印刷時のヘッダ・フッタも、もちろんマクロから操作できます。ヘッダ・フッタの表示には計算式やセルの値が使えないので、マクロからの操作は知っておく価値があります。
印刷時のヘッダ、フッタの制御は比較的簡単です。ワークシートの「PageSetup」をオブジェクトとして6種類のプロパティに名称をセットするだけであり、「ファイル」メニューの「印刷プレビュー」で確認できます。6種類のプロパティは以下の通りです。
プロパティ | 機能 |
LeftHeader | 左ヘッダ |
CenterHeader | 中央ヘッダ |
RightHeader | 右ヘッダ |
LeftFooter | 左フッタ |
CenterFooter | 中央フッタ |
RightFooter | 右フッタ |
例:「
ActiveSheet.PageSetup.LeftFooter = "勤務報告書
"」
フォントは文字サイズ等は「書式コード」でコントロールできます。「書式コード」はヘッダ、フッタにセットする文字列の前に「
&」で始まる簡単なコードです。詳しくはヘルプで「ヘッダーやフッターの書式コード」を引いて下さい。代表的なものをご案内しておきます。
書式コード | 機能 |
&B | 太字にします。 |
&U | 下線を引きます。 |
&I | 斜体にします。 |
&nn | フォントサイズを指定します。nnは数字2桁 |
例:「
ActiveSheet.PageSetup.LeftFooter = "&12&B&U勤務報告書
"」
VBAには関係ないご注意ですが、フォントサイズの「
&nn」の数字は「
2桁」と説明されていますが、
3桁目以降に半角数字が連続しているとこれに影響されて巨大な文字になることがあります。
この他、印刷範囲の設定を「
PrintArea」プロパティで行なうことができます。データ量に応じて印刷範囲を変更するサンプルを、
「定型書式でページ範囲いっぱいを印刷範囲にする。」に用意しました。