ファイル名の条件設定による一括変換

Windows上の指定フォルダ内のファイル名を一括変更できます。
この種のフリーソフトはたくさんあったのですが...   ある要件でJPEG画像ファイルを勤務先のローカルWebサイトにアップロードしようとしたところ、 拡張子が小文字でないと失敗するという現象があって、この要件をこなせるフリーソフトを探したのですが、適当なものが見つからず臨時プログラムを作成して乗り切ったということがありました。
この種のフリーソフトはたくさんあるのですが、古いものが多く、中でも新しいものを見ると正しく動作してくれなかったりするので、以前途中まで手がけていたものを仕上げてアップすることにしました。
一般的にデジカメ画像ファイルを配布するような時にファイル名を変更することは多いと思いますが、このような時に便利なように配慮してあります。

201601月にWindows10での動作確認を行ないました。 インストールを含めて現行バージョンで問題なく動作できています。

このような起動画面になっています。

ファイル名の条件設定による一括変換(起動画面)

指定したフォルダの中にあるファイル名を順次一括で変更するプログラムです。
変更対象のファイルを拡張子やファイル名に含まれる文字列等で抽出させることができ、変換するファイル名は指定した文字列を先頭に挿入、後方(拡張子の前)に挿入、または検索した文字列との置き換え、さらにはそのファイルの更新日時をファイル名に表意させるなどができるようになっています。

デジカメから抜き出した画像ファイルのファイル名にイベント名を表意させたり、事務系の分野では年度ごとの決まった数々の管理ファイルの原本を対象年度のフォルダにコピーさせてファイル名中の「(原紙)」という文字列を一括で「(nnnn年度)」や「(nn)」などに置き換えるというようなシーンで便利だと思います。

ちなみに、画面の「抽出条件」プルダウンは、
  ・検索文字は問わない
  ・ファイル名の先頭に検索文字がある
  ・ファイル名の末尾(拡張子の前)に検索文字がある
  ・ファイル名の中に検索文字が含まれている(位置不問)
となっており、「変換方法」プルダウンは、
  ・文字列変換は行なわない
  ・ファイル名の先頭に変換文字を挿入
  ・ファイル名の末尾(拡張子の前)に変換文字を挿入
  ・検索文字を変換文字に置き換える
  ・更新日付時刻をファイル名とする
  ・変換文字+更新日付時刻をファイル名とする
  ・変換文字+連番をファイル名とする
  ・変換文字+作成日付+連番をファイル名とする
  ・変換文字+更新日付+連番をファイル名とする
となっています。
連番についてはファイル名上の表意桁数が指定でき、フォルダ単位、日付単位にリセットさせることもできます。

複雑な変換指定を行なう時に事前に結果を確認できます。
「変換開始」ボタンのところに「実際のファイル名変換は行なわずに確認用変換ログのみ作成する」というチェックボックスがあります。
これにチェックを付けて「変換開始」ボタンをクリックして進めると変換前後のファイル名の一覧をタブ区切りテキストに出力されます。 出力先はマイドキュメントですが、即座にメモ帳に変換状態が表示されます。この時は実際のファイル名変換は行なわれていません。 処理結果に不安がある時はこの方法で事前確認を行なって下さい。

また、ファイルの使用中などで変換に失敗する場合が想定されます。
対象フォルダは事前に別名で退避させるなどを行なった上で変換処理を行なって下さい。

画面上の各項目の機能説明、バージョン情報については、インストーラに付属しているテキスト、又はインストール後に実行した本画面の右下の「概要説明」をクリックして表示されるテキストを参照して下さい。

インストールについて
下記の「ダウンロード」からインストーラが収容されたZIP形式の圧縮ファイルがダウンロードできます。



動作環境はMicrosoft .NET Framework 4.*(4.5~4.8)です。
本アプリケーションは32ビット版ですが、Windows64ビット版でも問題ありません。



当然ながら、Microsoft Excel(32ビット版のみ対応)がインストールされていることが起動の前提条件となります。

解凍してから「ChangeFilename1_Setup.exe」を起動することでインストールが行なわれます。インストール後はスタートメニューの「すべてのプログラム」から「Excelでお仕事!VisualStudioツール」の中にある「ファイル名の一括変換」を起動して下さい。 なお、デジタル証明書は搭載していないので、インストール中の確認画面で発行元は「不明」と表示されます。

アンインストールを行なう場合は、コントロールパネルの「プログラムと機能(プログラムの追加と削除)」から「ファイル名の条件設定による一括変換」を選択して「削除」を実行します。
本ソフトではレジストリは使用していません。画面モードの設定保存はMicrosoft .NET Frameworkの設定保持機能を使っています。

著作権等について
本ソフトの著作権は「Excelでお仕事!(井上 治)」が所有しています。
フリーソフトですのでご自由にダウンロードしてご利用いただけます。 但し、動作確認は充分に行なっておりますが、このソフトを使ったことによって損害が発生しても一切の責任は負えません。

本記事内容の転載についてはアーカイブに変更を加えないことを条件に、転載は自由にして頂いて構いませんが、必ずご連絡いただくようにお願いします。 連絡については当サイトの「意見・質問」ペ-ジが利用できます。
また、不具合や改善点などについてもご連絡いただけると幸いです。

バージョン情報

更新日 Ver 内容
2013/02/03 1.0.0.0 新規作成
2013/05/28 1.0.0.0 ボタンやメニューアイテムのダブルクリック対策を適用
2014/03/17 1.0.0.0 タイムスタンプファイル名機能を追加
2014/05/06 1.0.0.0 固定文字+タイムスタンプファイル名機能を追加
2015/02/22 1.0.1.0 DPI制御対応、ダブルクリック抑制
2015/11/13 1.0.2.0 「拡張子を小文字に変換」、「拡張子を大文字に変換」の機能を追加
2015/11/13 1.0.2.0 変更(移動)ファイル名が変更先で重複しないかのチェックを追加
2015/11/13 1.0.2.0 処理ログをメッセージボックスに表示(元ファイル名 ⇒ 新ファイル名)
2015/11/15 1.0.2.0 変更ログだけをテキスト出力するモードの追加
2015/11/15 1.0.2.0 変換方法指定の追加「変換文字+連番をファイル名とする」
2015/11/15 1.0.2.0 変換方法指定の追加「変換文字+作成日付+連番をファイル名とする」
2015/11/15 1.0.2.0 変換方法指定の追加「変換文字+更新日付+連番をファイル名とする」
2015/11/15 1.0.2.0 変換方法指定の6~では連番部分の桁数を指定できるようにする対応
2015/11/15 1.0.2.0 連番リセット方法の対応を追加
2015/11/15 1.0.2.0 ファイル存在チェックでは前工程で変換したファイル名との重複もチェック
2015/11/15 1.0.2.1 「アンダースコアを挿入」の指定機能を追加
2015/11/15 1.0.2.2 拡張子の大文字/小文字変換のみを指定した時の動作不良を修正
2015/11/15 1.0.2.3 各コントロールの状態(Enabled)制御の集約化(記述上の問題)
※ここまでは公開前の更新履歴です。
2016/01/17 1.0.2.3 Windows10での動作確認を行なったので記載を変更
2016/07/09 1.0.2.4 マルチスクリーン時の各フォーム制御の改善
2018/10/06 1.0.3.0 DPI環境で起動時フォーム位置がスクリーン領域外になってしまうことが発生する件の対応
2018/11/04 1.0.3.1 画面位置保持機能について複数画面時の個別DPI指定に対応する修正②
2021/10/15 1.0.3.3 開発環境を「Microsoft Visual Studio 2010」から「Microsoft Visual Studio 2019」に変更
2021/11/29 1.1.0.0 フレームワーク環境を「.NET Framework4.x」に変更
(ターゲットフレームワークは「.NET Framework4.5」に設定)
2022/05/14 1.1.0.2 ・開発環境を「Microsoft Visual Studio 2022」に変更
Windowsスタートメニューメンバの整理(概要説明リンクの削除⇒本体メニューから呼び出し可能)
2023/01/15 1.1.1.0 独自メッセージボックス変更(マウス既定ボタンモード対応)

※バージョンアップでのインストール時に動作上は正常にインストールされるものの、EXEファイルが置き換わらない現象があるようです。 フォーム上の各コントロールをマウスでポイントするとツールチップでバージョンが表示されるので、新しいバージョンになっていない場合は一旦アンインストールさせてから再度インストールさせて下さい。

ダウンロードはこちら。

←ChangeFilename1_Setup.zip
      (997KB)
.NET Frameworkの変更について   PCに搭載されている.NET Frameworkのバージョンはその有無を含めてWindows側の環境に依存します。
本プログラムは従来、古いWindowsへの対応から、.NET Framework2.0~3.5をターゲットとしていましたが、 現在では逆に.NET Framework3.5をインストールすることが必要となって余分な作業負荷となってしまってきているため、 Ver1.1.0.0より.NET Framework4.xに変更しました。



本プログラムを新規にインストールされる場合は必要な.NET Framework環境の確認だけでご利用いただけますが、 以前の.NET Frameworkバージョンから.NET Framework4.xにバージョンアップされる場合のみ設定やデータが引き継がれないのでご注意下さい。



手動作業での設定引き継ぎ(設定ファイルのコピー作業)バージョンアップ時の不具合については、こちらで説明しています。



一旦、.NET Framework4.x環境に移行した後の今後のバージョンアップについての設定内容は、自動的に引き継がれるようになります。