総乗車距離309.3km!!
スルッとKANSAI
エリア拡大記念イベント
タイムトライアル(鉄人レース)
OFFレポート


1999年5月30日 決行


 1999年5月30日。天気快晴。
 この日、MR関西乗り鉄部隊は「何事も挑戦することに意義があるっ!」というわけで、スルッとKANSAIエリア拡大記念イベントの一つ、「タイムトライアル(鉄人レース)」に挑戦しました。

 「タイムトライアル(鉄人レース)」のルールは下記の通りでした。


 以上のルールに照らすと、もっとも効率がいいのは下記のパターンでした。

  • 和歌山にバスエリア2箇所が重複していること
  • 大阪から一番離れている京阪電車のチェックポイントは出町柳

     このため、スタートを和歌山地区のバス、ゴールを京阪電車の出町柳として、この間のポイントを最短コースで回るのがもっとも効率的なことがわかりました。

     てなわけで、以下はMR関西乗り鉄部隊の汗と涙(若干アルコール入り(笑))の結晶です。

    前座 JR阪和線「紀州路快速」

     スタートが和歌山となったため、移動は5月10日改正で新設された京橋始発の紀州路快速となりました。参加者はこの時点でC62重連さん、C5413さん、こうやさん、DRSの4名。
     8時43分発の関空快速/紀州路快速は223系8連。うち後部3両が和歌山行きだったので、最後部車両(デフォルトでクモハ)に乗車しました。
    たれぱんだ  大阪環状線内は先行列車に頭を抑えられて思うように走れなかったのですが、阪和線堺市から先は本領発揮、南海電車に勝負を仕掛けているぞ、と言わんばかりの走りでした。日根野で身軽になった電車は10時13分和歌山に到着。
     和歌山で以前井原鉄道乗車OFFに参加されたシンバさんが合流。総勢5名となったところで、和歌山市駅へは紀勢本線(きのくに線にあらず(^^;)105系電車で移動しました。

    第一部 南海系列の各社

  • 和歌山バス那賀
    和歌山バス那賀  鉄人レース第1ランナーは「和歌山バス那賀」。橋本から和歌山までの広範囲をカバーしているバス会社です。本当なら橋本あたりから乗りたかったところですが、時間の関係で和歌山市内乗り入れ部分のみ乗車となりました。和歌山市駅から2つ目の市役所前で下車。
     スタート時刻の印字は11時13分でした。
     しかし和歌山のバスの系統がなかなかわからず、和歌山市駅まで戻る和歌山バスのバス停を探すのに歩き回って結局元のバス停から、というオチがついてしまいました。(ヾ(^^;)ぉぃぉぃ)

  • 和歌山バス
    和歌山バス整理券  市役所前から乗った和歌山市駅行き。とりあえず乗ったまではよかったのですが、この後の出来事は全員立腹モードだったのであえて赤裸々に書いておきます。

     これだけならいざ知らず、終点の和歌山市駅で悲劇が起こってしまいました。

     残額不足の状態で乗車していたこうやさん。下車時の精算でカードを2枚投入することになったのですが、ラリーの記録として必要となる1枚目のカードを乗務員に没収されてしまったのです。
     このあまりの対応のひどさはメンバーの不評を買っていました。
     共通カードで便利になっても、乗務員(接客サイド)の意識が変わらない限りは本当のサービスアップとは言えないですね。猛省を促したいところです。

  • 南海電車[南海線/堺]
    南海電車 堺駅  和歌山市駅でこうやさんがサザン号乗車後、所用のため一旦離脱。
     総勢4名となった乗り鉄部隊は堺を目指して、11時50分発難波行き急行電車で移動開始。7000系電車は車体が丸みを帯びた鋼製車で、時代を感じさせるものがありました。銘板も昭和40年代前半のものが多かったですし。
     乗車していて思ったのですが、JRと競合している割にはのんびり走っている印象でした。泉佐野あたりまでは海が見える場所もあり景色もいいのでよかったのですが。
     この区間で1回目の寄せ書きをアップしました(フォーラム#5参照)。
     12時43分堺に到着。

     堺駅では、後からきた「サザン」に乗車していたこうやさんをおなじみの「万歳三唱」で見送りました(笑)。

  • 泉北高速鉄道[和泉中央]
    和泉中央駅  天下茶屋まで空港急行で移動、ここで高野線に乗り換えました。
     13時07分発、準急和泉中央行きに使用されていた泉北高速の車両は「いかにも東急車輌」というステンレスカーでした。東急8500系とは、窓配置の違いを除けばそっくりさんかな、という印象を受けました。中百舌鳥から泉北高速線に入ると快調な走りを見せ、13時36分和泉中央着。

     和泉中央駅前では何かイベントがあったようで、地元校の吹奏楽の演奏が行われていました。

    第二部 大阪の地下を這い回る

  • 大阪市交通局[千日前線/南巽]
    大阪地下鉄千日前線 南巽駅 和泉中央から天下茶屋まで戻り、いよいよ大阪の地下へと突入です。
     天下茶屋では南海電車と堺筋線の改札が向かい合っており、スムーズに乗り換えることができました。日本橋から千日前線へ。22系電車の短い4両編成は、千日前線の現状での乗客数を物語っているのでしょうか。施設的には8両対応可能なだけに少し寂しい気がしました。
     14時40分、南巽着。

  • 大阪港トランスポートシステム(OTS)[コスモスクエア]
    OTS コスモスクエア駅 南巽から元来た道を阿波座まで戻り、中央線に乗り換え。阿波座駅の乗り換えはやや不便なように感じました。200m近く歩かないといけませんし。
     阿波座の先からの地上区間で外の景色を見てリフレッシュし、15時21分コスモスクエア到着。

  • 北大阪急行電鉄[千里中央]
    北大阪急行 千里中央駅  コスモスクエアから中央線を本町まで戻り、ダッシュ乗り換えをかけたところ、幸運にも千里中央行き電車に滑り込みセーフ! ここまでやるともう努力となんとか((C)日高のり子)の世界になってくるわけですが(^^;
     16時03分、千里中央に到着。しかしここでトラブルが発生してしまいました。
     OTSコスモスクエア駅で入場したカードで、千里中央駅にて改札機で出場しようとしたら……
    ぴんぽ〜ん
    と鳴ってはねられてしまったのです。改札機の方で3社またがりの運賃情報を持っていなかったことが原因でしたが、「スルッと通れるはずなのになんだこれは」状態でした。
     精算機で処理し、「収受額0円」の精算券で出場してことなきを得ましたが、このトラブルが元で、ラリーの所要時間に大きな影響を及ぼしてしまいました。

    第三部 阪急グループ各社

  • 阪急バス
    阪急バス  千里中央駅での改札トラブルの影響で、もっとも効率の良かった(所要時間の短い)系統のバスに目の前で逃げられてしまいましたが(泣)、この悲劇にもめげずに挑戦は続きました。  千里中央駅から東豊中団地前を経由して豊中に抜けるルートで阪急バスを利用しましたが、大阪北部の丘陵地帯のため結構道が狭い上に急カーブも多く、なかなかスリリングな道中でした。
     16時40分頃豊中駅に到着。

    豊中駅で乗り鉄部隊を狙撃(笑)したT.N.関西さん  ここであちこちのOFFで沿線に単車で突如現れることで定評があるT.N.関西さんが豊中駅におり、短時間でしたが狙撃を受けました(笑)。
     この後、能勢電山下駅でも待ち伏せしていました(笑)。MR西日本のパワーは相変わらず健在です。

  • 能勢電車[山下]
    能勢電車 山下駅 16時53分発の宝塚行き急行電車で川西能勢口へ向かい、能勢電車山下駅の攻略に向かいました。既に日は西に傾きかけている時間でしたが、まだまだ挑戦は続きます。

     能勢電車は阪急系列であり、車両も塗り替えられてはいますが阪急の中古車を使用しているためか、ワンマン運転であることを除けば阪急とあまり変わった印象は受けませんでした。妙見山を目指して行くために、かなりの急勾配が存在することを除けば。
     山下駅には17時22分に到着。

  • 阪急電車[宝塚線/宝塚]
    宝塚ファミリーランド  山下から川西能勢口まで戻り、急行宝塚行きに乗車。
     川西能勢口駅での阪急対能勢電の接続は非常に良くできており、両方向の急行電車がそれぞれ能勢電に接続しているので乗り換えのロスも最小で済む点は非常に良いと思います。
     宝塚までの間で2回目の寄せ書きをアップしました(フォーラム#5参照)。
     18時03分に宝塚到着。阪急では沿線ハイキングガイドの小冊子を主要駅で配布しており、思わず全部集めてしまいました(笑)。

     宝塚から今津線で西宮北口へ抜け、神戸線特急電車で三宮へ。三宮到着18時36分。

    第四部 阪神から京阪、そしてゴールへ……
  • 阪神電車[阪神本線/三宮]
    阪神電車 三宮駅  いよいよラリーも終盤。和歌山からほとんど飲まず食わずで乗り続けてきたのでメンバーにもたれ^H^H疲れの色が濃くみられました。三宮駅で最後の力を振り絞るため燃料補給(笑)を行い、8000系阪神特急に乗車しました。
     三宮から30分、19時18分に阪神梅田到着。ここでアルティマさんが合流しました。

     淀屋橋までは御堂筋線で一駅。しかし時間節約のため、駅間走行中に車内を編成の端から端まで移動しなければならなかったのですが、ここでも「努力となんとやら」でクリア。淀屋橋で最後の力を振り絞って改札へダッシュしたのでした。

  • 京阪電車[鴨東線/出町柳]
    京阪電車 出町柳駅  淀屋橋の改札を抜けたのは印字では19時23分。この時刻がゴール時刻となりました。和歌山バス那賀からスタートして8時間10分。長い長い鉄ちゃんの戦いに終止符が打たれました。
     19時30分発、京阪特急8000系2階建て車で出町柳まで乗車。各自それぞれにくつろいでいました。
     京阪七条でこうやさんが再合流。南海・大阪市交通局・OTS・北大阪急行・阪急バスの5社を回り、無事ネットワークラリーでゴールできたとのことでした。
     出町柳には20時21分に到着。紀州路快速から通算すると約11時間乗りっぱなしのまさに鉄人レースでした。肉体的には相当こたえましたが、なかなか充実した乗り鉄でした。

     終了後は四条烏丸の居酒屋で食事の後、流れ解散となりました。

    つかれた・・・・
    たれぱんだ

    エピローグ そして数日後……

     仕事帰りに阪急梅田駅サービスセンターに赴き、鉄人レース踏破認定証とパスケースを受け取ってきました。
     パスケースは緑色の合皮製で、「スルッとKANSAI」の金文字が入っていました。
     認定証の方は……まさに文面の通りだと思いますので読んでみてください。

    記事作成・写真撮影 DRS@京スタ

    表紙に戻る

    DRSのホームページに戻る