参照設定

これもかなり使いこなさないと変更することがないものですが、デフォルトのライブラリで動作しないオブジェクトを利用することがありますので、「方法」だけ説明しておきます。

「参照設定」は、VBEの「ツール」メニューにあります。

参照設定

ここに表示されている4項目が、Excel2013での「参照設定」のデフォルトです。新規にマクロを持つワークブックを作ると、自動的にチェックされます。



これ以外に比較的よく使用するのは、

ライブラリ名 内容・用途等
 Microsoft Forms 2.0 Object Library  ユーザーフォームをプロジェクトに追加すると自動的にチェックが付きます。
 Microsoft Scripting Runtime  FSO(FileSystemObject)による一般ファイルへのアクセスを行なう時に必要になります。
 Microsoft ActiveX Data Objects x.x Library  MDBSQLServerADOでアクセスする時に必要になります。
 Windows Script Host Object Model  ShellによるWindowsへのコマンド起動を行なう時に必要になります。
 Microsoft CDO for Windows 2000 Library  メール送信を行なう時に必要になります。
 Microsoft DAO 3.6 Object Library  MDBのデータベース作成やテーブル定義の変更などの時に必要になります。
 このライブラリはOffice32ビット版に限定されます。
 Microsoft Office x.x Access
  Database Engine Object Library
 MDB/ACCDBのデータベース作成やテーブル定義の変更などの時に必要になります。
 DAOとは異なり64ビット版Officeでも利用可能です。

私としてはこんなところなのですが、下へ行くほど使用頻度は低いです。



これらのライブラリについてはネット上にもサンプルコードなどの開発向けの情報が多く存在していて利用にはそれほど苦労はないと思います。
「参照設定」ではなく「CreateObject」による実行時バインドでライブラリを用いる方法もあり、一過性の機能はその方が面倒がないかも知れませんが、 対象オブジェクトの宣言が「As Object」になってしまうので、プロパティなどのメンバが自動表示されず、 また、コンパイルでのチェックレベルが下がってしまうので初級者には向かないと思います。



「参照設定」に表示されているライブラリはすべて使用できるわけではなく、また、使用できたとしても開発許諾を受けてないとライセンス違反になるものもあります。



さらに、自己のPCにあるライブラリでも何かのアプリケーションのインストールによって「部品」として存在しているというものも多く、 それを使って作成したマクロを別のPCで動かそうとするとライブラリ未発見のエラーになる場合もあります。