとりあえず90分が目標だったので90分ラインに並んでスタートを待った。号砲とともにスタート、というわけにはいかず前が進むのを待ちながらだらだらと走り始める。なかなか渋滞は収まらない、自分のペースよりも周りのほうが明らかに遅いので人をかいくぐりながらさくさく前へ進む。とりあえずキロ5分半ぐらいのペースで前半5kmは過ぎた。まだぜんぜん平気だったのでペースを徐々に上げていく。10kmぐらいでキロ5分にまで上げたがまだ平気。「意外と平気じゃん」と思いながら、どんどんペースをあげていった。最後はキロ4分10秒ぐらいまで上げて、さすがに最後はへばってゴール。タイムは83分ぐらいでちょうどキロ5分であった。 最初ということで、自分のペースがつかめないまま終わったという感じ。今後10マイルを走ったら60分台で何とかなりそうである。そういう印象をもった大会であった。 大会後は走り屋のみなさんと遅い昼食を食べた。皆さん本当に走ることが好きであることが会話から分かる。やはり1人で参加するよりは仲間がいたほうがずっと楽しい。そのころはチーム走り屋のメンバーではなかったが、この大会が縁になって12月に正式に入会することとなった。 |