日本包茎研究所訪問者の投稿


Jさんの投稿-01


仮性包茎手術について:その1

はじめまして。Jと申します。ここに書き込みをするのは初めてなのです が、どうしても仮性包茎の包茎手術の問題について書きたい事がありまし たので、お邪魔させて頂きました。

以下の文章は、パソコン通信の方で、ある大手BBSのフォーラムに書き 込んだものに、新たに書き加えたものです。

これから仮性包茎の手術を受けようと考えている方へのメッセージとして 、もうひとつは医師の先生方への質問、疑問として、書いたものです。長 文になってしまいましたので、幾つかに分けてアップしたいと思います。

実は仮性包茎だった私は、7年前、つまり'91年4月に、東武東上線の大山 駅近くのOクリニックで包茎手術を受けました。(クリニックの名前は、 駅名と同じです。)手術方法は「低出力メーザー」と称するレーザー・メ ス、「米国製」クランプ、ガット糸(いわゆる「溶ける糸」)による縫合 です。

縫合は、看護士が行ないました。(これには驚きましたが、これは違法だ そうです。)外科医のウデは縫合でわかるという程なのですから、看護士 にやらせるなんてもっての他です。

結論から言うと、それ以来7年間、非常に後悔し、苦しんでいます。そこ で、私と同じような目にあう方を一人でも減らさなくてはと思い、恥を忍 んで書いている次第です。(このような事柄の持つ最大の問題は、この「 恥ずかしい」という感情です。この事がどれだけの犠牲を生んでいるか分 かりません。本来、全く恥ずべき事ではないのに、です。これは、同じ問 題で悩む、これから手術を受けようと考えている人、また既に手術を受け た人、多くの人にとって重大な、真剣な、真面目な話なのです。)

ここではっきりさせておきたいのは、私の主な目的がふたつあるというこ とです。それは

  1. 「Oクリニック」(つまり美容整形外科)の持つ問題(それについて は後で触れます。)
  2. 仮性包茎の包茎手術そのものの持つ問題
です。

無論、かんとん包茎など一部の患者にとっては、本当に手術が必要な場合 もあるでしょう。そのようなケースについての手術は勿論否定しません。 彼らにとっては手術は大変有難いものであり、その恩恵は泌尿器科の医師 の方々の努力の賜物だと思います。

しかし、男性週刊誌には毎週、所狭しと美容整形外科の宣伝が出ています 。そして、「包茎は百害あって一利なし」とまで書いています。そして、 仮性包茎の、特に性生活に支障のない人達が手術を受ける動機は、殆どが このような宣伝に動かされてのものではないでしょうか。しかし、本当に 「包茎は百害あって一利なし」なのでしょうか。

私がどうなったかを書く前に、アメリカ・ボストンのハーヴァード大学近く の書店で手に入れた

"SEX---A MAN'S GUIDE" by Stefan Bechtel and Laurence Roy Stains, Rodale Press, Inc. Emmaus, Pennsylvania

より包茎の項を書き写してみます。

アメリカでは出生時に、つまり生まれたば かりの赤ん坊の時に、医師が包茎手術をしてしまうのです。これは、小児の 包茎手術のように亀頭背面にあたる包皮を切開するのではなく、包皮を円周 状に切除してしまうもので、アメリカ男性の殆どがこの手術を受けているそ うです。ところが最近は、仮性包茎手術は性感を著しく阻害するものだと言 う説が一部で有力になって来ています。そこで 仮性包茎手術に反対し、これ を拒否する運動、また、失ってしまった包皮を擬似的に再生しようとする動 きがあるのです。(次へつづく)


仮性包茎手術について:その2

"SEX---A MAN'S GUIDE" by Stefan Bechtel,Laurence Roy Stains, Rodale Press,Inc. Emmaus, Pennsylvania

p.30

"Foreskin" -----The Great Disappearing Act-----

The foreskin is a thin sheath of skin that's attached to the skin covering the shaft of the penis. It's a little like the hood of a sweatshirt -- - it can cover the head (glans) of the penis, or it can be retracted to expose it. Actually, it's more like an oversized turtleneck.

If you need to be told this, it's because you're like most American men: You don't have one. The doctor cut it off right before you left the hospital after being born.

Does that mean you're missing out on something? That's the big debate. Circumcision has no effect on penis size, but some men claim it adds greatly to sensitivity.

The foreskin consists of an outer layer of skin plus an inner layer of mucosal tissue similar to the skin inside the eyelid. A band of tissue called the frenulum holds the foreskin in place. During intercourse the foreskin slides back so that about an inch and a half of that soft inner foreskin is exposed to the virginal walls, along with an equal amount of outer foreskin . During masturbation the foreskin can glide back and forth --- highly stimulating say those in the know. Friends of the foreskin also claim that it keeps the glans moist and protected throughout life, extending full sexual enjoyment into our last decades, when a man needs more physical stimulation to get and keep an erection. Some men of advanced age find that their circumcision - exposed glans are so toughened up they might as well be kneecaps.

"Problems of the Foreskin"

A very small percentage of uncircumcised men wind up with a condition called phimosis. That simply means the foreskin does not develop properly and cannot be fully retracted to reveal the head of the penis. The solution is surgical ---either circumcision or a dorsal slit to widen the foreskin's opening so it will slide back and forth.

A bigger problem is chronic infection underneath the foreskin. Its complications are many, but it's easily headed off by a simple daily washing with a mild soap and water. "Good hygiene is the best preventive medicine for uncircumcised men," says Marc Goldstein, M.D., of New York Hospital - Comell Medical Center in New York City. If you do get a common fungal infection, marked by swelling and redness, Dr. Goldstein advises treating it three times a day with an over-the-counter cream containing 1 percent clotrimazole (Gyne-Lotrimin). If the problem persists after a week, see a urologist or dermatologist. Infections under the foreskin, although rare, are not to be taken lightly. Left untreated, they can cause penile scarring, painful erections and phimosis.

p.31 "The Foreskin" (illustrations)

The foreskin is a sheath of skin that covers the head of the penis. The majority of American men had their foreskin removed shortly after being born, but the practice is beginning to decline as research shows the health benefits of removing the foreskin are less than once thought.

(illustration) (illustration)

Circumcised Uncircumcised

"The Restoration Movement"

Some men who feel they were shortchanged by circumcision are attempting to re-create a foreskin by stretching the skin remaining on the penile shaft.

Jim Bigelow is a California psychologist in his sixties and author of The Joy of Uncircumcising. He uncircumcised himself over a period of five years --- and wrote about the results. Why would anyone bother to do this? "When we lost our foreskins," he says, "we lost the most delightful aspect of our sexuality." He guesses that more than 5,000 men have joined the movement.

"Restoration" is perhaps a misleading word to use; Bigelow acknowledges having built a "replica." Results vary, depending upon how much of the original tissue is left and how much elasticity it has. (Chances are, if your circumcision scar --- a brown band of skin where the doctor cut and stitched --- is close to the corona, the outer rim of the penis near the tip, you have less of the mucosal inner lining remaining than if the scar is higher up on the penile shaft.) Men who had their foreskins fully removed will tend to men who have a fair amount of tissue left say their restored foreskins are good enough to fool a doctor.

p.32

The skin stretching is done in three phases. In the first phase Band-Aid-like tape straps hold the shaft skin as far down over the glans as possible. In the second phase rings of tape are used; in phase three a small weight is used to further stretch the skin until it resembles a normal foreskin.

And what would t his movement be without some entrepreneur to fill the new demands? No less than five different manufacturers have come up with products, including one weight called P.U.D. Tugger. Bigelow, in his book, reviews them and provides ordering information . He also provides enough information to make this a completely do-it-yourself project. But we strongly advise you to consult with a doctor before doing science experiments on your penis.

A network of men who are attempting this has sprung up in more than a dozen cities. For more information on joining a foreskin restoration support group, write to R. Wayne Griffiths, 3205 Northwood Drive, Suite 209, Concord, CA94520.


日本語訳:

「性−−−男性のためのガイド」Stefan Bechtel,Laurence Roy Stain s 著 Rodale Press 社刊 E mmaus,Pennsylvania

p.30

「包皮」−−−−−その隠された偉大な働き−−−−−

包皮とは陰茎の軸をおおっている皮膚につながった薄い皮膚のさやである。 それはスウェットシャツのフードに少し似ている−−−陰茎の頭部(亀頭) をおおう事が出来、また縮む事でそれを露出する事も出来る。実際に、それ は大きすぎるタートルネックにより一層似ている。

もしあなたが包皮について知りたいのなら、あなたは殆どのアメリカ人男性 と同じように、包皮が無いからであろう。あなたが生まれ、まだ退院する前 に医者が包皮をすっかり切り取ってしまったのだ。

この事はあなたが何かを失った事を意味するのだろうか?これこそ重大な討 論である。割礼(包茎手術)は陰茎に対し何らの効果も与えない、しかし一 部の男性達はそれが性感に重大な影響をもたらすと主張している。

包皮は外側の皮膚の層(外板)と、まぶたの裏側と同じような粘性の組織 で出来た内側の層(内板)から成っている。陰茎小帯と呼ばれる帯状の組 織が包皮を正しい位置に保持している。性交の間、包皮は内側の柔らかい 包皮が女性の膣の内壁に直接接するように、1インチ半、外側の包皮と同 じ長さ分、滑るように後退する。自慰の間は包皮は前後にスライドし、− −−周知のように高い刺激を与える。包皮の味方の人達は、包皮は亀頭の 湿り気を保つとともに生涯を通じてこれを保護し、勃起したりまたそれを 保つためにより多くの肉体的刺激が必要になる人生の最後の10〜20年 間に、充分な性的快楽をもたらすと強く主張している。年配の男性の一部 は、包茎手術−−−亀頭を露出する事により亀頭がまるで膝頭のように堅 くなった事を発見した。

「包皮にまつわる問題」

非常に少ないパーセンテージの、包茎手術を受けていない男性は包茎と呼ば れる状態に至っている。この事は単純に包皮が正しく発達せず、亀頭を充分 に露出出来ない事を意味する。解決法は外科手術−−−包茎手術かまたは包 皮が前後にスライド出来るように背部を切り裂く事である。

さらに重大な問題は包皮の内側の慢性的な感染症である。この感染には併発 症が多いが、しかし毎日マイルドな石鹸と水で洗う事で簡単に追放出来る。 「良い衛生法は包茎手術をしていない男性にとって最良の予防薬です」と ニューヨーク市のコメル・メディカル・センター、ニューヨーク病院のマー ク・ゴールドスタイン医師は言う。同医師は、もし腫れや赤みに象徴され る、一般的な細菌による感染にかかった場合、処方薬局で買える1パーセン トのクロトリマゾール(ガイン・ロトリミン)を含んだクリームを毎日3回 塗るようにとアドヴァイスしている。もし1週間経っても症状が改善しない 場合、泌尿器科または皮膚科に行く事である。包皮下の感染症は、たとえそ れが希であるにしても、軽く扱われるべきではない。治療しないで放置する と、陰茎の傷や、勃起時の痛み、包茎の原因となる。

p.31

「包皮」(図解) 包皮は亀頭をおおう皮膚のさやである。多くのアメリカ人男性が出生後包皮 を短く切除している。しかし包皮を切除する事は、以前考えられていた程は 健康に有益ではない事が最近の研究で明らかになった事により、包茎手術を 拒否しようという実践が始まっている。

    (図解)           (図解)

 包茎手術を受けたもの   包茎手術を受けていないもの

             (包皮が完全に亀頭をおおい、余っている)

「包皮の復旧(再生)の動き」

包茎手術によってだまされたと感じている一部の男性達は、陰茎の軸に残っ ている皮膚を引っ張る事で、包皮を再生しようと企てている。ジム・ビグロ ウ氏はカリフォルニアの60代の心理学者で、「包茎手術を受けない事(包 皮がある事)の喜び」の著者である。彼自身、5年以上にわたって包皮があ る状態である−−−そしてその結果について書いたのである。誰もこれを妨 害する事は出来ない。彼は言う。

「我々が包皮を失った時、我々は性生活の最も楽しい側面を失うだろう。」

彼の予想では既に5,000人を越える男性がこの運動に参加している。 

「復旧」という言葉は恐らく誤解を招きやすい言葉である。ビグロウ氏は 「レプリカ(複製)」を作り上げるのだという事を認めている。結果は色々 であり、オリジナルの組織がどれだけ多く残っているか、またそれがどれだ け多くの弾力性を持っているかに依存する。(チャンスがどれ位あるか。も しあなたの包茎手術の傷−−−医師が切除し縫合した跡の褐色の帯−−− が、コロナ(カリ首)、つまり亀頭の外側のふちに近ければ、あなたの粘膜 の裏地(内板)は残り少ない。傷跡がコロナから遠く、陰茎の軸の中程に近 ければ、裏地の残りは多い。)正しい量の組織が残っている男性は、包皮を 完全に切除してしまった男性に対して、彼らの復旧された包皮は医者をだま すのに充分なほど(本物のよう)だ、と言える傾向がある。

p.32

包皮を引き伸ばす作業は3段階にわたって行なわれる。最初の段階では、 バンドエイドに似た複数のテープの帯を使用して、亀頭の上に出来る限り 引っ張り上げた状態を保つ。第2段階では複数のリング状のテープを使用 、第3段階では小さなウェイト(重り)を使用して、皮膚が通常の(本物 の)包皮に近くなるまで、さらに引き伸ばす。

この方法に必要となる、新しい器具の需要に応える企業無くして、いかに実 現可能なのか?5社を超える製造業者が、「P.U.D.タッガー」と呼ば れるウェイトを含めて生産体制を整えつつある。ビグロウ氏は彼の著書の中 で、それらの製品の批評と、製品を注文する際のインフォメーションを提供 している。また彼は、この方法を完全に自分一人で行なう(ドゥー・イット ・ユアセルフ)ためのインフォメーションも提供している。しかし我々とし ては、この科学的実験をあなた自身の陰茎に対して行なう前に、医師の診察 を受ける事を強くアドヴァイスしたい。

この方法を試みようをする男性達のネットワークが、12を超える都市で 芽生えている。この包皮再生のサポート・グループに関するさらなる情報が 欲しい場合は、3205 Northwood Drive, Suite 209, Concord, CA 94520、R.ウェイン・グリフィス氏に手紙を書かれたい。

以上です。英語力が無いために、訳がおかしいところがあると思います。 間違いをご指摘いただければ幸いです。(次へつづく)


仮性包茎手術について:その3

さて、以上のように、アメリカでは殆どの男性が出生直後に包茎手術を受 け、またそれを後悔し、擬似的に再生させようとする動きが出て来ていま す。また、包茎手術がそれほど有益でなく、性的快感を失うところが大き いという研究もなされているわけです。

では、私個人の経験と経過、考えたところを順を追って説明いたします。 私の場合、包皮は亀頭の先端をすっかり包みこむ位の長さで、包皮の先端 が2、3ミリ余る位でした。亀頭そのものの発育状況はベストではなく、 やや小さめでした。勃起時には、包皮の先端は亀頭の真ん中くらいにとど まっていましたが、手で簡単にむける状態でした。ただし多少包皮先端が 狭かったのは事実です。しかし勃起時の陰茎自体の堅さは相当かたく、そ の点では非常に良い状況でした。また内板(包皮の内側)が長く、その部 分の感度が大変良い状態でした。つまり実際に性生活には何ら支障の無い 状態だったわけです。また包皮先端についてはだんだん伸びて広く(ゆる く)なって来ているところでした。

自分が仮性包茎であることは知っていましたので、あるいは手術しなけれ ばいけないのかな、と漠然とは思っていましたが、具体的には考えていま せんでした。なぜなら、大変感度も良く、実際に不自由なことは無かった からです。包皮は毎日よく洗っていました。

その後、淋病などが心配になって関内駅ちかくの星野医院(良い手術をし ているので、名前は伏せなくても良いでしょう。)という泌尿器科に行っ た時、「あんた、皮かむりだから、そのうち手術した方がいいよ」と医師 に言われ、別室で看護婦から術前、術後の写真を使っての詳しい説明があ りました。そこにはもう1名、説明を受けている患者がいました。包茎だ と性格も暗くなる。(今にして思えばそんな事は全く関係ありません。私 の場合、手術後の方がはるかに暗く落ち込んでしまいました。どうも、や はりこの説明は患者集めだったのかと思えて仕方ありません。しかし、非 常に良心的な手術をしていることは確かです。)包茎は炎症の原因になり 、ひいては陰茎ガンの原因になる、との説明。その医院では、

  1. 金属メスによる切除をする。(レーザーメスだと予後が悪く、傷が 治るまで3週間位かかり、傷跡もみにくい。金属メスなら2週間で直り 、傷跡もきれい、との説明あり。また、「クランプ」は使用しないのかと 質問したところ、「あれは正確に切除できないので使わない。皮膚の引っ 張り具合が難しい」との答えでした。)
  2. 縫合には極細の、女性の顔の整形に使うナイロン糸を使用。(溶ける 糸、つまりガットは化膿しやすく、糸も太くなるので傷が残る、極細のナ イロンなら傷跡は全く残らないとの説明を、写真とともに受けた。傷跡は まったく無かった。)
  3. また、非常に細かく何十針も縫うので、手術時間は1時間くらい。ま た、手術翌日は1日仕事を休むこと。また2週間後抜糸に来ること。
などの説明がありました。すばらしいと思ったので、もしいつか手術をす るなら絶対ここで、と思いました。その後、特に手術に踏み切る理由もな かったので、何年か放っておきました。

しかし、男性週刊誌などを見ると、毎回、これでもかと美容整形外科の包 茎手術の宣伝が出ています。中には、女の子たちの覆面座談会までのせて いるものがあり、(果たしてどこまで本当か非常にあやしいと思います。 実際の女の子は、相手の男性が包茎かどうかなど、全くと言っていいほど 気にしません。これは学校保健などで多くの女性に性教育をしている女性 から直接聞いたことですし、このHPでも女性の方がやはりそう言ってい ます。好きになった男性とベッドを共にしたあと、包茎だったからといっ て別れる女性がいるでしょうか。)

その座談会(実はPR、医療行為やその内容の宣伝は医療法で禁止されて いるためこのような形をとる。)で女の子たちがムチャクチャに言ってい るのです。サイテー、汚い、臭い、絶対にいや、小学生みたいなおちんち んで私とセックスしようなんて百年早いわよ、などなど。また、他の広告 でも包茎は暗い、というのも数多く見かけました。他に、包茎手術をした ら女の子にもてるようになった、包茎が原因で別れた彼女が戻ってきた、 などの「体験談」(おそらく嘘でしょう)がありました。

このような広告は、即刻「JARO」に訴えて止めさせるべきです。

手術法方についてですが、金属メスを使用する、というのは皆無にひとし く、みなレーザーでした。そして、「傷跡は多少は残ります。でも、彼女 だって気にしません、だって夢中なんですから!」とありました。(Oク リニック。なんといい加減でしょう!!)また、手術は10分ほどで終わ り、出血も、レーザーで焼きながら止血できるので、ほとんどありません 、などとありました。

また、非常によく言われるのが、包茎だと早漏になる、というものです。 確かにそういう面はあります。しかし、早漏は若い証拠、また感じている 証拠で、これを、感じるべき皮を取ってしまうことで治そうというのは根 本的にまちがっているのではないでしょうか。

これは、手術後だいぶ経ってから読んだものですが、ある泌尿器科医の書 いた本のなかに、(書名はたぶん「誰も話さなかったオチンチンのはなし 」だったと思います、うろ憶えですが) 「うちの旦那は包茎なんだけど 、私の中に入ってしばらくこすっていると、中でだんだんむけてくるの。 そのむけた皮が、肥後随喜みたいな感じで、とっても気持ちいいのよ」と いう、女性の話が出てきます。そこで著者は、「何も高い金を払ってまで 、仮性包茎を治す事はないのではないか。早漏なら、2回すればいいので ある。若いのだから。2回目は1回目よりもつであろう。」というような 意味の事を書いています。

このころ疑問だったのが、(これこそ後で的中するのですが、)以下のよ うな事です。

  1. 内板は非常に敏感で性感が発達している。どう考えても性交時、ほと んどの重要な刺激を受けているようだ。これを切り取ってしまったら、い ったいどこで快感を得るのか。また陰茎小帯(うらすじの事)は一番感じ るところだが、ここはどうなるのか。特に「亀頭下埋没法」では陰茎小帯 も内板もすべてなくなってしまう。
  2. 平常時と勃起時との陰茎の大きさ、長さの差は人によってまちまちで あるはず。いったい勃起時の長さをどうやって予想して、手術するのか。 実際に勃起させて計測するのか。もし切りすぎてしまったらどうするのか 。
  3. 手術時間が10分だとか20分だとか宣伝しているが、床屋だっても っと時間をかける。こちらはそんなに急がないのだから、もっとていねい にやってもらえないのか。また、出血だって、患者はそれを見ているわけ ではないので、特に「同時に」止血できなくてもよい。患者に何かメリッ トがあるのか。
  4. 低出力レーザーメスでは傷が残りにくい、と宣伝しているが、やけど をさせるのにどうして跡が残らないのか。
さて、その後、星野医院で説明を聞いてから5年後くらいに、手術をしよ うかな、と思い始めました。今にして思うと、やはり雑誌などの宣伝に影 響されたのだと思います。そして、ちょうどその頃仕事が忙しかったので 、近くの美容整形外科で、仕事を休まずにすみ、抜糸も必要ないところに しよう、などと思ってしまったのです。

問題のOクリニックに電話したところ、詳しい説明をするので来てくださ い、とのこと。行ってみるとパンツを脱がされ、「ずいぶん長いですね、 切った方がいいと思いますよ」などと言われました。こちらの質問にはあ まり答えてくれませんでした。

「術前、術後の写真はありますか」

「写真はありません」

「整形用の、細いナイロン糸は使っていただけますか」

「整形用の糸は使いません」

「切り取る皮の長さはどうやって決めるのですか」

「ちょうどいい長さで切ります」

きわめて無愛想でした。もちろん、 態度ですべてが決まるわけではないですが、やはり患者の疑問には親切に 答えて頂きたいのです。(この場合は美容整形外科だったからでしょうが ・・・。)最近、「インフォームド・コンセント」ということが言われは じめましたが、まだまだ医師の方の中にはうるさがったり、怒ったり、素 人は黙っていろ、といったような方がいらっしゃるは非常に残念です。( もちろん、素人が知ったかぶりをしてはいけません。きちんと教えをこわ ないと)

さて、私はその時、予想していた手術とは違うな、と感じたのですが、悲 しいかな断る勇気を持たず、つい 「ではお願いします。」と言ってしま いました。手術の同意書を書かされ、(しかし後で調べたところこれは法 的拘束力はありません。またそこには、「傷跡は多少残ります」とありま した。多少どころではありません。)手術を受けました。

費用は12万円でした。しかし、術後になってもらった説明書には「米国 製クランプ使用」とあるではないですか!私はクランプだけは避けたいと 思っていたので、(実際は避けるべきものはクランプだけでなく、他にも あったことが、後になって分かったのですが)これはショックでした。縫 合に使った1ミリ以上の、タコ糸のように太い緑色の糸と、たった10針 程度の縫合もショックでした。また、看護士が縫合したこともショックで した。

また、術後にもらった資料に、「金属メスを使った手術は18万円です」 とあったのです。なぜ、手術前に教えてくれなかったのか。最初から安い 方が希望だろうと決めてかかっていたのです。

しかし、大切な手術でたかが数万円をケチるでしょうか。冗談じゃない。 ひどい話です。

予後ですが、4週間経って、(Oクリニックの説明では3週間でしたが) やっとガット糸が取れはじめました。風呂でよくマッサージするように言 われていたのでそうしました。

その後、色々な問題が出てきました。まず、縫合のあとですが、内板と外 板の境界線が曲がっているのです。これはクランプを使用した際に、包皮 の引っ張り方が均一でなかったために起こったものでしょう。左右非対称 なのです。これもショックでした。

さらに問題だったのは、包皮を切除しすぎたことです。勃起時に痛いので す。包皮には余裕がなく、ひきつれた感じです。明らかに手術ミスです。

後で読んだ「美容外科整形の内幕」(大朏博善 著、発行:医事薬業新報 社 発売元:波書房)には同じような、もっとひどい例が報告されていま す。その患者は、切りすぎた包皮について、手術を受けた美容外科にクレ ームをつけに行ったところ、再手術され、さらに包皮が短くなってしまい 、常に包皮に引っ張られ、陰茎自体がいつも下を向いている状態になって しまったそうです。当然、勃起など出来るはずもない。

結局、泌尿器科、整形外科の専門医の診察を受けたところ、どうしようも なく、臀部の皮膚を切り取って移植するという大手術をしたということで す。

大体、私個人の素人の考えとしては、勃起時の膨張率、つまり平常時と勃 起時の陰茎の長さの比率は、人によって、また状況によって相当異なると 思うのです。私の場合、手術を受けに行った時は、緊張のあまり、普段よ りふたまわり位小さい状態でした。こういうことは年に1回くらいありま す。普段は、私は5センチくらいですが、このときは3センチくらい?に なっていました。私の場合、勃起時は13センチくらいで、これが一般と 比べどうなのかは分かりませんが、少なくともOクリニックの医師が計算 違いをしたのは確かです。

皮膚には、伸縮性に富んだところと、あまり伸びないところがあります。 また、私の印象では、女性は、子どもを生むためでしょうか、皮膚の伸縮 性が男性よりまさっているようです。人間の体の各部分で、外部から力や 重さが加わった時、すぐに痛くなってしまうような皮膚はありません。各 部位に応じた伸縮性が備わっていると思うのです。

また、包皮の場合は、

(陰茎の軸部分の皮膚をふくめて)その下の組織とつながっていない、つ まり陰茎本体である海綿体の棒から遊離しているところに問題があります 。皮膚の力のみで、外部からの力に抵抗しなけらばならないのです。しか し、通常は包皮が長いため、包茎、つまり通常の状態の包皮は、例えば外 部からの力で、陰茎の根本に向かって押されても、包皮全体がスライドす るため、その力を吸収してしまうのです。つまり、痛くないのです。とこ ろが、切られて短くなった包皮は、陰茎の全長分スライドできません。途 中で止まり、あとは皮膚が引っ張られます。皮膚は、長い距離を置いた2 点で引っ張ってもあまり痛くありません。しかし、短い距離の2点(この 場合、1点はカリ首の付け根、縫合部分)から引っ張られると、とても痛 いのです。吸収できないのです。

つまり、包皮を切りすぎてしまうと、外部から少し力が加わっただけで痛 いのです。だからこそ、生まれつき包皮が長めに出来ているのではないか と思います。内板、つまり包皮の内側は粘膜であり、伸縮性は外板(つま り通常の皮膚)にくらべ数段優れています。また、引っ張られても痛くな い性質を持っています。(医師でない方、ご自分の唇や、包皮で確かめて みてください。)この内板の性質にも、助けられていたのです。

最近、内板が短すぎるために、女性の中に挿入する時に陰茎軸部分の皮膚 が引っ張られすぎて、裂傷を起こし出血してしまいました。(あかぎれの ように、皮膚が裂けた)

私はまた、この短かすぎる包皮について別の発見をしました。つまり、皮 膚の、接触による快感には、ある程度の皮膚の余裕が必要だという事です 。ご自分のほほか、手の甲などで確かめてみてください。たとえば女性に このような通常の皮膚をなでてもらうと、気持ちいいものです。しかし、 試みに、これらの皮膚を引っ張り、突っ張った余裕の無い状態でさわって みてください。あまり気持ちよくないと思います。ふれる、なでる時に、 皮膚に微妙な細かい振動が生じることも、気持ちよさの要素なのです。突 っ張りすぎた状態の包皮を持つ陰茎では、女性の膣内でスライドしたとき に、大きく快感が阻害されます。全く余裕がないのです。

また、内板を切除してしまったための刺激や快感の減少は著しく、それど ころか、挿入できているのかどうかさえはっきり分からないくらい鈍感に なってしまいました。手術時に神経が傷つけられたのかも知れません。( 陰茎軸部の中心の神経叢?に麻酔の注射針を刺したので。また、陰茎小帯 を切除しすぎたのかも。現在8ミリくらいでしょうか。)

排尿時の感覚さえも非常に鈍いものになってしまいました。したがって射 精の感覚もまた非常に鈍いものです。つまり、尿や精液が尿道を通る感じ がしないのです。射精の快感には、精液が尿道を通過する感覚が非常に重 要です。出ているのかどうかよくわからないようでは、快感は非常に乏し いものです。

内板が短いので、挿入時の包皮の引っ張りに弱く、外板の皮膚が痛いし怪 我もする。また、刺激を感じないので長時間抽送していると、女性が痛が り、続行できなくなることもあります。(亀頭や内板が露出により堅くな っているため、なおさらです。)思うに、やはり粘膜である膣壁への接触 や摩擦は、同じように湿った状態に常に保たれている粘膜が適しているの ではないでしょうか。この点からも、仮性包茎を手術することが適当かど うか問題なのではないでしょうか。(次へつづく)


仮性包茎手術について:その4

一番の問題、たとえOクリニック以外で手術を受けたとしても直面するで あろう問題は、内板が非常に少なくなってしまったことです。以前は数セ ンチあった内板が、今は5ミリしかありません。この粘膜部分には、手術 後になって実感したのですが、非常に多くの、敏感な、性感に直結する神 経が分布しています。これが無くなってしまうというのは、実に大変なこ とです。

多くの説が、男性の性感は主に亀頭から受けているように言っていますが 、これは、私に言わせれば、絶対に間違いです。 亀頭の組織や、神経の 分布はほほの内側や、唇の内側の中の方に似ています。この辺は神経が鈍 いのです。唇について言えば、内側から外側に移るにつれて、神経が敏感 になっていきます。女性が口紅を塗る部分、ここが一番敏感です。そして 通常の皮膚へとつながって行くわけですが、キスをして気持ちよいのは唇 の露出部分です。

この変化は、亀頭(唇の内側)→内板(唇)→外板(口の回りの皮膚)と いう対応になると思います。つまり、我々が得ている性感は主に内板にあ るのです。素人考えですが、生物学的に見て、包皮は、性感の敏感な部分 を守っていると同時に、勃起していない時にそのような刺激を受けないよ うになっているのではないでしょうか。勃起すると内板が陰茎軸部をおお う形となり、女性器との摩擦時に快感を得るようになっているのです。つ まり、女性器と接する部分の多くを占める陰茎軸部が、強い性感を得るよ うになっているのです。亀頭の得る快感はごく一部にすぎません。思うに 、男性の性的快感は内板で得るようになっており、亀頭は挿入のためのガ イドなのではないでしょうか。

他の動物のことは私はよく知りませんが、平常時に亀頭に相当するような 部分が露出している動物を私は知りません。包皮に収まっているか、また は体内にかくれています。つまり、包茎と同じく過保護の状態にあるわけ ですが、これこそが自然な姿なのではないかと思います。また、砂などの 異物が付着して粘膜を傷つけないようにしています。よく、「亀頭は常に 乾いた状態でなければいけない」と言われますが、私は違うと思います。 また、早漏については、動物は本来、外敵におそわれる危険があるために 、交尾も素早く終えなくてはならず、早漏でよいのです。人間は一応その ような危険はないわけですが、まだそこまで進化していないのでしょう。

しかし、男性が早漏であることで女性が不満を抱くことより、男性が不感 症のようになってしまって、性交したくしなくなったり、いらいらしたり 、女性に魅力を感じなくなってしまったら、その方がよほど女性を傷つけ ると思います。愛を確かめる情熱が二人の間に得られないのです。性交の 間も男性はさめているのです。性交の後、男性が「ちっとも気持ちよくな かった」と言ったら女性はどう思うでしょうか。女性が性的快感を得るこ とはもちろん必要ですが、男性が快感を感じられない状態では決してふた りは幸せにはなれないでしょう。しばらくは男性がやせがまんをしたとし ても、長くは続かないのではないでしょうか。(ここではいわゆる恋愛感 情における精神的な部分、とりわけプラトニックな部分は除外しています 。)

余談ですが、ギリシャ、ローマの彫刻はみな包茎です。これらは人間本来 の、自然のままの姿の美しさを示していると思います。これを見ても、我 々は、自信を持って仮性包茎のままでいるべきではないでしょうか。割礼 の習慣はユダヤ民族をはじめ各地にあるようですが、少数派です。これら は宗教的理由が強いようですが、現在どのようになっているかは私は知り ません。しかし、こうした習慣を排除しようという話はあまり聞きません 。

それより興味深いのは「女子割礼」で、これは最近では「女性性器切断 」と呼び変えられてきていますが、 中近東等を中心に、女性のクリトリ ス全体の切除、外陰部の切除などを行うことを指します。これも宗教上の 理由が多いようですが、最近これを人権蹂躙だとして廃止しようという動 きも出ているようです。クリトリス全体を切除されてしまった女性は、

「外で(クリトリスで)感じるなんて嘘だ。そんなのは本物ではなく、私 たちのように(膣の)中で感じるようになって来なければいけない」

などと言っているようです。この話を紹介していた本の著者(残念ながら 書名は忘れました)はこれは大いに疑問だと書いていましたが、私も全く 同感です。もしこれを日本の女性が読んだら信じられないと言うでしょう 。 同じように、現在の先進国での仮性包茎手術も、宗教的理由ではない にせよ、「仮性包茎は良くない」という幻想が生まれ、習慣化してしまい 、男性達は包茎手術が与える性的効果を誤解しているのではないでしょう か。また、さきの女性のように、本当は感じなくなっているのに、性生活 が良くなったかのように錯覚したり、自分をごまかしたりしているのでは ないでしょうか。

閑話休題。それから、次は一般的な包茎手術の問題ではなく、Oクリニッ クの問題です。しかし「溶ける糸」を使うと同じ危険性があります。

手術後5年も経った今も、皮膚の内部にガット糸が残っているのです。糸 は1ミリくらいの太いものですが、これが皮膚の中でかたくなり、針金の ようです。指でつまむと、こりこり、ぽきぽきという手応えがあります。 最近になって、2〜3カ月に1本くらいの割合で、思い出したようにこの 糸が皮膚を破って出てきます。もとは緑色だった糸が、茶色がかった白色 に脱色され、先端は黒く変色して出てきます。チーズのような匂いがしま す。腐ってるのでしょうか。非常に違和感があります。痒かったり、痛か ったりします。現在、まだ数本の糸が皮膚下に残っています。総合病院か 大学病院などに、性感の問題と併せて相談しようと思っています。

また、傷跡ですが、まず糸が太く、縫合もせいぜい10針程度だったため に、非常に汚いです。レーザーの跡は、細かいケロイド状に、不規則にで こぼこになっています。完全にやけどの跡です。また、縫合糸のあったと ころは、かなり深い溝になっており、タコ糸できつく縛りすぎた焼き豚か ら、糸を取り去ったあとのような状態です。

このケロイドと溝の周辺は、色素の沈着が激しく、まだらになっており、 黒いところが目立ちます。この溝の周辺は、さわられると非常に違和感が あります。気持ちよいどころか、不快ですらあります。また、陰茎小帯に 太い糸を通したために、またその糸が内部に残っているために、この敏感 な部分を触られると痛みがあります。これらは、最近になってやっと少し ずつ良くなって来ましたが・・・。

とにかく、やけどの跡を触って心地よいはずがありません。

とにかく、最大の問題は、私の場合、これらの不測の事態を除いても、内 板がないための性的快感の減少は著しく、性交時にも、何だか手の指をこ すられているのと変わらないくらい、快感がないのです。外板は普通の皮 膚ですから当然です。そのため性交に対する情熱や欲求がほとんどなくな って来ました。ちっとも気持ちよくないことをあえてしたいと思うでしょ うか。手術前に比べ、快感は100分の1くらいでしょう。そのことから 、女性に対する興味、恋愛に対する興味までも失ってきました。これは人 生にとって重大な損失です。人生そのものに関わると言ってよいでしょう 。

(これは不謹慎なように聞こえるかもしれませんが、決してそうではない と思います。フロイトを引き合いに出すまでもなく、人間は性的欲求から 昇華されて恋愛感情を持つものですから、当然の事と言えます。もし恋愛 感情が純粋に人間愛のような精神的なもののみであれば、皆同性と恋愛し てもいいはずですから。ただ皆このことを意識しないでいるだけでしょう 。ただし例外として純粋に精神的な部分のみで成立する恋愛もあり得ます 。しかし通常の恋愛では難しいでしょう。これは多く精神分析の専門家の 方も認めていらっしゃるところです。)昔の感覚をなつかしんでも、悲し みが増すばかりで、非常に暗い日々です。人生が変わってしまいました。 手術料は返すから、元に戻してほしい。いや、十倍払ってもいい。しかし 、もう二度と元には戻らないのです。

現在の彼女の事はとても愛しています。精神的には十二分に満たされてい ますが、しかし、虚しさと悲しさが拭いきれないのです。

これらの疑問や悩みがあったので、3年ほど前に埼京線のA駅ちかくの泌 尿器科専門医のところへ相談に行きました。そこでの答えは以下の通りで した。

  1. 診察したところ、確かに包皮は短い。しかし皮膚は伸びる。 (だが術後7年経ってもあまり伸びていない。)
  2. 性感については、心理的なものが左右するので、包皮が無くなったか らといって、一概に性感が減少しているとは言えない。 (絶対違うと思う。)
  3. 「亀頭下埋没法」では、内板の殆どと、陰茎小帯さえもすべて切除し てしまう。それよりは(性感の低下については)ましである。
「皮膚が伸びる」という事については、多少、わずかに伸びては来ました が、まだまだ違和感は大きい現状です。また、性感については今までに書 いた通りです。

泌尿器科の医師の方の中で、仮性包茎の方は、包茎手術を受けているので しょうか。それとも仮性包茎のままでいるのでしょうか。これもとても知 りたいことのひとつです。

包茎手術に関する資料は殆ど手に入らないのが現状です。その後、お茶の 水の医学書専門店で、ある本の一部にごく短い記述を見つけました。それ によると、(泌尿器科医の方はもちろんご存じでしょうが、)

  1. 包皮を亀頭の前方へ引っ張る。
  2. 鉗子ではさむ。
  3. はさみで包皮を切断する。
  4. 縫合する。
というもので、図解が載っていました。また、「簡単な手術だがていねい に行うこと」とありました。この方法だと、今まで書いてきた問題の多く が回避できそうです。第1にやけどの跡が残りません。傷の癒着も早い。 包皮を引っ張るため、外板と内板が等しい量だけ切除される。また切りす ぎることがなく、切断線が曲がるようなこともない。新しい機器による方 法が良いとはまったく言えないのです。何でも熟練した手作業が一番なの です。

私個人の素人考えとしては、かんとん包茎以外の人は手術を受けるかどう かよく考えた方がよいと思います。内板と外板の境界部分(つまり包皮先 端)がきつめで、むいた時に多少(わずかに)痛いという、仮性よりやや 重い症状の場合(ちょうど手術前の私のような状態)でも、包皮を「伸ば す」ことで改善します。(伸ばす方法としては勃起時に気張って陰茎を太 くする方法、また平常時でも手指で包皮先端を広げる方法などです。前出 の包皮を引っ張る方法と同じく、包皮を徐々に伸ばすという考え方です。 )

また、性交中に包皮が戻ってしまう場合は、亀頭の成長によって回避でき ます。(本来は勃起時には亀頭によって戻らないようになっているのでし ょう。)亀頭の成長を促すために、前述のアメリカの器具のような考え方 で、日本国内で市販しているある種の器具(ゴム製のリング状のものなど で、雑誌にのっています)を使用して包皮を引っ張り、つねに包皮がむけ た状態にしておくのもよいでしょう。


亀頭増大術としてシリコンを入れるのは絶対に危険です。シリコンは発ガ ン性があり、また全身にまわってしまい、人間の肉体が持つ「ホメオステ ーシス」(恒常性)が破壊されるので絶対に避けるべきだということです 。(前述の「美容整形外科の内幕」に詳述されています。)

特に液状シリコンの注入は、組織への浸透が早く、組織を硬化させ、壊死 させるそうです。その場合、その組織全体を切除しなければなりません。 つまり亀頭を切り取るわけです。同じ方法で豊胸術を受けた女性が、乳房 250グラムを切除しています。シリコンボールの埋め込みや棒状シリコ ンの使用も同様に危険です。加えて、「カプセル拘縮」などと呼ばれる、 繊維状の堅い組織が周りに出来てしまいます。

無害といわれるコラーゲンの注入については、コラーゲンはタンパク質な ので、3ヶ月程度で吸収されてしまうので、「3月に1回は再注入」が美 容外科医の常識となっているそうです。また、現在使われているコラーゲ ンは、牛の組織から精製したものなので、完全に副作用がないとは言い切 れません。拒絶反応もあり得ます。

自分の脂肪を使用する方法は女性の豊胸術等で、ごく一部ですがすでに商 業的に試みられています。このような方法はコラーゲンの注入よりさらに 副作用が少ないと思われていますが、ここにも危険があります。

脂肪吸引の際は脂肪層、つまり脂肪細胞の層の中に複雑に入り乱れている 神経、血管を破壊しながら吸引するので、(吸引されて出てくる脂肪は血 で真っ赤だそうです。)かなり危険で、量によっては死ぬ人もいるそうで す。(出血多量で死ぬのです。)また脂肪を吸引した後がデコボコになる ことが非常に多いそうです。つまり、手探りの作業のため、取りムラがで きるのです。目の下のわずかな脂肪吸引でも、シワシワになってしまった 20歳そこそこの女性もいます。

また脂肪注入ですが、注入された脂肪細胞は「血流が良い所になら、30 パーセントくらいなら生着する」そうです。(生着とは、細胞が生きた状 態で根付くこと。)つまり残り70パーセントは吸収されてしまう。また 、入れすぎると中で腐り、皮膚を破って流れ出てくるそうです。


もしどうしても仮性包茎手術を受けたいのなら、手術は美容整形外科では なく泌尿器科へ行き、(第一泌尿器科の方が仕上がりが綺麗で、切り過ぎ もなく、性感も温存され、しかも5万円程度です。)前述のような方法で 極細ナイロン糸で縫合してもらい、また術後の包皮の先端が亀頭を半分く らいおおうような形がよいのではないかと思います。これなら包皮の余裕 もあるし、やりなおしもきくし、亀頭はいくらか湿り気を保ち、内板も多 めに残ります。亀頭も内板も露出しすぎないために、敏感さも残ります。

アメリカで疑似包皮再生の動きがあるのを知ったことはショックでした。 同時に、やはりそうか、と思いました。仮性包茎のままでいる方が良い、 包皮は性感上非常に重要である、という点で私が7年間考えてきたことと 全く同じだったからです。私は、仮性包茎は絶対手術すべきでないと思い ます。(そのかわり清潔を保つ。)私は二度と元には戻れませんが、これ から手術を受けようかと考えている人に強く忠告したいと思います。

以上、大変長くなってしまい申し訳ありません。ただどうしても、これか ら手術を、と考えている人に読んで欲しかったのです。いろいろなお考え の方がいると思いますが、しかし私個人としては、今まで書いたように確 信するのです。

また、私は美容整形外科で手術を受けたのであって、泌尿器科で受けたの ではないので、その場合については経験がありません。これらは別個に論 じるべき問題だったのかも知れません。その点については誤解なきようお 願いします。ただアメリカ等で、美容整形外科以外(殆どは出生時)で手 術を受けた人達が、包皮再生を望んでいるという点、また包皮は切らない 方がよいのではないかという研究もなされているという点にも注目してほ しいと思います。もし何かありましたらご意見をお聞かせください。お願 いいたします。ありがとうございました。(^ ^)


仮性包茎手術について:その5

追加です。

アメリカの、Niks4wen さんのHPで、包茎手術と 包皮再生に関する書籍を紹介しています。

Visit Niks4wen's Circumcision/Foreskin Restoration Bookshelf

http://www.cyberramp.net/~dsr/niks4wen.htm

です。

いらしてみてください。

では、また。


こんにちは。

P.U.D.TuggerをネットでオーダーできるHPを 見つけました。

http://www.abody.com/

です。

私は早速注文しました。送料をふくめて150米ドルくらい です。

ところで、「美容整形外科の内幕」 に、

「早漏の治療の手術のために、陰茎小帯を切除する 手術もあるくらいで、ただ『輪切りにすればいい』という 医者にかかると、性感が低下してしまう恐れがある」 と、あるヴェテランの泌尿器科医のコメントが出ていました。

また、ある泌尿器科位の話では、美容整形外科(雑誌にのって いる広告の殆どすべてがこれです)の医師は内科医など、外科 手術のトレーニングを全く受けて来なかった人が多いため、 金属メスが使えないので、レーザーメスにしているのだそうです。 (これは重要かつ見落としがちな事実ですね。)

私の文章のどこかに追加していただければ幸いです。

では、また。(^^)/


仮性包茎手術について:その6

こんにちは。

Foreskin Restoration Site

http://www.4skin.com/restore/

にあった、マークさんの記事をお送りします。 もしよろしかったらHPに載せてください。 訳があやしいので、適宜なおしていただければ 幸いです。

アメリカ版「YAHoo」で「+foreskin +restoration」 のキーワードで検索したところ、なんと2000を 越えるサイトがありました。 いかにアメリカ人が包皮を欲しがっているか、 無くしたことを後悔しているかがわかります。

アメリカのniks4wen さん(逆から読むと、new foreskin !) から「日本での人々の意識改革を是非やって 欲しい。きっと大きな変化を起こせるよ。」 とのメールをもらいました。 頑張りましょう!!

なお、iks4wen さんによると、マークさんの文中の Derrick Townsend's foreskin restoration site が、もっとも有名なサイトだそうです。

Why I'm restoring

I can't really put into words exactly how I feel about circumcision. A guy on IRC called many of us concerned about circumcision 'fanatics'. I guess that could be since the people doing the cutting appear to be fanatical about chopping off skin.

I first really learned that I didn't have the anatomy that I was born with when I was about 25 years old. I didn't understand the whole thing but was curious about the reason. After I got more exposure to other men who were and were not circumcised I began to wonder why the whole process was peformed.

I come from a very religeous background and found many references to circumcision in the Bible. However, my reading and education told me it was an ancient ritual done for many reasons some of which were hygene and to prove the comittment to God (although I'm convinced the proof was for man).

I began living in Europe (Paris, France) and found myself surrounded with men who were normal (just as God had made them without the handy work of the AMA). It really began to bother me because these guys were so sensitive that sex was something wonderful for them. Just a slight touch of the foreskin or glans would put them in exstacy. I really envied them because someone had taken that away from me.

Upon returning to the US (1994), I had forgotten how hard it was to have sex with someone who is circumcised. I can remember telling myself "Wow, it was so much more spontaneous with uncut guys."

I had read about foreskin restoration surgury and all the evils and problems. I wasn't willing to go that far since I don't have much confidence in surgeons (after all they are the ones that got me into this state). Why browsing the web one day I ran accross Derrick Townsend's foreskin restoration site. I was amazed and dumb founded. I couldn't believe my eyes and what I read. Then to make it worse there was proof in Paul Russo's diary that was undeniable. I now had a way to regain some of what was taken away from me without my consent.

The rest is history as you can read and see in my diary. I'm not sure where I'm going but I can definitely tell you I have not regretted any of the process or returns. My comfort level is so much higher. I have greater sensitivity and there is no irritation from rubbing in my underwear. And, my sex life is quite different.

Last updated: June 11, 1997

Email: marcm@databasegroup.com

Copyright ?1997 Marc Marchioli, All Rights Reserved

(編集者注)文字化けにて判読できず

が、その理由についてとても好奇心を持った。私がそれを他の男たち、包茎手術 を受けた 者と受けていない者にぶちまけると、その後私はなぜそういうことが行われたの か不思議に 思えてきた。

私はとても信心深い環境の出身で、聖書のなかに割礼に関する記述を沢山見つけ た。 しかし、私の読んだ本と受けた教育は、それが大変古い儀式であり、神に対する 約束の証 とか衛生などの理由によるものだと、私にささやいた。(その「証」は男達への ものだと 私は確信するが。)

私はヨーロッパに住むようになった(フランスはパリ)。そしてそこで私は普通 の男たち (ちょうど神が彼らを作ったそのままで、AMA=アメリカ医学会が「手作業」 を加えていない、) に囲まれているのを発見した。それは私を本当に悩ませた、なぜなら、彼らは敏 感で感じやすく、 そのセックスは何だかとても素晴らしいものだったからだ。ほんのかすかに包皮 や亀頭に触られた だけで、彼らはエクスタシーに達した。私は本当に彼らがうらやましかった、 なぜなら誰かが私からそれを奪い去ってしまったからだ。

アメリカに帰ってきた時(1994年)、私は包茎手術を受けた男がセックスをする のがいかに難しい かを忘れていた。私は自分に言い聞かせたことを思い出す、「ワオ、切ってない 奴の方が全然 自然な状態だ。」

私は外科的な包皮再生手術とその危険や問題についての本を読んでいた。私は外 科医を信用して いなかったので(結局彼らは私をこんな状況に追いやった一員である)、外科手 術は全然希望して いなかった。ある日私はウェブをブラウズしていて、デリック・タウンゼンド氏 の包皮再生の サイトを見つけた。私は驚き唖然とした。自分の目が、今読んでいるものが信じ られなかった。 ポ−ル・ルッソ氏の否定しがたい日記が証拠だった。今や私は自分の承諾なしに 取り去られて しまったものを取り戻す方法を手にしたのだ。

私の日記を読み、見れば休息が得られるだろう。私自身がこれからどうなるかは わからないが、 この経過や結果については後悔していないと明言できる。私の快適さのレヴェル は以前より 大変高くなった。敏感さは大変増し、下着でこすられて炎症を起こすこともな い。そして、私の セックス・ライフは全く違うものになった。

最終更新 1997年6月11日


Jさんからの追加情報

「美容整形外科の内幕」

に、

「早漏の治療の手術のために、陰茎小帯を切除する 手術もあるくらいで、ただ『輪切りにすればいい』という 医者にかかると、性感が低下してしまう恐れがある」 と、あるヴェテランの泌尿器科医のコメントが出ていました。

また、ある泌尿器科位の話では、美容整形外科(雑誌にのって いる広告の殆どすべてがこれです)の医師は内科医など、外科 手術のトレーニングを全く受けて来なかった人が多いため、 金属メスが使えないので、レーザーメスにしているのだそうです。 (これは重要かつ見落としがちな事実ですね。)


marsさんからの追加情報

Jさんのところで、「陰茎小体」とありますが「包皮小体」の間違いだと思います。

いろいろと言いたいことはありますがとりあえずこれだけ。

編集者注:どっちが正しいか知りませんが、こういう意見もあります。

参考になさってください。

編集者注おかわり:どうやら、marsさんのご指摘が正しいようです。

しかし、この様な小さな事でJさんのご意見の価値が失われるとは思いません。


Jさんからの追加情報

実は、小生、昔の包茎手術の傷や、残った糸をある医院で治してもらいました。 また、以前事情があって受けたパイプカット再生手術も受けました。 そこの医院(ひとりの先生だけでやっています)がとても良いので紹介します。 絶対の自信をもっておすすめします。

HP上で紹介することが難しければ、寺崎さんが、個別にメールで教えて上げて くだされば、ひとりでも多くのひとを救えると思います。

西武クリニック

東京都豊島区西池袋1-16-1新東第一ビル7F

電話03-3981-0995

Fax03-5396-6055

中間 健(なかま けん)先生

先生は、以前血管外科を専門としていらして、細かい手術が得意です。 非常に細い縫合糸を使い、傷跡はまったくわかりません。 さがすのが大変なくらいです。 (ご存じのように、一番細かい技術を使うのは、脳外科です。 しかし血管外科も非常に細かいのです) なお先生は現在41歳、経験、意欲とも最高の状態です。 人間的にも、とても素晴らしい方です。

傷跡について、金属メスとレーザーを使い(レーザーはごく弱い出力で、 ほんのわずかしかつかいません。顔のほくろを取る時の要領で、非常に繊細で す。) 縫合糸を除去し、しかも包皮の損失は最小限でした。

パイプカット再生については、小生が手術を受けた神奈川クリニックに電話した ところ、

「再生は一切行っておりません。手術時に説明したはずです。再生手術をします という約束の文書でもあるんですか?」という、非人間的な対応でした。

しかし、中間先生は、顕微鏡を使い、血管外科の専門性を生かし、非常にていね いな手術を 行なってくださいました。もし万一、輸精管が足りない場合はゴアテックスとい う人工素材を 使って再生してくれます。大変な手術で、4時間くらいかかりました。非常に感 謝しています。

ただし、一般の、素人向けの書籍にある「パイプカットの再生の可能性は、 術 後5年経過で 約60パーセント」というのは嘘で、先生の今までの約30例くらいの手術での 平均値は、 25パーセント未満だそうです。大体術後1年くらいでないと、可能性は下がる とのことでした。

この例でも解るように、神奈川クリニックはあまり良い医院ではないようです。

パイプカットの手術の方法も変で、ループを作っていながら 4カ所も結紮する という不必要にして不自然な方法で、中間先生はそれを探し出しつきとめるのに大変苦 労なさっていました。 (パイプカットの手術方法は、医院により違い、山手などではループを作らない ので再生が簡単、その可能性も高いが癒着により不本意に再生してしまうことがあ るそうです。)

神奈川クリニックは結構金取り主義らしく、包茎手術の跡のことをちょっと相談 すると、すぐ「再手術できますよ」と目の色を変えていました。 しかしそういうところでは、また、包皮を円周状に切り取られ、ますます短くな ってしまうに決まっています。

尚、中間先生の話では、現在はクランプを使用している医院は殆どないそうです。 バブルの頃は、とにかくどんどんやって儲けろということで、クランプを使いい い加減な手術をした医院が多かったそうです。手術の経験がなく、医大を出たての先生が 執刀し、看護士が逆に先生を指導するということもままあったそうです。 しかし、クランプは某有名美容外科では未だに使用しているそうです。そこだけ は絶対避けたいですね。 先生の話では、やはり私の包皮は短すぎるそうで、なんでこんなに切ったのかわ からない」とおっしゃっていました。 不覚としか言いようがありません。・・・

そこで先生は、丁度ほくろを取る手術のように、幅1ミリで切開し、極細の糸 で縫合し、包皮の長さは一切減らない方法で対処してくださいました。

先生は、美容外科としての経験が非常に豊富で、仕上がりが美しいのです。 しかも、血管外科という専門性も持っており、もっとも信頼できる先生です。 人間性、熱意、丁寧さ、誠意どれをとっても良い方です。 なお、今回は、パイプカット再生と同時ということで、包茎手術跡の整形・再生 については無料でした!大変良心的で、こんな美容外科医はいません。 ご自分の仕事に大変プライドを持っておられ、汚い手術跡を見ると放っておけな いのです。

どうしてもこれから手術を受けたい方(カントン包茎以外は避けましょう、絶対 に。)以前の手術の跡をなんとかしたい方は、是非中間先生に診ていただいては?

なお、保健診療もできます。また、各種カードやクレジットもOK。 カントン包茎などなら保健でできるでしょう。保健が聴かない手術などは、はじ めから必要ありません。

先生は、包茎手術にさいしての注意点も教えてくれました。 神経が、どこを通っているかという事です。 亀頭のすぐ下の内板の両脇、それから包皮小帯(ですよね?)のすぐ両脇、の4 カ所で、絶対切ってはいけない。だからクランプなどもってのほか。 (ユダヤ人の割礼は、背面切開であり、影響しません)


日本包茎研究所訪問者の投稿