ロゴ  MacOS X Pubulic βのインストール
 MacOS X Public Betaを(再)インストールする時の準備と注意点。
 Linuxをインストールするよりは簡単です(時間も30分程で終わります)。

Public β の
インストール


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MacOS X Public Beta をインストールする


ハードディスクの準備インストール手順再インストール手順

・ハードディスクの準備(iMac DV+ Sageの例)

  1. 外付けのメディア(HDD,MO,CD-R...)に、内蔵ハードディスクのデータをコピー(バックアップ)します。
  2. 内蔵ハードディスクを、ハードディスクユーティリティ(ドライブ設定など)で必要な数だけパーティションを作り、HFS+(Mac拡張フォーマット)で全てのパーティションをフォーマットします(HFS+以外でフォーマットすると、トラブルを覚悟する必要が有ります)。
     注)1番目のパーティションは、8GB以下とし、MacOS X βは、2番目のパーティションに割り当てます。 最低でも従来のMacOSの起動用と、MacOS X 用(試用なら2GB有れば使えます)の2つのパーティションを用意する事になります。(付属の「ドライブ設定」では、最高8パーティションまで作成できます。)
     例:内蔵ハードディスクが20GBの場合、
    1. 2GB:従来のMacOS 用パーティション(8GB以下にします)
    2. 2GB:MacOS X Public Beta 用パーティション(残り全てでもOK)
    3. 4GB:従来のアプリケーション用
    4. 4GB:データ保存用
    5. 8GB:その他作業、一時ファイル、バックアップ用
     上記の様に分けると、バックアップやメンテナンス、トラブル対策などもある程度行い易くなると思います。
     ※ MacOS X Public Beta をインストールするパーティションは、ハードディスクの先頭から8GB以内で、2番目のパーティションにインストールします。 これ以外の場所にインストールすると、MacOS Xが起動しないなどのトラブルが起きるようです。
  3. 1番目のパーティションに、新規に従来のMacOS をインストールするか、バックアップした従来のMacOSをコピーして戻します。 アプリケーションやデータなども同様にインストールかコピーします。
  4. 2番目のパーティションに、MacOS X Public BetaのClassic用の、MacOS 9.0.4をインストールします。 新規にインストールした方が良いですが、1番目のパーティションに入っているシステムがMacOS 9.0.4ならコピーしても大きな問題は無いはずです。
  5. 1番目のパーティションのシステムからMacを起動し、MacOS X Public Beta CD-ROMを入れて、日本語関連の情報や、インストール関連の書類を読んでおきます。 CD-ROM の「Utilities」フォルダに有る、「Disk First Aid」を適当な場所にコピーし起動して、ハードディスクのチェックをした方が良いでしょう。 また、同じフォルダに有る「System Disk」コントロールパネル(実際はアプリケーション)もコピーして、そのエイリアスを今使っているMacOSのアップルメニューに登録しておくと、従来のMacOS とMacOS X を切替えて起動するときに便利です。 従来の「起動ディスク」コントロールパネルはMacOS Xを起動ディスクとして選択できないので、Public Beta CDの「System Disk」を使う必要が有ります。 アイコンはコントロールパネルですが、実際はアプリケーションなので何処に有っても使えます。
  6. MacOS X Public Beta CD-ROMを入れた状態で、Finderをアクティブにし、特別メニューから再起動を選びます。
  7. 起動音がしたら、caps lockキーが押されていないことを確認して、キーボードの「C」キーを押して、Public Beta CD-ROMからシステムが起動するようにします。

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・MacOS X Public Beta のインストール手順

  1. 濃いグレーの背景に、虹色で回転するビーチボールカーソルとハッピーマックが現われ、CDのアクセス音がしていたらCD-ROMから起動していますので、「C」キーを放して大丈夫です。 そこそこアクセス音が五月蝿いですが、アイコンパレードは無く、MacOS Xを起動していることを表すダイアログとAquaなプログレスバーが表示され、起動が完了するとアシスタントが起動し、インストール画面が表示されます。
  2. まず、主に使用する言語を選択するウィンドウが開かれますので、リストの中から「主に日本語を使う」を選びます。 このウィンドウの下には、何故(バグ?)か、「前のステップへ」という名前のボタンが押せるようになっていますが、押しても何も起きません。
  3. このステップからは、インストールの注意と使用許諾の確認をします。 使用許諾の確認ダイアログは、MacOS X らしさを感じさせる、ウィンドウタイトルバーの下からニュッと出てくるダイアログになっています。
  4. MacOS X をインストールするパーティションを選択します。 また、インストールするパーティションのイニシャライズをするかどうかをチェック(注)し、更にフォーマット形式を選ぶポップアップメニューからフォーマット形式を選びます。
     リアルな内臓ハードディスクのアイコンが並んでいる中から、パーティション名を元に選びだすのは、結構緊張します。 アイコンを選ぶと、緑色の大きな下向き矢印が表示されて、そのディスクにインストールされる事を表します。
     注)イニシャライズとフォーマット形式は、ハードディスクの準備でハードディスクユーティリティや「ドライブ設定」で既にMacOS 拡張(HFS+)フォーマットでフォーマットしていれば、選ぶ必要は全く有りません。 逆に選んでしまうと、折角インストールしたClassic用のMacOS 9を消去されてしまいますので、チェックする時はその意味を良く考えて選ぶようにして下さい。
     インストールされるMacOS Xの容量は、500MB程度です。 これに、仮想メモリ(MacOS X が自動で確保するようで、明示的に容量を設定しません)と、Classic用のMacOS 9の容量を足すと、大体1GB位になるので、2GBも有れば、十分にMacOS X を試用できるはずです。
  5. インストールの方法として、「標準」と「カスタム」が選べますが、「標準」を選んでインストールボタンを押し、インストールをします。
     今の所、カスタムで選べる事も少ない上に、カスタムを選び、チェックを外すと、動かなくなると思われますので、標準インストールを選びます。
     これでCDからMacOS X のデータがハードディスクにコピーされます。 約15分位で終了(iMac DV+)するので、終了したら「再起動」ボタンを押して、インストールを終わります。 再起動は、今インストールしたディスクから起動するように設定されていますので、MacOS Xの CDは入ったままで構いません。
  6. 再起動したら、設定アシスタントが起動して、キーボードの設定画面が表示されます。
     インストールの最初に日本語を選択した場合、リストの一番下に有る、「ことえり」を選びます。 インストール後に、キーボードの種類を追加するには、「Desktop」で「システム環境設定」メニューを選び、システム環境設定ウィンドウの「地域」パネルの「キーボードメニュー」タブを選び、追加する事が出来ます。
  7. アカウントの設定画面になりますので、MacOS X の全権を握る管理者のアカウントを作成します。
    1. 「名前: 」に、使用者の名前をフルネームで(なくても構いませんが)入力します(アルファベットの方が問題が少ないはずです)。 ここで入力した名前は、MacOS Xでアプリケーションをインストールした際に、使用者の名前として使われる事が有ります。
    2. 「ユーザ名: 」に、MacOS X を起動した際に表示される、ログインウィンドウに入力する為の、ユーザ名(アルファベット8文字程度)を入力します。 入力し易く覚え易い短い名前(アルファベット)にした方が、なにかと都合が良いです。
    3. 「パスワード: 」に、ログインする時に使用するパスワードを入力します。 個人で使うのなら簡単に済ませ、紙にメモしても良いでしょう(忘れるよりはましです)。 ユーザ名と、パスワードを両方覚えておかないと、MacOS X を使う事が出来ず、再インストールする必要が有るので、この2つは忘れないようにします。
    4. 「確認: 」にパスワードと同じ文字を入力します。 間違っていると適合するまで入力させられます。 caps lockなどが押されていないか確認します。
  8. ネットワーク接続の設定画面では、「イーサネット・ローカルエリアネットワーク」を選択します。
    • 「電話回線モデム」を選んでも、PPPの設定は「PPP Connect」アプリケーションでしか設定が出来ないので、イーサネットでLANを選びます。 LANが分からなかったり、使わないのであれば、「環境設定」の「ネットワーク」で再度設定する事が出来ますので、電話回線モデムを選んで(何も設定されませんが)、次に進みます。 ここでイーサネットの設定をしない場合の問題は有りません。 ただ、後から設定すると、設定を有効にする為にシステムを再起動する必要が有ると言う、手間がかかるだけです。
    • ネットワークを選んだ場合、TCP/IP 接続の設定になるので、既にDHCPなどが利用出来るのであれば、ポップアップメニューからそれらを選びます。
    • スタンドアローンでの利用や、本当にローカルのネットしか設定しないのであれば、ポップアップメニューから手入力を選び、
      1. 「IPアドレス: 」に、192.168.0〜255.0〜255の間で適当な数字を選びます。 例:192.168.3.21
      2. 「サブネットマスク: 」に、255.255.255.0と入力します。 ローカルなネットの定番設定です。 上記の例だと、IPアドレスの192.168.3.0〜255のマシンにルータ無しで通信できます。
      3. 「ルータアドレス: 」に、今使用しているMacに本当にルータが繋がっているなら、そのアドレスを入力し、無ければ空欄のままにします。(繋がっていないものは空欄にしておかないと、トラブルの元です。)
      4. 「ホスト名: 」に、このMac(MacOS X)のネットワーク上の名前を入力する。 ローカルで使うなら名前は何でも問題ありません。 例:imac.com
      5. 「DNS(ドメインネームサーバ): 」に、本当に繋がっていればそのアドレスを入力し、無ければ空欄のままにします。
      6. 「ドメイン名(オプション): 」には、DNSの名前を入力します。 DNSを入力しなかったのなら空欄のままにします。
  9. 「メールの設定:受信メール」ウィンドウで、電子メールの受信方法を設定します。
    1. 「電子メールのアカウント(受信サーバ)の種類」を、POP, IMAPの2つから一方を選びます。(プロバイダから受け取った書類または、プロバイダのWebページ等に有るはずです。)
    2. 電子メールのアカウントを入力します。 例:imac@mac.comだったら、@の前の、imacを入力
    3. 電子メールのパスワードを入力します。 メールサーバに接続する為のパスワードです。
    4. 受信用サーバの名前を入力します。 プロバイダにより、pop.や、mail.で始まりますが、例として、iToolの受信用アカウントの、@mac.comだったら、mail.mac.comの様になります。
  10. 「メールの設定:送信メール」ウィンドウで、電子メールの送信サーバの名前と、返信してもらうアドレスを入力します。
    1. 送信用サーバの名前を入力します。 SMTPと呼ばれる事が多いので、プロバイダから教えられたそのメール送信サーバ名を入力します。 例:mail.プロバイダ名, smtp.プロバイダ名, 等
    2. 返信用のアドレスの設定は、特別な返信専用アドレスに返信する必要が無ければ、通常使用するメールアドレスを入力します。 例:imac@mac.com
  11. 「現在地」を世界地図の中から選び、メール等で使用されるタイムゾーンを設定します。
     世界地図が絵で表示されますので、右端(極東)に有る、日本の絵をクリックし、下に有るポップアップメニューで「日本」が選ばれている事を確認します。 日本になっていなかったら、ポップアップメニューから日本を選び直します。
     ここで設定したタイムゾーンは、メールのヘッダ領域の、DATE欄に、+0900(JST)などとして利用されますので、必ず今居る地域を選ぶようにします。
  12. 「設定結果」の確認ウィンドウが表示されますので、設定を確認し、間違いが無ければ先に進みます。
     この時の設定を名前を付けて保存する事もできますが、余り再利用する事は無いかも…。
  13. 最後の設定として、日付と時刻を設定します。
     ボタンを使い、西暦と月を選び、日付をカレンダー画像からクリックして選びます。
     時間は、時刻を表示しているテキストエリアでも設定出来ますが、その下に有る、アナログ時計の長針、短針、秒針をドラッグする事でも、設定出来ますので、試すと面白いと思います。(私は、小学校1年生頃に使った、教材の時計を思い出しました。)
  14. 全ての設定が完了した事を表すウィンドウが表示され、再起動ボタンが表示されるので、ボタンをクリックして再起動をします。
  15. 今度の起動ではアシスタントは起動せず、ログインウィンドウが表示されますので、ユーザ名を入力し、パスワードを入力したら、ログインボタンを押します。 (ユーザ名return, パスワードreturn, とreturnキーでの操作が可能です。)
     この時、ユーザ名かパスワードのどちらかが間違っていたら、ウィンドウが左右に振動してログイン出来ない事を伝えます。 caps lockが押されていないか等、ユーザ名とパスワードの入力を見直します。
     もしも、正しいユーザ名と、パスワードを忘れて、ログインできない場合は、再インストールするしか有りません。 ユーザ名だけがどうしても合わない場合は、ユーザ名に「root」と入力して、パスワードを入力し、ログインします。 /Users/フォルダに、ユーザ名のフォルダ(ホームディレクトリ)が有るはずなので、そこでユーザ名を確認できます。
  16. ログインが出来たら、MacOS X Public Beta のDesktopが表示され、インストールは完了です。
     後は、「システム環境設定」の各パネルを順に開いて設定すれば、ある程度のカスタマイズが出来るはずです。 また、DockやDesktopの設定は、Desktopから、「Dockとデスクトップの環境設定…」メニューを選び、設定します。
 MacOS X Public Beta CD-ROMが、FinderウィンドウのComputer階層で、ハードディスクアイコンで表示されているかも知れませんが、control-clickでコンテキストメニューから「取り出し」を選ぶと排出されます。 CDを入れたまま再起動すると、ハードディスクアイコンが付くのは多分、バグでしょう。


 以上で、iMac DV+ SageへのMacOS X Public Betaのインストールは、30分程で簡単に行えました。
  2000.10.25 PM3:30より試用を開始しています。

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・MacOS X Public Beta の再インストール手順

 MacOS X Public Betaを再インストールする必要が起きた場合は、次のようにすると再インストールできます。(iMac DV+で確認)
 ※下記の手順のように、CD起動せずにハードディスクからMacOSを起動して、MacOS Xのボリュームを初期化しようとすると、正しく初期化されず(エラーが出て、なぜか拡張フォーマットを選んでいても標準フォーマットになります)、MacOS X をインストールできません。
  1. 従来のMacOS のインストールCD-ROMで、Macを起動します。
  2. CDの中の、「ドライブ設定」を起動し、ドライブ設定ウィンドウの「ドライブの一覧」から、MacOS Xをインストールしたパーティションを含むハードディスクを選択し、メニューバーの「ファンクション」メニューから、「ドライバの更新」を選びます。(ドライバを更新してもデータが失われる事は有りませんが、バックアップを取っておくと良いでしょう。)
  3. ドライバの更新が出来たら、「ドライブ設定」を終了し、MacOS X Public Betaをインストールしていたボリューム(ハードディスクアイコン)を、デスクトップで選択し、Finderの「特別」メニューの「ディスクの初期化…」を選びます。(他のボリュームを選択しないように注意して下さい。)
  4. 表示されたダイアログで、「フォーマット: 」ポップアップメニューから「Mac OS 拡張 ?GB」と、拡張フォーマットの方を選び、「初期化」ボタンをクリックして、初期化します。(イニシャライズなのですぐに終了します。)
  5. これで、MacOS X のボリュームだけを初期化(イニシャライズ)出来ましたので、 Classicを使う場合は、Classic用のMacOS をMacOS X のボリュームにインストール(か、コピーし)しておきます。
  6. MacOSをハードディスクから起動して、MacOS CD-ROMとMacOS X Public Beta CD-ROMとを入れ替え、MacOS X のCDから起動して、上記のインストール手順で再インストールします。

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