特設:2010年 静岡ホビーショー情報

 

毎年恒例、5月開催の静岡ホビーショー、今年度もツインメッセで開催されました。今年も多くのバスモデル新製品で賑わう、かと思いきや、バス関係の新製品アナウンスや展示があったのはトミーテック1社のみという意外な展開でした。今年はトミーテックバスコレクションシリーズ関係のレポートを、大量の画像でお送りします。(5/16未明本公開)

TOMYTEC

バスコレ16弾 テストショット参考出品!
王道富士7Eと西工42MC

気になるバスコ走行システム詳細発表

富士5E 5台セットA塗装済みサンプル展示

西工96MC ノンステップ5台セットテストショット展示

バスコレ80 いすゞBXD50ボンネットバス 西東京バス
試作品展示

その他気になるジオコレ新製品

 

 

 

 

TOMYTEC

バスコレ16弾 テストショット参考出品!王道の富士7Eと西工42MC

バスコレ第15弾発売から2ヶ月、今秋発売商品の参考出品としてバスコレクション第16弾ファーストテストショットが展示されました。

参考出品の形のため、詳細なアナウンスは一切ありませんでしたが、車両は富士7Eと西工42MCの3種が展示されておりました。

このようにテキスト情報の少ない展示でしたが、お話を伺うなどしてテストショットを見てまいりました。


待望の富士7Eツーステップ車。概ねU-の車両をプロトタイプにしています。こちらは日野の標準尺U-HT2MMCAあたりがプロトタイプとのことです。

 


正面を見ます。左はUD車、右が日野車。造形は同じ、どちらも都市低床車がプロトタイプです。


 


 正面周りを様々な角度から。バンパーの出具合など相当練られた造形です。正面窓の固定方法は15弾ニューエアロスターと同様。
ただし、15弾製品ではモールドがあった屋根上のパネルライン(接合部)はこの試作品では再現がありませんでした。実車のほうもふそうMPより目立たない処理になっている点を考慮したものでしょう。


 側面から。幅の広い4枚折戸が富士らしいですね。窓は横引き窓。


 リアから。テールランプは角型で下に補助ランプがあるタイプ。


 右側面。日野らしさを強調するエンジングリル開口部の再現もばっちりです。


 左はUD車。バス協テールで後退灯は1灯ですがそのほか基本造形は同じ。ガラス上辺と屋根断面のRが違う点なども精密に再現。

リアにクローズアップしてみます。手すりやエンジンリッドのヒンジも実物に非常に近い造形です。


 UDの中引き戸車。パネルラインが日野車とは作り分けられています。


 真横から高さを変えた2枚の画像を並べました。屋根肩の厚みなどもリアルなできです。ドアローラー当たり板なども繊細なディティールで再現されています。



 リア側から高さを変えた2枚。最後部裾の切り角の差も再現されています。


 真横から。2段サッシも精巧なディティールです。


 このように低めの角度から見ても非常に実車のフォルムを手際よく把握し再現しています。模型は上から眺める機会が圧倒的に多いのですが、実物は意外とこのぐらいの角度で見ることが多いので、この程度アイレベルを下げてみますと、フォルムの印象把握ができますね。

もう1点驚いたのが、日野車とUD車とも標準尺をプロトタイプとしながら、そのホイールベースのわずかな差を再現している点でしょうか。実車は日野のU-HT2MMAA=5200mm、UDのU-UA440LSN=5240mm、このわずかな差を再現しているのです。その差はそれこそタイヤアーチのふちを再現したディティール部分の幅程度のものなのですが、このこだわりがバスコレらしさですね。

ところで今回展示されていた試作品、似ている車両はないかな、と思い手持ちの写真をサルベージしてみました。

どうもこの2台はよく似ているような・・・窓割り、パネル割りなどがそっくりです。

ページトップへ戻る

そしてもう1種類はぐっと懐かしい西工42MC、かまぼこの愛称で西日本で親しまれた代表車種です。中扉4枚折戸は西工の本場!?九州で採用例が多く見られました。窓サッシの形状などから47MCなどとも称される時期の車両がプロトタイプのようですね。


 少し低めの位置から。屋根肩についている方向幕は透明成型のパーツで、屋根側にも受けの凹みがありました。

角のRが非常に大きい側面窓や、4枚折戸のごく小さなドア窓なども繊細な表現です。浅めの、そして少々変わった形のタイヤアーチを正確に再現している点に注目です。

そしてなんと言ってもこの車両を象徴するのがこのリアスタイルでしょう。Σ形とも言われるスタイルは強烈に個性を主張します。

その特徴あるΣ形のリアは気合の入った造形です。様々な向き、角度から見ても破綻なく再現されています。エンジングリル開口部の形などからいすゞ車がプロトタイプになっているように見受けられました。



もう1つの特徴は右側面運転席窓下の細い小窓。ここまではめ込みガラスになってるのは恐れ入りました。


 さらに気になったのが、このリア付近屋根上の通風口のディティール。ついにここも実物同様に通風口が開口しています。必ずどこか新しい、攻めの造形がなされてくるのがバスコレの大きな魅力と言えるのではないでしょうか。

ページトップへ戻る

気になるバスコ走行システム詳細発表

 昨年企画が発表され、その後情報が途絶えていた「バスコレ走行システム」ですが。今回相当進展し、「走るバスコレ」シリーズとしてパネル展示と試作品走行デモが公開され、多くの来場者の注目を集めていました。

現段階では(仮)となっていますが、「走るバスコレ」というネーミングの元、最初にベーシックセットが発売されるようです。またカーブについても一気に半径2種類をラインナップ。ワイドトラムレールとの併用を意識した半径が設定されたようです。基本的にはワイヤーで車両を誘導し、マグネットで信号を送ることで速度変化や停止、発車をさせる仕組み。

やはり鉄道の駅に相当するバス停についても、システム専用の新製品が3種類ほど用意されるとのことですが、バス停付近ではバス停に寄せる動作まで再現されていました。


 そして気になるパネルがこちら。「走るバスコレ動力」だけでなく、最初に「走るバスコレ専用ボディー」が用意され、これに動力を組み込む形でスタートするようです。そしてその車両はイラストにある「日野ブルーリボンシティーハイブリッド」になるとのお話でした。思わぬ形で新規車種、しかも現役型式の車がラインナップに加わり発売されることになりそうです。

どのような塗装で=どの事業者の仕様で発売されるのかも気になるところです。

このようにアップで見てみても、イラストが仮に描かれたようなものではなく、窓サッシやその取っ手など、相当細部まで書き込まれており、このハイブリッド車の製品化の準備が着々と進められていることが伝わってきます。

バスのステアリングが切られている点にご注目を。バス停を発車するシーンが見事に再現されています。走る速度については現在も調整をしているというお話でしたが、今回は前回の試作に比べ驚くほどスローな走りを披露、バスらしい走りにまでこだわったシステムである事がわかります。

こちらも前タイヤのステアリングが切られていることが見て取れます。カーブへの進入進出も実にスムーズに、突然の旧ハンドルという印象ではなくスムーズに進入していく走りは一見の価値があるでしょう。

走行システムを下から見せていただきました。一番前の部分がマグネットセンサー感知部、後の小さな突起が電源のタッチセンサー。リアタイヤはきちんとダブルタイヤになっています。当然ながら走行時には、道路上のホコリなどには多少気を使う必要がありそうです。

今のトミーテックの勢いを凝縮したようなジオラマ展示。バス、路面電車が走り回るシーンは圧巻でした。ちなみに気になるお値段は、、、冒頭のパネルにあったベーシックセット(走行システム+専用車両)で1万円以内を目指して開発中とのお話でした。バスホビーシーンに新たな風を送り込む製品になること間違いなし、発売が楽しみです。

ページトップへ戻る

富士5E 5台セットA塗装済みサンプル展示

 バスコレ通常品の中では直近、6月発売予定の富士重工5E 5台セットA は、初めて塗装サンプル品が展示されました。このほかの展示品は塗装前サンプルの展示でしたので、一番華やかで目を引いていました。5台とも様々な角度から撮影させていただきましたので、ご紹介しましょう。

西東京バス

西東京バスは日野シャーシの車両を再現。標準床車ですので少し背が高く腰高な印象をよく出しています。何より気になったのはバスコレのこれまでの製品にはないつややかな塗装でしょうか。あくまでサンプルですので製品がどのような仕上げになるかはわからないものの、色合いも見事に決まっているだけでなく艶もあいまって高級感すら漂っていました。個人的には艶ありの塗装が好みなので気に入ってしまった次第。

実車は中扉後ろの車内は3方シートでしたが、さすがにそこまでは再現されていません。何故かこの車両は前扉下のステンレス板が塗装再現されていませんが、実車は確か銀色だったような・・・まだサンプルですので修正が入るかもしれませんね。

リアではテールランプに注目。未塗装状態で横方向にでスリット上のモールドがある点に注目していたのですが、塗装されるとその効果が実感できます。さらにランプ周囲に細い黒線を印刷しふちまで再現していることに驚かされました。

こちらの角度のほうがリアの繊細な印刷がわかりやすいでしょう。屋根肩部の艶(光の反射具合)がGoodです。

行き先は代表的な系統である川口経由武蔵五日市行き。方向幕の印刷は15弾MP同様ガラス内側にされています。

横浜市交通局

横浜市交通局は都市低床のUD車。プロトタイプは後期型のU32Lですので、磯子車庫所属の車両です。局番8-4301がプロトタイプになっています。こちらは比較的マットな塗装でしたが、青帯上下のごく細い銀帯もきれいに入っており、角度によってきらっと光るのはかっこいいですね。

真横から。行き先は今はなき4系統の磯子駅発追浜行き。京浜急行バスとの共管路線でした。冷房車ステッカーも印刷されていますが懐かしいアイテムです。フォントを含め忠実に再現されています。

こちらはリア。ひとつ惜しまれるのが補助テールランプがモールドではなく塗装で再現されている点でしょうか。他の金型との共用は少なくとも今回のセットではないはずで、西東京バスなどで強烈な!?仕上げを見せられてしまうと、この点が惜しまれます。とはいえこれでも十分だとは思いますが・・・

真後から。リアガラスの形状、角のRなどが第6弾から大幅に改善され、非常に5Eの特徴をよく捕らえたモデルに進化しています。

正面付近を様々な角度から。第6弾では省略されていたドア下のステンレス板が印刷で入っています。正面方向幕の文字が浮いて見えるのですが、これはやはり窓ガラス内側に白も印刷しないとこのようになってしまうとのことで、製品では改善されるそうです。正面バンパーのごく小さな社番まできれいに印刷されています。

 京都バス

京都バスは日野シャーシの101号車がプロトタイプ。今回のセットで唯一の前扉の幅が狭いタイプのボディーです。こちらは京都バスらしい路線、51系統比叡山頂行きに設定されています。ナンバープレートは京都バスのみ車体側に装着されたタイプになっています。

左側面。特徴的な方向幕位置、前扉が狭い分変化する窓配置はもちろん再現。京都バスといえば車体中央に輝く社紋を思い出しますがこれも見事な繊細な印刷で手際よく再現されています。

上の2枚の写真は限られた展示スペースで撮影したため照明の影響から色が赤にこけていますが、実際はこのリアからの画像の色が見たものに近いです。

右側面を真横から。富士5Eの前扉が狭いタイプは、運転席窓も狭くなり、B柱の位置が左右側面で揃います。もちろんその特徴をきちんと再現しています。帯の太さが変化する箇所のカーブなどもきれいにトレースされておりなかなかの仕上がりです。

 広島バス

個人的にこのセットの中で一番驚いたのがこの広島バスでしょうか。4枚折戸下部のステンレス板の印刷、極細の雨どいの赤帯まで印刷に挑んでいます。屋根のグレーの色味も見事に再現しています。日デのU32L初期型がプロトタイプになっています。

アイレベルを下げてみてみます。ガラスに張られた150円区間の表記まで繊細に再現されているのにも驚かされました。24番の広島駅行きの方向幕が印刷されています。この方向幕文字の水色の色合いも実物さながらです。

左側面。一番目を引いたのは車体最後部のガーニッシュ部分。ディティールの繊細さにも驚いたのですが、何とここに銀色のごく細いリムの印刷をかけてきていて、それが決まっているのです。この部分の塗装が全体の印象をぐっと精密感あるものにしてくれています。

右側面。非常口表記の色が違う点まで再現しているのには恐れ入りますね。こちらも京都バスと同じく社番101がプロトタイプです。

リアから。横浜市と異なり初期のU32がプロトタイプで、リアのエンジングリル開口部が多く、形状も異なっています。この凹凸の多い部分にかかる細い白帯もきれいな仕上がりになっています。またリアにもマーカーランプがあるのはこの広島バスのみです。

 琉球バス交通

いちばんの変り種がこちら琉球バス交通のトップドア。日野シャーシですが冷房はサブエンジンで屋根上に突起がありません。実は細い帯が複雑に交差する厄介な塗装ですが、これを見事にこなしています。正面方向幕に並んだ経由地の小さな文字もきれいに出ていました。

左側面。側面サボも忠実に再現され、細かい文字がきちんと判読できてしまいます。ステッカーで修正された社名表記までばっちり表現。窓ガラスはブルーガラスを塗装で再現しています。若干ムラがあるように見えますが、15弾でも試作品と製品を比べると相当な修正が加えられきれいな製品が出てきましたから、こちらも修正に期待しましょう。

リアから左右を撮影しました。こちらも繊細なテールランプ部分の印刷に注目です。モールドを生かして非常に立体感ある、しかし黒いふちを再現したため精密な印象を出しています。

右側面。ヒドンピラーですっきりとした窓周りですが、よく見ますと逆T部分のピラーの太さの違いもきちんと作りわけされていることがわかります。

ページトップへ戻る

西工96MC ノンステップ5台セットテストショット展示

6月の富士5E 5台セットAに続き、8月発売が突如発表された「西日本車体工業 96MCノンステップバス5台セットA」。こちらは公営事業者を5台セットにした製品ですが、今回はパネルと1台のテストショットが展示されました。

新登場のサーモキング冷房ユニットも良好な仕上がりでした。正面なども新規に制作されており、ライトのディティールなどが従来品と異なっていて、彫りが深くなったような印象です。このテストショットはB-U正面ですが、これは川崎市バスのみに使用され、残る4台は段下げのないB-Tタイプになります。

左側面。この窓ガラスは東京都交通局、大阪市、佐世保市の3種に使用されるもの。川崎市、京都市は別の窓配置のものがきちんと用意されます。ちょっと注目したいのが前ドア上付近の雨どい。これまではストレートで表現されていたのですが、この製品はこの部分のトイが太くなっている点も再現してあるのです。ここまで繊細なモールドを見ますと、発売が楽しみになってきます。

リアから。リアについてもこのシビリアンと同じタイプのテールランプのものと、その後のバス汎用型+反射板の2種類、さらに汎用型はナンバー灯が今回の試作品にあるような横長1灯のものと、小型の2灯のものが作り分けられるので、合計3種類がセットに入ることになります。なおリアのガラスは展示品に入っていなかっただけで、もちろん製品には入るのでご安心を・・・

右側面。こちらも運転席上の雨どいが太くなっている点を再現しています。しかもドア側とは太くなる位置が違う点まで再現とは恐れ入りました。B柱は細いタイプがプロトタイプになっているようです。こちらのガラスも2種類の窓配置を作りわけるようです。

正面を残酷なまでに!?アップにしてみました。正面ガラスは色が入っているあたりからして、5弾製品当たりと部品共用でしょうか。牽引フックについてもただ凹んでいるだけでなくフックもモールドがされていますね。

リアも同様にアップ。バンパーやテールランプも良好かつ細かいディティールが再現されています。

最後に展示されていたパネルの画像です。伝統的に西工ボディーを愛用した事業者から、富士のバスボディー撤退後に導入した関東の事業者まで、バラエティーにとんだ構成です。しかも相当な作りわけがされるようですので、こちらも見逃せない製品になりそうです。

ページトップへ戻る

バスコレ80 いすゞBXD50ボンネットバス 西東京バス試作品展示

発売が少々延期になっているバスコレ80の西東京バスBXD50も、塗装済みサンプルが展示されました。
ご覧のようについにリベットが表現されていますがこれが重厚感と精密感を一気にアップしてくれています。艶やかな塗装とあいまってプラ製品には見えない見事な仕上がりです。

ページトップへ戻る

その他気になるジオコレ新製品

こちらも着々と弾を重ねるカーコレクションの12弾製品発表。今までありそうでなかった、現代の救急車や今の代表車種!?プリウスなどを「現代の街並み編」としてラインナップ。現代のバスシーンで欠かせない日産ADバンに注目です。この手の車はバス営業所の事業用車に多く、これを置けば営業所などのシーンは一気に実感的になるでしょう。秋発売予定です。

直近の発売予定品はこちらのアーケード。少し前の町にはこの手のアーケードは結構あったのですが最近は撤去されることが多いようです。自作するとなるとそれなりに手間がかかるものですから、ちょっとあると便利なアイテムになるでしょう。特にこのBとCの組み合わせはバス通り沿いにも設置されることが多いような形態をしています。

続いて6月には野立て看板も登場。こちらはどちらかというと鉄道線路沿いに多い印象ですが、地方の駅前などにも似た形態の看板は多く存在しています。

建物コレクションは今回の発表では大型化が著しい展開になっています。まずは昭和のビル 3種類。左端のCは少々癖の強いビルで早々見ない形状ですが、AとBはどこにでもありそうなスタイル。B当たりが非常に使い勝手がよさそうです。ただし大型化に伴い価格も大型化!?2100円が予価になっています。この価格になってきますと手軽の領域を超えるかな、という気もいたします。逆に言えばこの価格帯になるからには、やはりそれなりにカチッと正確な造形を期待したいと思います。

そしてさらに大型の建物、病院も試作品が公開されました。どちらの建物もユニット的な作り方になっているため、建て増しにより更なる大型化が可能な作りになっています。右の病院Bは階層も追加することができ、コレクションというよりストラクチャー的な位置づけがより明確になってきた製品です。そしてこちらも大型化で予価は2625円。これまでのNゲージ用ストラクチャと同じ価格帯に入っています。

ページトップへ戻る

以上駆け足ではありますが、静岡ホビーショーで展示された試作品をご紹介してきました。まさにバスコレ怒涛の新製品発表は十分見ごたえがあるもので、まさに飛ぶ鳥落とす勢いは衰えることを知らないようです。今年もたくさんの楽しみを提供してくれそうです。