• 1998年6月29日 ピングーのサンリオ化現象? 喜ぶべきか悲しむべきか?
ピングーのメーリングリストをスタートしたのは昨年の12月1日だったから早いものであれからもう7ヶ月も経つんだね。この7ヶ月間にトータルで164人のメンバーを登録、日ごとメンバーは増え続けたけどもちろんその中には脱退していった人もいた。学校の卒業でメールアドレスが無くなるとか あるいはメールが多すぎてとても読みきれないというのが脱退理由として多かったけど中には「グッズの話題ばかりでピングーの世界の話をしてくれる人が少ない。」という人が何人かいましたね。最初はそれほど気にもとめなかったけれど二度目くらいから考えさせられるようになってきた。最近メーカーが節操無しに次々と新しいグッズを出すものだから自分もそれに流されていたような気さえしてきた。グッズを売るのが目的で作られたサンリオキャラとピングースタジオで働く人たちが手間暇かけて作ったピングーが同じように扱われているのは確かにさびしいものがあるよね。これが日本の現状なのかなあ。

まあ本当はどう楽しもうが個人の自由だけどね。ただ僕も上のようなメールをもらって考え直したことだけど「メーカーが出す新製品に振り回されているファンが急増中」というのは日本以外ではまずないことだろうし、わずか5分のエピソードを一生懸命作っているピングースタジオの人たちのことを考えると あまり好ましい状況とは思えないよね。舞台俳優と同じようにスタジオの人達はなによりも作品を見てもらいたいと思っているはずだし。

決してグッズを批判しているわけではないんだけどね。うちのHP、特に英語版はグッズだらけだし。(^^; 中にはグッズがきっかけで作品にはまっていく人も絶対いるはずだし。ソニークリエイティブプロダクツにしたって素晴らしいイベントを開催してくれる感謝すべき会社だと思ってる。メーリングリストの投稿の中に「イベントでピングースタジオの展示を見てスタジオで働く人たちに少し近づけた気がして嬉しかった。」というのがあってそれには僕も同感だった。イベントへ行った日は家に帰ってからメイキングビデオ「ピングーの秘密」を見たんだけど心底楽しむことができました。

メーカー側に話を戻すと会社として食べていくためにはどんどん新製品の企画を進めるしかないんだろうね。ただ個人的な希望としてはグッズを扱う全ての店にビデオのディスプレイを置いてほしいんだよね。ビデオを扱ってない店ははっきり言って×、商品を置くスペースを設けるのがどれだけ大変なことかは僕にはわからない、またビデオの発売元がソニーミュージックエンターテーメントだから扱いが違うとかいうのもあるかもしれない。でも僕にはお店でグッズを物色してる女の子達よりビデオのディスプレイにかじりついてる子供の姿の方がずっと微笑ましく見える。後ろにその孫を見てるおじいちゃんの姿があったりすると最高だね。そういうの何度か見かけたけどいいものだよ本当に。

TVで頻繁に放送されるようになると流れもまた少しは変わっていくのかもしれない。でも数年前にやった十数本の作品だけを毎週4本づつ放送するようなプログラムはいただけない。おそらくライセンスの問題とかあったんだろうけどいくら子供だって同じ作品ばかり短い周期で何度も放送されたらあきちゃうよ。

ピングーのサンリオ化現象?それが悪いのかどうかはわからない。でも僕にとってはよいとは思わないし決して望ましいとも思えないなんて思う今日このごろです。