プロパティは、忘れたら自動記録を利用する。

Excelの「オブジェクト」「プロパティ」は大半は自動記録でサンプルを作成することができます。これを利用すれば「プロパティ」の記述を忘れていても、その場で動かして確認することができます。

なお、セルの値の参照・更新を記述したマクロについては、どこのシートなのかを注意する必要があります。
セルを参照する、セルに値を代入するといった動作を記録すると、記録されたコードはいきなりRangeオブジェクトから始まります。つまり、どのワークブックのどのシートかは全く明記されていない状態になるのです。

このようなマクロを完成品として運用すると、よく誤動作が発生します。なぜなら、コードでどのワークブックのどのシートか明記されていなければ、動作させる時点でアクティブなシートに対してしか作用しないからです。
マクロを登録したワークブックで、作用させたいシートがアクティブになった状態で起動させれば問題ありませんが、そのような理解がない人がマクロを起動することもあります。

このような理由で、自動記録のマクロは「コード作成支援」程度に受け取って、得られたコードを誤動作のないように作り替えて運用するようにしたいものです。