Orff, Carl オルフ
カルミナ・ブラーナ 【96】
・世俗カンタータ。オカルト的雰囲気で最近認知度急上昇。(クルマのCMなど)
・ヴィオラはリズム隊に徹底。弾き映えはしないがけっこう楽しい。
・篠崎義昭氏(テノール.)がファルセットボイスで歌う「かつては湖に住みにしわれ」の記憶が痛烈。ノリノリの絶品。ただ、キメの部分ですごい形相で突然オケの方を振り向くので、オケは笑いを殺すのに必死。

Prokoviev, Sergei プロコフィエフ
交響曲第1番「古典」 【02】
・ハイドンへのリスペクト。形式はそれっぽいかもしれんが実態はめくるめくプロコな世界。
・4楽章速すぎ。目にもとまらぬ速さで音符をまき散らしていろんな汗かいて本番終わる。聴き手にはそんなに修羅場を感じさせないところがうらめしい。
ヴァイオリン協奏曲第2番 【00】
・人生初プロコ。なんだー、意外とまっとうな作曲家じゃないすか、と油断すると終楽章の5拍子だの7拍子だのにつんのめる。
・ソロ:奥村愛さん(ハタチそこそこ)。こんなわけわからん曲弾いたあとにメインのマーラーもちゃっかり参加して弾いていた。体力あるのう、若いっていいねぇ、を実感した三十路突入直後の本番。
劇音楽「ピーターと狼」 【01】
・ナレーション:小澤幹雄氏(セイジ弟)。どこか朴訥とした語り口で、いいひとでした。
・ホルンの猟師、ファゴットの爺さんなど楽器ごとのキャラが立ってる中、弦楽器はまとめてピーターのテーマ担当。束にされちまったらヴィオラなんざどうでもいいうねうねに没してしまうのはもはや普遍の定理。ザコでいいのでなんか専用のキャラ作ってくれたらよかったのに。卑屈キャラでも偏屈キャラでもいいですこの際。

Rachmaninov, Sergei ラフマニノフ
ピアノ協奏曲第2番 【93,94,95,97】
・横山幸雄さま、今となっては遠い日のことゆえ印象薄いんですが、漠然と、いい感じだった記憶。
・若林顕さま、森下文化センターでの初顔合わせの日、練習前にぽろぽろ弾くあなたを見て、森下の職員にしちゃ上手いな、なんてまじで思ってました。あまりにも普通(以下)の格好で来るんだもの。
・ミッシャ・ディヒターさま(フリオ・イグレシアス似)、テンポの融通の利かないオケでごめんね。何度もやったのにね。
・中村紘子さま、スリル満点の本番をありがとうございました。カレーはおごってくれなかった。
・ヴィオラの出番もわりと充実、2プルトより前になればさらに吉(2楽章に4soli-4人で弾くパートソロ-あり)。ただし音程の飛躍はかなりバクチ。
・しかしこの曲に限らずピアノ協奏曲ではヴィオラの位置からソリストを拝むことは至難。ピアノの蓋の合間から中村女史のぶわんぶわん揺れる胸元だけ拝めたって、ねぇ。

Ravel, Maurice ラヴェル
ボレロ 【93,99】
・指揮:西村雅彦。テレビ(フジ『マエストロ』)でのハナシとはいえ、最後までインテンポの3拍子を維持した今泉君、もといマエストロに拍手。
・全体の8割方がピチカート(しかも激しい)。内出血必至。シークレットフィンガー(硬質シリコン製。誰にも気づかれずに関節が1コ増える!)があればヴィオラローカルでは売れそうなんですが。
バレエ音楽「マ・メール・ロワ」 【00】
・フランス語でマザーグースのことだそうです。曲もおとぎ話ふうだがなんたってラヴェル、エスプリに満ちたきらびやかな世界。…でエスプリって何?
・ヴィオラ、なにもそんなことウチにやらせんでも、という超高音域ソロあり。もしや、その危うさがほしいのか。

Resphigi, Ottorino レスピーギ
交響詩「ローマの松」 【97】
・ただただ無心に、きらびやかなオーケストレーションに浸れる曲。
・あぁ、あの心地いい和音の、ここっ、ここがヴィオラだったのかぁっ、というマニアックな喜びも見いだせるが、おすすめはしません。
・終曲の直前に、鳥(ナイチンゲール)の鳴き声が必要。スコアではレコードが指定されてたりするが「鳥笛」なる楽器で誤魔化すのが常。ソリスト江戸家子猫っつうのはありですか。
組曲「鳥」 【00】
・また鳥かい。
・こちらは「鳥」を題材にした17世紀のいろんな曲をアレンジして組み合わせたもの。なんせ原曲を知らんので、最初からこんなに写実的だったんかなぁ、という興味は残る。
・クラリネットがかっこうとかオーボエがニワトリとか、描写に使う楽器って似ざるを得ないんでしょうな。サン・サーンスもマーラーも。

Rimsky-Korsakov, Nikolai リムスキー・コルサコフ
シェヘラザード 【96】
・ひーろーりーひーろーりーとゆったりした波ばっか弾いてた記憶。
ロシアの復活祭 【00】
・2つ3つのメロディがこれでもかと繰り返される、ある意味ボレロにも似たMな世界。
・管弦楽法に秀でてたヒトっつうのは認めますが、いかんせん内容が飽きますぜ旦那。

Rossini, Gioaccino ロッシーニ
「絹のはしご」序曲 【94】
・オーボエ大活躍。舌が何枚あっても足りなそうなパッセージ。
・小さいフレーズをひたすら繰り返しつつ盛り上げていく「ロッシーニ・クレッシェンド」、ここでも健在。
「セヴィリアの理髪師」序曲 【97,01】
・名前だけ「フィガロの結婚」としばしば混同。(わしだけかい)
「どろぼうかささぎ」序曲 【95,02】
・はい、次の質問はなんですかー?
・えっと、えっと、かささぎとわかさぎとかわさきとかわはぎとおいはぎのちがいをおしえてください。
・はい、動物の質問ですね。カバ園長先生お願いします。
・う〜ん、むずかしいなぁ。宿題にしましょう。
・わかりましたかぁ?ではまた明日。さようなら。
♪ダイアルダイアルダイアルダイアル…チリリリリ…まっわっしってっ…

Roussel, Albert ルーセル
シンフォニエッタ 【00】
・がりごり系鳴らしっぱなし系ガテン系弦楽アンサンブル。かっちょええ。

Saint-Saens, Camille サン・サーンス
交響曲第3番「オルガン付き」 【98】
・さんさん、もしくはおるがん。さんさーんさん、というのは聞いたことがなく。
・立派なパイプオルガンを装備したホールがあちこちにできてきたからか、ひょっとすると今アマチュアオーケストラ界でこの曲が空前のブームなのかもしれず。
・「うたたたたた…」のリズムを征するものが1楽章前半を征する、かと思いきや意外とストイックな正直者が馬鹿をみる世界。オケってば難しい、を実感する一曲。

Schubert, Franz シューベルト
「ロザムンデ」序曲 【88,94】
・ヴィオラ:「ゲロゲーロ」担当。
交響曲第4番「悲劇的」 【02】
・悲愴も哀悼も悲劇的も題名ほどクラくはなく、むしろかっこよかったりするのが定説。
・2楽章、譜面のシンプルさにだまされて弾いてみたらフランクも真っ青の転調の嵐。ワタシドコ?ココダレ?
交響曲第8(7)番「未完成」 【87,94,95,02】
・シンプルかつ逃げ場がなく、めいっぱい気遣ってて弾いたつもりでも出来はいまいち、という曲。さんざん気疲れして報われないことから曲名がシャレになってない。親しみやすさからつい手を出してしまいがちだが、実はアマチュアには鬼門なのかもしれず。
・「>」がディミヌエンドじゃなくて実はアクセントだった、なるアカデミックな話題(岩城宏之『楽譜の風景』、金子建志『こだわり派のための名曲徹底分析』など)も織り込んでいくと、さらに頭使わないとならんので疲労度増大。
・いやでもすばらしい曲ですハイ。奥深すぎ。
交響曲第9(8)番「グレイト」 【94,00】
・シューベルトが来日中、神宮球場に響く早大応援歌「紺碧の空」にインスピレーションを抱いて1楽章を書いたことは有名。
・副題だってほら、早大→壮大→グレイト!、ってなもんで。(ベタですいません)
・4楽章のヴィオラの音符の多さは尋常でないが、腕力も精神力も使い果たしたかのタイミングに訪れるクライマックスの「ドーッドーッドーッドーッ(×4)」の快感は何物にも代え難く、C線があってよかった、の瞬間。

Schumann, Robert シューマン
交響曲第1番「春」 【02】
・春かなぁ、これ。理性保ってるようなそぶりを見せつつ落ち着きがないあたりが春って感じかも。
・シューマンのオーケストレーションは拙い、とかいろいろ聞くがさほど実感できなかったのはヴィオラの無力さ加減なんぞ誰の曲でも一緒じゃん、という深層心理ゆえか。
チェロ協奏曲 【95】
・ベルリンフィル首席のクヴァント氏と共演。ごめんなさい、オケはめちゃめちゃ練習足りませんでした。
・そのせいかクヴァント氏、本番直前にステージの段差でコケる。(30分後、指揮の曽我氏もコケる)
・シューマンが来日中、荒城の月@滝廉太郎にインスピレーションを抱いて冒頭のソロを書いたことは有名。(またかよ)
・自閉症気味のソロがぼそぼそつぶやき、オケが遠慮がちな合いの手を入れる、このなんとも煮え切らない作風がまたなんともシューマン。
4本のホルンのためのコンツェルトシュトゥック 【99】
・チェロ協奏曲よりは断然威勢のよさが目立つ。ホルン吹きにげーはーが多いのにも納得させられる一曲。
・でもソロに対するオケの合いの手の入れ方といい、「いきなり(subito)フォルテ」「いきなりピアノ」の多用といい、なんともシューマン。
ピアノ五重奏曲変ロ長調 【99,01】
・シンフォニックな響きがかっこいいが、弾くのは大変。っつか、どうがんばってもピアノに負けまくりなのが悔しい。かといってピアノが抑えたらさまにならないジレンマ。
・あくまでシューマンはピアノの人なのだ、を実感しつつ、ごりごり刻む。

Shostakovich, Dmitri ショスタコーヴィチ
交響曲第9番 【96】
・なんたって9番だからな、ベートーヴェンの第九みたいなすげーやつ、頼むぞ。とスターリンに言われて書いたのがこれ。
・中身はクレイジーキャッツ・笑点系。脱力しまくりのばかっぽいメロディ。実はこの人、楽しい曲書かせたら最強なのではないかと。
・当然スターリン、激怒。
室内交響曲(弦楽四重奏曲第4番 バルシャイ編曲) 【01】
・弦楽四重奏曲の編成を室内オケに拡大したって弦パートはあんまり変わんないとふつー思うじゃないですか。バルシャイはヴィオラ弾きでもあるからヴィオラの悪いようにはしないとふつー思うじゃないですか。原曲のおいしいヴィオラのメロディがことごとく管楽器に割り振られた結果ヴィオラがヒマこくなんてふつー思わないじゃないですかっ!!

Sibelius, Jean シベリウス
交響詩「フィンランディア」 【87】
・ロシアなんかプー、というフィンランド人のナショナリズムを奮い立たせた曲。
・オケで弾いた記憶よりも、ブラスバンドでチューバを吹いていた中学時代、くそ暑い音楽室で水を張ったバケツに足突っ込んでコンクールに向けた練習をしていた記憶の方が鮮明。でかい流しに水張ってチューバまるごとぶっこんで洗ったり、とか。
交響曲第1番 【98】
・交響曲第2番終楽章にあるような延々続く音階練習は、まだみられず。
・後期の交響曲の「寒さ炸裂」な雰囲気にも、まだ至らず。
・3楽章、4弦ピチカートをかき鳴らす快感。(ボレロは、苦痛。)
交響曲第2番 【99,01】
・聴き手であるうちはこの曲に小節線の存在も感じなかったし、フェルマータがいっぱいあって、指揮者の感性のままに演奏してるんだろうな、といった感想。
・かくして弾き手にまわってみると、なんじゃいこりゃ。小節どころか、ばりばり拍におさまっとるやんけ。でもあらゆるイベントが1拍目から始まってない。むずい。むずすぎる。
・なんだかんだいって体が覚えるまでの苦労と、この目と耳のギャップが、この作曲家に対する尊敬の念を新たにさせた。
歌劇「ペレアスとメリザンド」より庭園の泉 【99】
・アンコールです。ふわふわと、さらさらと。

Smetana, Bedrich スメタナ
連作交響詩「我が祖国」より「モルダウ」 【92】
・オーケストレーションに優れた曲であるほどヴィオラの肉体労働が報われない、との思いを強くした曲。
・お遊戯会で役もらえなかった子達がステージ両端で青いビニールテープ持ってさざ波を演出するがごとし、とはある人の名言。
歌劇「売られた花嫁」序曲 【01】
・題名だけ聞くとドナドナ系しみじみ系かと思いきや、ちゃらーんっ、と林家こん平よろしく始まりこまねずみのように駈けずり回って終わる、オープニングにしか持って来ようがない曲。
・ヴィオラ怖がられました。数少ない目立つ箇所でここぞとばかりすげー勢いでぶっ放してたらしい。ありがち。

Sousa, John Philipp スーザ
行進曲「星条旗よ永遠なれ」 【88,95】
・我がヴィオラ人生唯一の「オケ全員立って弾いた曲」。アメリカ人ばかうけ。体調最悪のカーネギーホールの記憶とともに。
・1回目は船橋ららぽーと近くの公民館だったようなおぼろげな記憶。

Strauss, Johann I ヨハン・シュトラウスI世
ラデツキー行進曲 【88,92,95】
・ウィーンで日本人のオケがアンコールでこれやるってのは、現地の人々は楽しいのかな。またやってるよ、ばかだねこいつら、ってな雰囲気なのかな。謎。

Strauss, Johann II ヨハン・シュトラウスII世
ワルツ「南国のバラ」 【87】
・ヴィオラを始めて2ヶ月目の、私の初演奏曲。よく考えるとキザミ、後打ち、裏メロというヴィオラの3大仕事が見事に凝縮された曲であった。
ワルツ「春の声」「美しく蒼きドナウ」 【88】
・東船橋駅コンコースでの「駅コン」にて演奏。1月のすげー寒い日。そうそう、最後の共通一次の日だったような(古っ…)。
・もともと乗降客のそんなに多くない駅で、北口から南口に吹き抜ける風にさらされ、なにしてんの俺ら、と自問しつつ優雅にワルツ。
皇帝円舞曲 【89】
「こうもり」序曲 【96】

Strauss, Richard リヒャルト・シュトラウス
交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」【94】
・2001年にこの曲やるオケ、急増(予想)。追悼、スタンリー・キューブリック。
・超ユーメーな冒頭に続く「後の世の人々について」、実は弦だけでも最大18パートに分かれる複雑精緻な部分。絶品。
・中間部のワルツでヴィオラトップが奏でるグリッサンド&フラジオレット、オケ的には聞こえやしないがパート的には注目度が高かった。(練習でここを弾き終えるたんびに首かしげていた○すえ氏。)
ホルン協奏曲第1番 【99】
・ナチュラルホルンを意識してた時期の作品ゆえ、いわゆる「ぱぱぱぱーん」的な(なんだそりゃ)使い方多発。
組曲「町人貴族」 【99】
・超人気族。
・今思えば数年前の行き当たりばったりドイツ旅行(→モーツァルト『魔笛』も参照)で聴いたベルリンフィルはこの曲だった。(当時は曲名を見てもぴんと来なかった)
・めちゃくちゃ上手いヴァイオリニストとめちゃくちゃ上手いチェリストが必要。でもってどっちもいた贅沢。
オペラ「カプリッチオ」より「月の光の音楽」 【00】
・カオス。やっぱリヒャルトっていらん音多いわ、との確信にいたる。

Stravinski, Igor ストラヴィンスキー
バレエ音楽「春の祭典」【01】
・ハルサイ。なーるほどザ・現代音楽の古典。某ハイパーメディアパソコン(笑。合掌)のCMで第一部終盤が使われ、わけわからんがかっちょええと思ったのが初対面。
・十八番としている某大学オケにいたはずながら、当の学生時代はごく一部をテレビ収録(マエストロ)でかすったのみ。世紀を超えてからとある社会人オケにて、ついに全曲演奏。
・しかし周りを見渡すとなぜか「人生のある時期にハルサイ暗譜してた人種」のみなさんがうようよ。14年ぶりだよぉとかいいながら複雑な変拍子もほいほい弾いてしまうあたり、三つ子の魂百まで。昔打った篠塚。おそろし。
組曲第1番・第2番【01】
・曲平均2分のミニマルな組曲。牧歌調ありサーカス風あり。クレイアニメあたりに似合うかも。
・通して弾いたストラヴィンスキー初体験。コアなやつ(春祭とか)じゃなかったのが幸いしてか、比較的幸せな出会い。