自動記憶でできないことがいろいろ見えてくる。

「マクロの記録」でしかマクロを作ったことがない方に向けた説明です。 「業務ロジック」というのは単純な作業を「判断・分岐、繰り返し」を持って行なうという仕掛けだと思います。 もちろん、イベントや画面操作などこの説明に該当しにくいものもありますが、いつも皆さんが手作業で時間を掛けて行なっている作業をマクロで自動化できないだろうか、などと考える種類の処理はこの説明で良いはずです。
この章でここから数ページで説明している内容は、「マクロの記録」では一切登場しない「判断・分岐、繰り返し」に関する説明です。
「判断・分岐、繰り返し」とは...
何かの業務をコンピュータ上の「仕組み」に置き換える場合に「判断・分岐、繰り返し」は重要なファクターです。
「何の条件の時に行なう」とか「どうなるまで繰り返す」という部分のことです。 その条件で「何」を行なうかは、もしかしたら「マクロの記録」に出てくるようなことかも知れません。

また、複雑な「業務ロジック」に場合は「判断・分岐、繰り返し」による1工程の中でさらに「判断・分岐、繰り返し」が行なわれることにもなります。

どのコンピュータ言語でも同様です。
この「判断・分岐、繰り返し」というのはどのコンピュータ言語にもあります。
Basicのみならず、CJavaでもこの基本は同じです。「書き方」が違うだけです。
しかも、コンピュータ言語のバージョンが変わってもほとんど影響を受けない不変的な部分でもあります。

「マクロの記録」でこの「判断・分岐、繰り返し」が出てこないのは、操作の記録という行為の中ではできないからだけです。 結果的に「○○を3回繰り返す」だったとしても記録という手段では「○○」「○○」「○○」にしかならないということです。
つまり、「マクロの記録」はBasic言語の「言語」たる部分は全く使っていないということでもあります。

EUP(End User Programing)」なのか?
Microsoftは一時期「EUP(End User Programing)」を推奨していて、そのための資格を設立してアナウンスしていました。 「一時期」と書きましたが、資格自体は現在も存続しています。

業務をコンピュータ上の「仕組み」にできれば業務が合理化できるだろう。 ということはその業務の担当者なら簡単に判ることです。
「楽になる」かどうかは別として、「システム化によりチェック精度が上がる」「個々のデータの所在が明確になる」などの歴然としたメリットがあります。
さらに、ネットワークが完備している中での「業務システム化」であれば、現場部門と本社などの管理部門、さらには監査部門などが同じデータをタイムリーに見られるので、 システムが掛からない項目についても牽制機能を働かせるというメリットがあります。

ExcelVBAだけで大がかりな「業務システム」を構築するようなことはできませんが、 ここでコンピュータ言語の基礎に触れて学んでいこうということは、他のコンピュータ言語にも応用ができることだということです。

一方、どこの企業でも見受けられることですが、部署で行なっている業務の「作業」は、その「作業」のタイトルは部署の責任者が掌握はしているものの、 実際の「作業」の内容となると実務担当者でないと判らないということが結構あります。
異動・退職による業務引継ぎも実務担当者ベースなので部署の責任者は「蚊帳の外」のままだったりします。
そうなると「業務システム化」の推進の有無すらもその実務担当者の裁量になってしまって「人」に依存してしまいます。

EUP(End User Programing)」という言葉が出回った時、私は「現場が勝手にシステム化する手段」と受け取りました。
会社が必要とする基幹システムに載らない業務でも、システム化して合理化あるいは精度向上できるものはたくさんあると思いますが、 先にも書いた通りでシステム化の要不要や詳細な内容を実務担当者が握ってしまっていることが多いので、 「EUP(End User Programing)」は結局その担当者が「やるかやらないか」になってしまいます。

ここから先は「べき論」ではなく、自分で取り組むとなった時に何を学ばなければならないかの説明になります。