Thunderbird

Thunderbird」はメールソフトです。
説明などは「いまさら」でしょうが...  Mozilla Thunderbird」が正式な名前なのだと思います。 世界的にも最も有名なメールソフトでしょう。もちろん日本語にもローカライズされていて、日本語の専門サイトからダウンロードできます。
個人利用についてはフリーソフトだということも、世界的に普及している理由でしょう。
昨今では頻繁に連絡するケースでは「LINE」であったり、「チャット」であったりと手段が多様化していて、 従来の電子メールは利用頻度が下がっているかも知れませんが、全てが置き換わるわけではないので機能としてはしっかり押さえておく必要があります。
メールソフトとしては一般的なU/Iです。

Thunderbird

基本的な画面はこのようになり、一般的なメールアドレスと同じです。
デフォルトは「タブ」仕様なので一覧からメールを開くと右側にタブが追加されて開きます。 繰り返していくとどんどんタブが増えていって収拾つかなくなってしまいますが、 このような場合はオプションでメールを開く場所を「既存のメッセージウィンドウ」にすれば、 「Outlook」や「Becky!」などのような使い方になるので、 他のメールソフトから移行される方にはお勧めです。
迷惑メールフィルタは標準で備わっており、日本語でもきちんと学習して文脈から判定して「迷惑メール」フォルダに振り分けて既読にしてくれるので重宝しています。

何より「Thunderbird」には豊富な「アドオン」が存在していて「Thunderbird」自身に機能を追加してくれます。

Thunderbird

数年前までは10種類くらいのアドオンを使用していましたが、 近年では「Thunderbird」本体が機能を吸収したり、「Thunderbird」本体側のU/I変更で利用できなくなったものもあるため、 利用しているのは下記の4種類になっています。
アドオン名機能
Auto Address Cleaner メッセージ送信時にメール上の宛先等から「表示名」部分を除去し、自動的にメールアドレスのみにします。
用途としてはアドレス帳の宛先表示名に敬称(「様」等)を含めて登録している人がいる場合に、 返信メールの宛先が「様」付きと「様」無しが混在してしまうのを避けるため、日本語の「表示名」部分を除去し、送信メッセージのソース上はメールアドレスのみにしてしまうというようなことになります。
逆にこのようなメールを受信した場合は差出人や自分以外の宛先がメールアドレスのみになってしまうので「誰」かの判断が難しいと思われると思いますが、 「Thunderbird」で受信する場合はこのメールアドレスはアドレス帳から逆引きして日本語表示名に置き換えて表示してくれるので問題ないのです。
※最新版は「Auto Address Cleaner T」という名称に変更された模様です。
Check and send メッセージ作成画面で「送信」をクリックした時にいきなり送信されるのではなく、宛先確認のメッセージが表示される機能です。 また、チェックのみのボタンも追加できます。
Ver2.0からは設定機能も追加されて、このチェックを行なうアカウントを限定するなどの設定も可能になりました。
Manually sort folders Thunderbird」のツールメニューに「フォルダの並べ替え」が追加されます。
この「フォルダの並べ替え」を選択すると「Manually sort folders設定」が起動し、「アカウントの並べ替え」「フォルダの並べ替え」「追加設定」がタブ表示されて それぞれが「上へ」「下へ」ボタンで任意に並べ替えることができるようになります。
多数の振り分けフォルダを利用する方にはとても便利な機能です。
Quicktext メッセージ作成画面の件名の下に定型文挿入のプルダウンメニューを用意する機能です。
メッセージの一部となる定型文の他、「Thunderbird」本体の署名編集を削除してしまい、 「お世話になっております。」から署名までを例えば社外用、社内用に使い分けられるように複数種登録して利用するなど 利用度が高く人気のアドオンです。

なお、アドオン利用には「Thunderbird」本体とアドオンのバージョン互換に問題が出ることがあります。
Thunderbird」本体はデフォルトで自動バージョンアップされるのですが、 大きいレベルでバージョンアップが行なわれると、アドオン側が利用可能なバージョンの範囲から外れて「無効」になってしまうことがあります。
アドオンは自動ではバージョンアップされないので、この場合はサイトから新しいバージョンを再インストールする必要がありますが、 アドオン側のバージョンアップもタイムリーに行なわれるわけではないので、数ヶ月待たされることもあります。
アドオン側のバージョンアップが待てない場合は「Thunderbird」本体の方を元のバージョンに戻して自動バージョンアップを解除するなどの対応を行なうこともありました。

メールソフトで「Thunderbird」を推奨するもう一つの理由は、PCの入れ替えの際のデータ移行が簡単なことが揚げられます。
これはとても重要なことです。 「Thunderbird」の場合はインストール後に一旦起動してプロファイルフォルダを作成し、プロファイルフォルダ内にあるフォルダを新PC側にフォルダごとコピーさせて INIファイルをメモ帳で書き換えてやるだけでアカウント設定からアドオン、メールデータまで全て移行できます。