日本包茎研究所訪問者の投稿


日浅産婦人科医院さんの投稿-01


日浅産婦人科医院さん 2000年01月28日

新生児の0.6%は埋没ペニスで、将来必ず手術が必要です。 しかし日本での包茎の議論ではそれが欠落しているのです。 ほとんどはなんとかなる。その意見は正しい。 しかしその 0.6%をどうするのでしょうか。悲惨です。

当院の web site を見て頂きたい。

URL http://www.dokidoki.ne.jp/home1/hiasatsu/


 とのご意見を頂きました。 以下に日浅産婦人科医院サイトの包茎に関する個所を、 誤解があってはいけませんので全文引用します。 urlは、 こちらです。

 日本における新生児期の包茎観察・割礼はほとんど顧みられていない。 しかしながら、当院のデータより、埋没ペニス・トックリ型の包茎・ 長さが 1.5 cm 以下あるいは小さなつくし様のペニスなど問題のあるペニスは8%に認められる。 そのうち、将来ほとんど手術が必要であり発育にも問題ありと思われる ‘ 埋没ペニス ’は0.6%ある。 そうだとすると日本全国では年間約 3,500 人と見積もられる(しかしこの類のデータは発表されていない)。 しかもこれらと亀頭包皮炎の発生など包茎にまつわるトラブルは多い。 にもかかわらず日本では新生児期の包茎を観察しないで放置しているのは不思議である。

 当院新生児ペニスの平均の長さは2.6 cm(1.0〜3.5 cm )、 およそ男児 1,100 例の観察・処置により、 ペニスの奇形として1例のみ尿道下裂が見つかった。 また、当院で処置ができないような超重傷な包茎は経験していない。

 イスラエル人は 4000 年も前から割礼を行っているし、 欧米では強制はしないものの、その情報を与え、希望者には割礼を行っている。 当院では 1993 年(平成3年)より矢島暎夫先生の指導にて 生後3〜5日に割礼を行っており(約95%の男児)、好評を得ている。

 以下に私の返信をそのまま掲載します。

 日本包茎研究所を運営しております寺崎と申します。この度は ご意見を頂きありがとうございました。

> 当院の web site を見て頂きたい。

ということでしたので、早速拝見させていただきました。

> 新生児の0.6%は埋没ペニスで、将来必ず手術が必要です。し

>かし日本での包茎の議論ではそれが欠落しているのです。ほと

>んどはなんとかなる。その意見は正しい。しかしその 0.6%をど

>うするのでしょうか。悲惨です。

 0.6パーセントのために100パーセントを手術しなければならない というのには少々疑問を覚えます。

 私は素人なので分かりませんが、その論理で行けば、将来虫垂 炎になるかもしれないから早いうちに盲腸を切っておいたほうが良 いとのことになりませんか?

 専門家のお立場からご高説を承りたいと存じます。

 私共の立場としては、サイト上でも主張している通り、仮性包茎 の場合は基本的に問題がない。真性包茎の場合は医師の診断を 仰ぐべきとの意見です。問題がありそうなものも放っておけという物 ではありません。

 私共が問題にしているのは、包茎は全て手術すべきとして暴利を むさぼる一部美容外科です。

 こちらはサイトの記載ですが、

> イスラエル人は 4000 年も前から割礼を行っているし、欧米では

>強制はしないものの、その情報を与え、希望者には割礼を行っている。

というものにも異論があります。「欧米」とお書きですが、私共は欧州 各国では割礼を積極的に行っていないと理解しております。

 また、米国においても割礼が問題視されているとの複数の証言を得 ています。

 今後ともよろしくお願い致します。

 追伸 先生のご意見も非常に重要ですのでサイト上に掲載させていた だきました。

 素人の癖に無茶苦茶言ってるような気がするのですが、 先生のお返事をお待ちしております。

(2001/01/28)


日浅産婦人科医院さん 2000年01月29日

>  日本包茎研究所を運営しております寺崎と申します。この度は

> ご意見を頂きありがとうございました。

>

>> 当院の web site を見て頂きたい。

>

> ということでしたので、早速拝見させていただきました。

> >

>> 新生児の0.6%は埋没ペニスで、将来必ず手術が必要です。し

>> かし日本での包茎の議論ではそれが欠落しているのです。ほと

>> んどはなんとかなる。その意見は正しい。しかしその 0.6%をど

>> うするのでしょうか。悲惨です。

>

>  0.6パーセントのために100パーセントを手術しなければならない

> というのには少々疑問を覚えます。

>  私は素人なので分かりませんが、その論理で行けば、将来虫垂

> 炎になるかもしれないから早いうちに盲腸を切っておいたほうが良

> いとのことになりませんか?

>  専門家のお立場からご高説を承りたいと存じます。

  返事 虫垂とは異なります。虫垂は化膿しなければ虫垂炎ではありません。

     しかし。埋没ペニス(重傷の包茎)は生まれた時に分るのです。

     生まれた時の処置は非常に簡単です。

  質問 もし貴方が生まれた時に埋没ペニス(重傷の包茎)と分ったとしても

     放置でよろしいでしょうか。いまの風習ならば放置されますよ。

     それが出発点です。

      貴方が今主張されていることは、このまま放置する風習を続けなさい、

      ということなのです。ふらちな医者を取り上げることにより、包茎の大

      きな問題を煙らしてはならないと思う。

     

     

>

>  私共の立場としては、サイト上でも主張している通り、仮性包茎

> の場合は基本的に問題がない。真性包茎の場合は医師の診断を

> 仰ぐべきとの意見です。問題がありそうなものも放っておけという物

> ではありません。

>  私共が問題にしているのは、包茎は全て手術すべきとして暴利を

> むさぼる一部美容外科です。

  返事 確かにそうです。その医者のモラルにも問題があります。しかし、

  その0.6%の重傷の包茎を、問題が発生する時まで日本人は放置している

  現実があるからそのようなふらちな医者が出てくる、と思う。問題の

  本質は包茎の放置なのです。

  

>

>  こちらはサイトの記載ですが、

>

>>  イスラエル人は 4000 年も前から割礼を行っているし、欧米では

>> 強制はしないものの、その情報を与え、希望者には割礼を行っている。

>

> というものにも異論があります。「欧米」とお書きですが、私共は欧州

> 各国では割礼を積極的に行っていないと理解しております。

>  また、米国においても割礼が問題視されているとの複数の証言を得

> ています。

>

  返事 ハワイとイギリスの病院はそうであったし、本にもそう書いてある。

     私は確かめている。ユダヤ人は割礼をおこない、キリスト教の人々は

     強制はしていないが、情報を与え、希望者には割礼を行っている。

     ”割礼を積極的に行っていない”といわれますが。欧米でのそれと

     日本でのそれとは随分異なることが、お分りになると思う。

     放置していても、やはり”割礼を積極的に行っていない”という言葉は

     正しい。

      

>  今後ともよろしくお願い致します。

>

>  追伸 先生のご意見も非常に重要ですのでサイト上に掲載させていた

> だきました。


 以下に私の返信をそのまま掲載します。

 早速のお返事ありがとうございました。

 署名がございませんでしたので、お返事が来るまで本物 からの投稿とは思いませんでした。お返事が来てほっとし ております。

 変なメールを送りつける方が絶えないもので(本日もウィ ルス入りメールが2通送られてきました)。

 早速お返事に移らせていただきます。

>   返事 虫垂とは異なります。虫垂は化膿しなければ虫垂炎ではありません。

>      しかし。埋没ペニス(重傷の包茎)は生まれた時に分るのです。

>      生まれた時の処置は非常に簡単です。

>   質問 もし貴方が生まれた時に埋没ペニス(重傷の包茎)と分ったとしても

>      放置でよろしいでしょうか。いまの風習ならば放置されますよ。

>      それが出発点です。

>

>       貴方が今主張されていることは、このまま放置する風習を続けなさ

い、

>       ということなのです。ふらちな医者を取り上げることにより、包茎の

>       きな問題を煙らしてはならないと思う。

 埋没ペニスが問題だというのは先のメールで分かりました。 埋没ペニスのような問題のある包茎は手術すべきでしょう(だ からこそ、泌尿器科医の受診を勧めているのです)。

 私が疑問なのは、埋没ペニス以外の包茎にも同じように手術 すべきとも取れる点です(説明不足でした。申し訳ありません)。

 私にとってはそれが出発点です。

 新生児のうちに検査をするのには賛成です。私の息子も三歳 児検診を受け、その際の医師が包茎に関しあまりにも無知で、 相談にもならなかったことがあります。

 ただ、だからといって、全員割礼すべしとなるのでしょうか。そ こから先は虫垂炎と同じと言いたいのです。

>   返事 確かにそうです。その医者のモラルにも問題があります。しかし、 >   その0.6%の重傷の包茎を、問題が発生する時まで日本人は放置している

>   現実があるからそのようなふらちな医者が出てくる、と思う。問題の

>   本質は包茎の放置なのです。

 包茎の放置が問題と言うのは分かります。だからこそ、誤った と思われる情報が流布し、詐欺的商法に惑わされる被害者が絶 えないのだと思っています。

 もっと包茎がオープンに語られるようになれば良いと思いサイト を運営しております。

>   返事 ハワイとイギリスの病院はそうであったし、本にもそう書いてある。

>      私は確かめている。ユダヤ人は割礼をおこない、キリスト教の人々は

>      強制はしていないが、情報を与え、希望者には割礼を行っている。

>      ”割礼を積極的に行っていない”といわれますが。欧米でのそれと

>      日本でのそれとは随分異なることが、お分りになると思う。

>      放置していても、やはり”割礼を積極的に行っていない”という言葉は

>      正しい。

 イタリアやフランスのような英国系以外の欧米はどうなのでしょ うか。少なくともイタリア人には包茎手術を笑われた経験があると の話を聞いたことがあります。

 また、米国で割礼率が減少しているというのは嘘だったのでしょ うか。そうだとしたら、サイトの記述を変更させていただきます。

 全員が割礼すべきと言うのには前述した通り疑問を覚えます。

 どうして検査で留め、危険性が高い包茎に関して割礼を行うと いうのではいけないのでしょうか。私は素人なので良く分かりま せん。

 埋没ペニス以外にも割礼を勧められるのならば、できればその 理由をお答え下さい。

 私のような素人がこのようなサイトを運営していることが、悲しい ことだと思っています。本来は専門家同士の自浄能力に任せるべ き問題に門外漢が関わる空しさを感じます。

 私だけでは良く分かりませんので、相談にのって頂いている泌尿 器科の先生にご意見を仰いで宜しいでしょうか?

 最近私も被害妄想が激しいですね。 ウィルス入りメールといっしょくたにしてしまっています。

 失礼だったかもしれません。。。

(2001/01/29)


日浅産婦人科医院さん 2000年02月01日

ご返事(1月31日)

  分らなくなるので上のように記します。

言葉とはおもしろいものです。自分の気持ちをすべて表わすことはできない。 また、見る方向によりその意味が違ってくる。これは、円筒を見るに、その方向によ り円に見えたり長方形に見えたりするのと同じですか。

>

>> 2 私の質問に答えていない。今の日本では、ほとんどの埋没ペニスは放置される

> の

>> ですよ。”貴方は”それでもよいのですか。

>

>  仰っている意味が良くわかりません。新生児の検診をし、その検診をする医師

> が知識をもっていれば、危険な包茎は発見できるのではないですか。私はその

> ようになったほうが良いと前回書いたつもりです。

>  3については、質問ではないと理解します。

  ご返事(1月31日) 

 検診をする医師が知識を持ち得ないから、日本におけるすべてのトラブルは発生し ているのです。希望や理論だけで人間は変わらない。風土を変えねばならないのです。

>

>> 4 未来永劫に、新生児期の包茎は手術すべきだ、言っているのではない。新生児

> 期

>> の包茎を全例に手術することによってのみ、新生児期の包茎が解るのである。

>> 従って、結論からいうと、新生児期の包茎は全例に手術する必要はない。実は、欧

> 米

>> のクリスチャンは今そのレベルにあるのです(これは紀元40年頃、すでにユダヤ

> 人

>> のパウロが主張したのです。彼は割礼が無意味だと言っているのではなく、信仰に

> 比

>> べれば、割礼の意味なんてそんなに重要ではない、と言っているのです。つまり、

> 日

>> 本人が割礼が無意味だと言っていることと、クリスチャンが割礼は必要ない、と

> 言っ

>> ていることとは全く世界が異なる。日本人はそこを誤解している。無知とでも言う

> べ

>> きか)。

>

>  2点疑問があります。

> (1)

>  全ての包茎を手術すると、余計分からなくなるのではないかと思います。

>  例えば信号無視による交通事故がとても多いとします。そこで全ての車が

> 全ての交差点で一時停止することを義務付けるとします。

>  そうすれば事故は減りますが、信号無視が原因で事故が多かったのか、

> 全ての車が一時停止をしなかったのが事故の原因だったのか分からなくな

> ります。

  ご返事(1月31日)

全ての包茎を手術することによってのみ、包茎の実体が分るのです。

> (2)

>  「欧米の」クリスチャンは日本人と違う生物なのでしょうか。

>  もし、「新生児期の包茎を全例に手術することによってのみ、新生児期の

> 包茎が解る」のだと仮定しても、「欧米」の研究成果を援用できないのです

> か?

>  他国が不要な手術をしないですむ段階まで行っているのであれば、その成

> 果を日本にも援用し、不要な手術をしないですむ段階まで一気に行けるはず

> です。

ご返事(1月31日)

私もそれが不思議なのだが、現実に日本はそうなっていない。それは、日本人が包茎 を切実な問題とする必要がない、という受け止め方あるいは実感であるからではない か、と思う。つまり、受け止めようとしない心がなければ、どんなにすばらしい物で も受け入れようとする動機付けが働かないことと同じだと思う。

>

> # その論理で行くと、全ての国々は「欧米」の歴史を辿っていかなければ

> #ならなくなります。日本は侵略の不幸な歴史を辿らなくては民主主義を獲

> #得できなかったという発想につながります。

ご返事(1月31日)

でも残念ながら、日本人はその不幸な歴史において民主主義を獲得した。それを認め たくはないが、歴史が証明している。それは厳然たる事実である。

> # 日本の侵略はその時点では不可避の選択だったのかもしれませんが、

> #現に当時他国から非難を浴びています。国際社会は既に無茶な侵略を

> #許さない「段階」にあったのです。

>

>  これについては、先生の文章を仔細に読むと、「結論からいうと、新生児期

> の包茎は全例に手術する必要はない」とのことですので、先生も同意見なの

> かもしれません。だとしたら、御返事は結構です。

>

>  5については、先生の文章を拝見すると、米国では今でもほぼ全部の新生

> 児が割礼を受けている印象を受けたためご質問したものです。

>  4の記述により、それは誤解だということが分かりました。

>

>> 6 ”詐欺的商法に惑わされる被害者・・・”は私も同感です。でも、事の本質は

> そ

>> れではない。 ”放置されることによって発生している多くの被害者”(彼等もや

> は

>> り被害者なのですよ)、そのような社会ににつけこむ悪徳医者が発生するその構

> 図、

>> 必ずしもその悪徳医者だけが悪いのではなく、日本社会の全体の責任なのです。

> 解っ

>> ていただけるでしょうか。

>

>  包茎への無知無関心が「悪徳医」を生んでいるとのご意見には私も同意している

> 文脈だったと思います。従って、この項についてはお答えしません。

>  ただ、「悪徳医(最初、悪得意と変換されました)」の行っていることは犯罪行為

> です。

> 社会全体の責任と言い出せば、全ての犯罪者は免罪されます。

ご返事(1月31日)

悪徳・悪得に関しては私のミス。悪徳医が正しい。”社会全体の責任と言い出せば、 全ての犯罪者は免罪されます”に関しては、一般論としてはそうなるが、私が言って いるのは(私は何度も言っている)、埋没ペニスに対し、日本の医者は”それはいず れはなんとかなる”と説明し、あるいはそれに気付かない、それが日本では許されて いるではないか。許されている理由は、まさに日本の社会の責任・日本の風土である、 と私は何度も主張している。何故なら、埋没ペニスに対し正しい指導をしなかった、 といって医者が責任を問われた事例は皆無である。しかし、それは本来ならば過失で ある。しかし、日本ではそれを過失とは、よもや思わない社会、それを私は風土、と 表現した。

>

>>     貴方の努力に期待している。私は産婦人科医として啓蒙してゆきますよ。

>

>  ありがとうございます。あらゆる意見がオープンになることで、包茎について

> の判断材料が増えるのはとてもすばらしいと思います。

>

>> 追伸 当院の HP を見ていただければ、ウイルスかどうか解ると思いますが??

>

>  サイトのurlを記載しているだけでは本物かどうかわかりません。実に色々な

> 方がいらっしゃるのですよ。他人のサイトを利用してくる方など掃いて捨てるほ

> どいます。特に、所謂「悪徳医者」やその被雇用者は、色々な策を弄していま

> す。家族が心配して手を引くように言うほどです。

> ご返事(1月31日)

> なるほど、分りました。

以上、日浅 毅

ご返事待っている。貴方の住所はいずこに。


 以下に私の返信をそのまま掲載します。

 以前からアドバイスを頂いている泌尿器科の医師にご意見を伺いました。 その結果、埋没ペニスについては手術以外で解決できるとの証言を得まし た。ゆえに、この埋没ペニスに関する疑問は私としては解決いたしました。

 今後は、双方の違いについて煮詰めていく方向で論を進められそうです。

> 検診をする医師が知識を持ち得ないから、日本におけるすべてのトラブルは

>発生しているのです。

>希望や理論だけで人間は変わらない。風土を変えねばならないのです。

 風土を変える最適の方法は、一人の医師が全ての仮性包茎の新生児に対し 割礼を施すということなのでしょうか。

 私は、何度も申し上げる通り、そこに論理の飛躍を感じます。

> 全ての包茎を手術することによってのみ、包茎の実体が分るのです。

 その論理的な根拠がわかりません。前回の私の文章は、論拠を求めたつ もりなのですが。

 私は一般的な例をあげ、私の論拠を示しました。然るに先生は、ご自分の 論拠を全く明らかになさろうとしません。これは、論拠がないと判断せざるを 得ません。

>埋没ペニスに対し、日本の医者は”それはいずれはなんとかなる”と説明し、ある

>いはそれに気付かない、それが日本では許されているではないか。許されている

>理由は、まさに日本の社会の責任・日本の風土である、と私は何度も主張してい

>る。

>何故なら、埋没ペニスに対し正しい指導をしなかった、といって医者が責任を問わ

>れた事例は皆無である。しかし、それは本来ならば過失である。しかし、日本では

>それを過失とは、よもや思わない社会、それを私は風土、と表現した。

 先生の仰る通り、私も新生児の検診は必要と考えます。ただ、それによってどの ような処置を行うべきかは私の助言者と先生の意見にはかなりの隔たりがあります。

 私の相談した先生は、新生児についてきちんと診断した上で問題のある包茎につ いてはきちんと処置しているようです。念の為申し添えますが、その際にも手術が必 要であった例は皆無とのことです(包皮を翻転させるとのことです)。

 もし、先生の判断と行動が誤りであった場合、必要のない手術によって包皮を奪わ れた「被害者」はどうするのでしょうか。

 ちなみに私のサイトでは、必要のない割礼によって包皮を奪われた男性による包皮 再生についてのサイトへのリンクがございます。米国のサイトだそうです。

# ちなみに前回の「パウロ」についての項ですが、聖書で調べてみても膨大

#で分かりませんでした。どの章に書いてあるのかだけでもお教え頂ければ幸

#いです。

> ご返事待っている。貴方の住所はいずこに。

 私の現在の居住地は南の島です。

 以上です。

 私はプロに対しては一応敬意を払いたいのであまり強気に出ないのですが、 今回は異例ですね。

 大丈夫なのでしょうか。

(2001/02/03)


日浅産婦人科医院さん 2000年02月04日

貴方のサイト見せて頂きました。多彩にご活躍されているのがわかりました。 まず、悪徳医者云々、手術に対する不満・批判は私も存じあげている。しかし、それ でもって、包茎の手術に取り組んでいる医者すべてに対し、何と間違った不必要なこ とをしているのか、ほれ悪徳医もいるじゃないか、と断ずるのは、今真剣に取り組ん でいる人に失礼ではないか。その方々は日本におけるその筋の専門科として、あるい はその筋の合意として(悪徳医は別ですぞ)医療行為をおこなっている。それが間違っ ているというならば悪徳医として訴えるべきです。

さてお答えします。

 >  以前からアドバイスを頂いている泌尿器科の医師にご意見を伺いました。

> その結果、埋没ペニスについては手術以外で解決できるとの証言を得まし

> た。ゆえに、この埋没ペニスに関する疑問は私としては解決いたしました。

>  今後は、双方の違いについて煮詰めていく方向で論を進められそうです。

[答え、日浅]

私も「埋没ペニスについては手術以外で解決できる」ことを知りました。そしてそれ に対する疑義も発しました。つまり、穴は開いているのだから、我慢さえできればい つかは真性包茎を脱すると思う(埋没ペニスでさえも)。しかし、それまでに時間 (2か月)がかかり、忍耐と困難を要し、トラブル(カントン陰茎)も発生する(そ のためにか脱落者が22%生じているし、対象は新生児である)。このような問題が あるから、重症包茎に対しては手術を適用しているものと、私自信も医者として納得 している。その方にも早く包茎に関する指針を作ってほしいと依頼している。でも埋 没ペニスに対して手術不要論は極く少数派だと認識している。また、そのような意見 があるからといって埋没ペニスに対して手術をする医者は間違っており、開く得意= 悪徳医だと断定するのは正しくない。

>

>>  検診をする医師が知識を持ち得ないから、日本におけるすべてのトラブルは

>> 発生しているのです。

>> 希望や理論だけで人間は変わらない。風土を変えねばならないのです。

>

>  風土を変える最適の方法は、一人の医師が全ての仮性包茎の新生児に対し

> 割礼を施すということなのでしょうか。

>  私は、何度も申し上げる通り、そこに論理の飛躍を感じます。

[答え、日浅]

仮性包茎の新生児に対し割礼を施す、ではなく、仮性包茎の新生児に対しても割礼を 施す(もともと間違っておればゴメンナサイ)、が正しい。

 私はすべての新生児包茎を処置することにより、新生児包茎の全容が分かった。教 科書には記載されていないのだから仕方がない。だから今のままで推移するならば1 人ひとりが包茎を解決してゆくしかない。なぜなら私はその筋の権威者でもないから である。今の日本はそのような状態である。ただ私としては、医者としてできること をしているだけである。貴方も”重症包茎を放置する(見て見ぬふりをする)”今の 現状には異を唱えておられる。それに対する方法論が違うだけでしょうか。

>

>> 全ての包茎を手術することによってのみ、包茎の実体が分るのです。

>

>  その論理的な根拠がわかりません。前回の私の文章は、論拠を求めたつ

> もりなのですが。

>  私は一般的な例をあげ、私の論拠を示しました。然るに先生は、ご自分の

> 論拠を全く明らかになさろうとしません。これは、論拠がないと判断せざるを

> 得ません。

[答え、日浅]

ほとんどは上にあります。それでは私は問います。ではなぜ、重症包茎が思春期まで、 あるいは大人になるまで放置されているのでしょうか。なぜ、悪徳医が暗躍するので しょうか。

>

>> 埋没ペニスに対し、日本の医者は”それはいずれはなんとかなる”と説明し、ある

>> いはそれに気付かない、それが日本では許されているではないか。許されている

>> 理由は、まさに日本の社会の責任・日本の風土である、と私は何度も主張してい

>> る。

>> 何故なら、埋没ペニスに対し正しい指導をしなかった、といって医者が責任を問わ

>> れた事例は皆無である。しかし、それは本来ならば過失である。しかし、日本では

>> それを過失とは、よもや思わない社会、それを私は風土、と表現した。

>

>  先生の仰る通り、私も新生児の検診は必要と考えます。ただ、それによってどの

> ような処置を行うべきかは私の助言者と先生の意見にはかなりの隔たりがあります。

>  私の相談した先生は、新生児についてきちんと診断した上で問題のある包茎につ

> いてはきちんと処置しているようです。念の為申し添えますが、その際にも手術が必

> 要であった例は皆無とのことです(包皮を翻転させるとのことです)。

>  もし、先生の判断と行動が誤りであった場合、必要のない手術によって包皮を奪わ

> れた「被害者」はどうするのでしょうか。

>  ちなみに私のサイトでは、必要のない割礼によって包皮を奪われた男性による包皮

> 再生についてのサイトへのリンクがございます。米国のサイトだそうです。

[答え、日浅]

 それでは、新生児についてきちんと診断した上で問題のある包茎についてはきちん と処置している、と言われますが、そのような医者が一体どれくらいおりますか、 1割もいない(私の想像であるが、もっと少ないであろう)のではないか。私はそれ を風土的と表現した。とっくにDNA も開明され、人が月にも行き、相対性理論にも気 づくような時代になっても、この簡単な包茎については未だに解決していない。欧米 では、なお末節的な議論はあるが、大筋はとっくに解決されているにもかかわらずで ある。これを風土といわずして何と表現すべきか。

 私は皮膚を切除していない。大人の場合、輪状切開という手術がある(大人の場合 ですぞ)のは厳然たる事実であるが、確かに皮が引きつる場合もあると思われる。し かしそれは、術後のコスメティックなことも考えての述式と理解している。私として は背面切開がよいと思う。しかし、”必要のない手術”とはだれが決定したのでしょ うか。一概には言えないのでは? 必要のない手術によって包皮を奪われた「被害者」 は、医者を訴えればよい。

> # ちなみに前回の「パウロ」についての項ですが、聖書で調べてみても膨大

> #で分かりませんでした。どの章に書いてあるのかだけでもお教え頂ければ幸

> #いです。

[答え、日浅]

創世記17章、に割礼は初めて出てくる。その後、聖書には400回以上その言葉が 出てくる。

エレミヤ書4章では割礼が象徴的に使われ、心が一人前になることに使われる。 エレミヤ書6章10節、特にエレミヤ書9章24節以降、 使徒言行録15章にその論争が記されている。

これらののメッセージは、肉(ペニス)の割礼は大切だが、肉の割礼だけではダメで、 心の割礼、耳の割礼、唇の割礼が必要である、そしてそれよりも大切なのは信仰であ る、ということであろうか。だから、決して肉(ペニス)の割礼を無視するのではな く、それを土台にさらに昇華させているとでもいえようか。心の割礼が心が一人前に なることに比喩される現実、やはり割礼が持つ意味が重要である証拠である。

新生児期のペニスはちゃんと観察し、ちゃんと指導すべき。

包茎は不潔である。だから手入れをしよう(仮性、真性に関係なく)。

  これくらいは合意できますか。


 以上への私の御返事です。

<「悪徳医」について>

 このメールでは「悪徳医」が多く登場しますので、私が捉える「悪徳医」を定 義付けておきます。

1 医学の世界(学会ではなく)で一般的に不要だと思われている手術を、

2 さも必要であると見せかける広告を打ち、社会に誤った常識を植えつけ、

3 それにより騙されて受診した患者を診察室等の密室で逃げられないように

 した上で手術を承諾させ、

4 法外な手術料で手術している医師。

 2については本人が行っている場合のほか、他の医師が行っているものを 上手に利用している医師も含めます。

 また、上記に雇用され、何も知らずに手術している医師については、保留し ます。

<「悪徳医」以外の包茎手術を積極的に推進している医師について>

 日浅先生は私が先生に対し糾弾を試みていると理解されているようですが、 私の敵は飽くまでも上記「悪徳医」です。

 私は包茎手術をしている医師を十把一絡げに論じてはいません。

 現段階の医学界の常識として真性包茎のより良い手術に取り組まれている 泌尿器科の先生には賛辞を送っておりますし、たとえ医学的に不要な手術で も患者の精神的な問題を解決する手段になるならと無理をして手術なさる先 生には人間として共感を覚えております。

 私は、サイト上でも述べていますが、まずは泌尿器科の受診を勧めていま す。手術をするかしないかの判断はその後にしたほうが良いと思っています。 その意味で手術に慎重なのです。

<埋没ペニスの手術について>

>私も「埋没ペニスについては手術以外で解決できる」ことを知りました。そしてそ

>れに対する疑義も発しました。つまり、穴は開いているのだから、我慢さえでき

>ればいつかは真性包茎を脱すると思う(埋没ペニスでさえも)。しかし、それまで

>に時間(2か月)がかかり、忍耐と困難を要し、トラブル(カントン陰茎)も発生す

>る(そのためにか脱落者が22%生じているし、対象は新生児である)。このよう

>な問題があるから、重症包茎に対しては手術を適用しているものと、私自信も医

>者として納得している。その方にも早く包茎に関する指針を作ってほしいと依頼し

>ている。でも埋没ペニスに対して手術不要論は極く少数派だと認識している。ま

>た、そのような意見があるからといって埋没ペニスに対して手術をする医者は間

>違っており、開く得意=悪徳医だと断定するのは正しくない。

 要はそのような情報を患者や保護者に医師が開示してくれることであると思いま すし、その上で患者や保護者が判断すれば良いだけの話だと思います。

 また、仮性包茎手術必要論も少数だと私は認識しております。

 私は幸運にも自然に剥けましたが、私には苦しい思いを長期間味わって剥いた 友人もおります。

 お金を払って手術をして簡単に済ませるか、自分で苦しい思いをして剥くか、自 分で選べる社会になってほしいものです。

<すべての新生児包茎への手術について>

>仮性包茎の新生児に対し割礼を施す、ではなく、仮性包茎の新生児に対しても割礼

>を施す(もともと間違っておればゴメンナサイ)、が正しい。

 これは私の表記の誤りでしょう。申し訳ありません。

 今回までのご回答で、先生としては、情報が少ない中努力されているというのが わかりました。

>貴方も”重症包茎を放置する(見て見ぬふりをする)”今の現状には異を唱えてお ら

>れる。それに対する方法論が違うだけでしょうか。

 現在の場合、「見て見ぬふり」というより「見ても分からない」というのが現状で は ないでしょうか。

 見て分かってくださり、考えられる選択肢を医師が示してくだされば良いだけの 話だと思います。

>ではなぜ、重症包茎が思春期まで、あるいは大人になるまで放置されているのでし

>ょうか。なぜ、悪徳医が暗躍するのでしょうか。

 おちんちんに関する情報が少ないからだと認識しています。

> それでは、新生児についてきちんと診断した上で問題のある包茎についてはきち

>んと処置している、と言われますが、そのような医者が一体どれくらいおります か、

>1割もいない(私の想像であるが、もっと少ないであろう)のではないか。私はそ れ

>を風土的と表現した。

 私は医師でもありませんし、泌尿器科にかかったこともありません。よって、数字 的なものは全然分かりません。

 どの職業の世界も最新情報も常に追って、最新の仕事をするのが困難な状況で す。私は、医療消費者側が情報をもつことで、その状況を打破できると考えていま す。

<背面切開について>

 これは私の誤りでした。割礼は背面切開でしたね。大人の環状切除の被害ばかり 扱っていますので、つい同様に考えていました。

 因みに、女子割礼はどのようなものかの資料はネット上にごろごろしているのです が、男性の割礼についての情報は意外に少ないものですね。

<必要のない手術を決めるのは誰か>

 患者自身です。

 いくら医師が良かれと思って手術しても、後で別の方法もあったと患者が知れば、 何らかの不満が出てきます。

 医師にとっても、患者にとっても、患者が選択するのは幸福なことだと思います。

<聖書における割礼について>

>決して肉(ペニス)の割礼を無視するのではなく、それを土台にさらに昇華させ

>ているとでもいえようか。心の割礼が心が一人前になることに比喩される現実、

>やはり割礼が持つ意味が重要である証拠である。

 なるほど読みました。なぜこの場で割礼が重視されているかといえば、キリスト教 がユダヤ教をもとに作られたからではありませんか?

 ここで割礼が出てくるのは、布教対象としてのユダヤ教徒にとって重要であるから であって、もしも仏教徒相手に布教するのであれば、別のことが出てきたと思いま す。

 また、後のキリスト教拡大にあっては、 キリストが割礼されていたことも隠蔽されてきました。 現在のキリスト教において、 「割礼が重要な意味をもつ」と叫ぶ方はいらっしゃらないのではないでしょうか。

 どちらにせよ現在の米国での包皮再生に宗教的背景はなさそうです。

> 新生児期のペニスはちゃんと観察し、ちゃんと指導すべき。

> 包茎は不潔である。だから手入れをしよう(仮性、真性に関係なく)。

>   これくらいは合意できますか。

 それは前提としてお話しているつもりです。

 ただし、ちんちん一般として清潔にしたほうが良いと思います(^.^)。

(2001/02/10)



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