他のシート、他ブックを参照する。

自分のシートだけでなく、他シート、他ブックのセルを参照できます。
「関数ウィザード(関数の挿入)」に頼らず、自分で式を書きましょう。 どちらにしても「式」は考えなければなりません。ウィザード任せでは基本的な式しか書けませんから、判断などを含む式では対応できません。 上達を目論むなら、関数を覚えるより先に「セルの参照の仕方」をマスターすると応用ができるようになります。
自分のシート内の他のセルの参照
単純に、絶対参照で自シート内のA1セルの値を参照する場合はこのように記述します。
[A1参照形式]

 =$A$1

[R1C1参照形式]

 =R1C1


自ブック内の他のシート上のセルの参照
絶対参照で「Sheet2」のA1セルの値を参照します。
[A1参照形式]

 =Sheet2!$A$1

[R1C1参照形式]

 =Sheet2!R1C1
※シート名にスペースが含まれる場合は「'」で囲んで下さい。

各シートを串刺し計算
例えば、各店舗の売上集計シートがSheet1からSheet10だとして、Sheet11に全店合計を計算します。
この場合の集計対象シートは、シート見出しに並んでいる左端:右端を指定します。
[A1参照形式]

 =SUM(Sheet1:Sheet10!$A$1)

[R1C1参照形式]

 =SUM(Sheet1:Sheet10!R1C1)
※シート名にスペースが含まれる場合は「'」で囲んで下さい。スペースの有無にかかわらず「'」で囲んで入力しても構いません。

他のブックの特定シートのセルの参照
絶対参照で「Book2」「Sheet1」のA1セルの値を参照する。
[A1参照形式]

 =[Book2]Sheet1!$A$1
↑これは、Book2が新規ブックだった場合です。既存ブックかBook2を保存すると、

 =[Book2.xls]Sheet1!$A$1
となります。 さらに、ここでBook2を閉じると、

 ='D:\TEMP\[Book2.xls]Sheet1'!$A$1
というように、式が書き換わり、フォルダを指定したフルパス表現になります。

[R1C1参照形式]

 =[Book2.xls]Sheet1!R1C1
※ファイル名、シート名にスペースが含まれる場合は「'」で囲んで下さい。フルパス表現の場合は「'」で囲う必要があります。

こうして保存したブックを再度開くと、
外部ブックへのリンクを含んだブックを開くと、
リンク更新確認のメッセージ
このようなメッセージ(黄色部分)が表示されます。これは前回参照していたブックが開かれていないので、再度開いて表示値を更新し直すかの確認です。 このような状態のブックを他の人に配布する場合はご注意下さい。
リンクする先が上の例のようにローカルディスクである場合は、配布先でも同じ関係のフォルダ構成を作成しておかなければリンクの更新はできません。参照先ブックに変動がなく更新の必要がなくても、開いた時には確認のメッセージが必ず表示されてしまいます。
このメッセージは重要な意味があって、それぞれ別々に更新されているワークブックについて、参照している他ブックの内容が更新されているかも知れないので、 再度、読み込みをし直すか、ということの確認なのです。参照先が更新されていないという確証があれば右端の[×]でメッセージを閉じても構いません。