オゴポゴ

 カナダ西部のリゾート地、ブリティッシュ・コロンビア州オカナガン湖で目撃されるUMAである。
 1974年7月、UMA目撃事件史上類を見ない出来事が起こった。
湖で泳いでいた女性がオゴポゴを目撃しただけでなく、実際に体に触れたのだ。
 この日は少し曇りぎみの空だったがかなり暑い日であった。
B・クラーク夫人は朝8時からオカナガン湖の南端で水泳をしていた。しばらく泳いでいると突然水面が異様な勢いで波立っていくのを彼女は感じた。普通でないと恐怖を感じた彼女は岸から200メートルの地点にある飛び込みようのイカダに戻ろうとしたが、その瞬間に何か重い塊のような物が彼女の足に触れたのだという。
 異様な感触に驚いた彼女は急いでイカダに這い上がって水面を見た。その時、何か巨大な生物が彼女のすぐ前の水中にいたのだという。最初に見えたのは高さ1.2メートル、長さ3メートル程のコイル状になって突き出た背中の一部だった。次に見えた尾の部分は約1.5メートルほどの幅があり、尾びれは鯨のように平たかった。
 湖の透明度は2〜3メートルなので水中の様子はよく見えた。
体長は9メートルほどで胴の幅は1.2メートルくらい、体の色は非常に鈍い感じの濃い灰色だったという。
背中には明るい色の縞模様が見え、背には明るい色の丸い斑点が見えた。
 しばらく観察していると突然水面のコブが沈み始め、尾が持ちあがって水面を叩いた。次には背中が再び水面に姿をあらわし尾が沈み、まるでシャクトリムシのように全身をくねらせて泳いでいたという。クラーク夫人は水面を目を凝らして見たが、頭はよく見ることが出来なかった。しかし彼女は首のような物は無く、魚のように直接胴体に顔がついている印象受けたという。結局オゴポゴは北のほうに向かって泳いでいき、時速は5〜8キロ程度だったという。
 彼女の足にオゴポゴが触れて姿を消すまでわずか4〜5分の出来事であった。
イカダからかなり遠い地点でオゴポゴは姿を消したが、泳ぐ際に残した大きな波は何回もイカダに押し寄せてきたという。
 B・クラーク夫人はこの凄まじい体験を、誰も信じてはくれないだろうからとしばらく他人に話そうとしなかった。


オゴポゴ目撃年表

1872年
スーザン・アリソンが蒸気船の起こした波を乗り越えて泳ぐ怪物を船上から目撃。

1926年7月19日
午後7時頃、ジョン・L・ローギーが妻と2人の孫を乗せて湖畔をドライブしていたところ突然静かだった湖面が盛り上がり約7メートルの物体が姿を見せた。物体は丸太状で先端には50センチほどの頭のような物がついており、鼻のとがった羊のようだったという。怪物はとても速いスピードで泳ぎ、車で追いかけてみたがやがて姿を消した。体にはウロコや毛のようなものは無かったという。

1926年8月28日
ジョースアリアーが家族とともにボートに乗っていると怪物に遭遇、持っていた銃で撃つと水中に姿を消したという。

1926年11月
湖で集団洗礼式をしていた群集の前に怪物が出現。

1926年
レガッタ競技中に突然出現し目撃される。

1931年
パット・アイランドがガールフレンドとともにヘビのような形の大型生物を目撃。
場所はウェストサイド・フェリーの沖で大きさは9〜15メートルほどもあった。

1942年
クリフォード夫人が2人の子供とともにウェストバンクで水鳥を追いまわす怪物を目撃。

1950年8月12日
W・ビーンズがナラマタにある小屋から馬のような頭部をした生物を午後4時半ごろ目撃。

1951年7月21日
アルバート・ムーアと友人2人が釣りの最中に怪物と遭遇。

1958年8月
ウィリアム・マークスがカサ・ロマ・ポイントの沖にコイル状の背中を見せる怪物を目撃。
一度姿を消したが再び姿を見せたとき、コイル状の物は8つに増えていた。彼は2頭のオゴポゴを見たのではと報告。

1959年7月17日
ディック・ミラー夫妻とパット・マーテン夫妻が4人で目撃。
50メートルという至近距離で丸い鼻面でヘビに似た頭部を30センチほど水面に出していたという。
体の色は暗緑色をしていたらしい。

1967年
エリック・パーソンがケローナ橋から怪物を写真撮影にはじめて成功。

1968年8月
アート・フォールデンがピーチランドの南で動く巨大生物の姿を約1分間にわたり初めて8ミリに撮影。
体長は約15〜20メートルで南に向かって泳いでいた。

1974年7月
B・クラーク夫人がオカナガン湖の南端で水泳中、大型の水棲獣に遭遇、体に触れている。

1976年8月3日
エドワード・フレッチャーがウェストバンク沖でヘビのように体を曲げて泳いでいるオゴポゴらしきものを5枚の写真に収める。

1978年10月24日
アーリン・ガール女史が巨大生物の連続写真を撮影。

1979年5月28日
アーリン・ガール女史がギンズメン・ビーチ沖で巨大生物を目撃し頭部らしきものの撮影に成功。

1980年8月11日
ブルーバード湾近くで45分にわたって怪物出現、多くの観光客が目撃する。

1981年7月12日
アーリンガール女史が湖面近くを素早く移動する怪物を発見、撮影に成功。

1981年7月24日
ウォッチリン一家がラトルスネーク島近くで舟の前を横切る怪物を目撃、父親のウォルターが写真を撮影。
この写真には12日に撮影されたガール女史の撮ったものと酷似している波が写っている。

1983年8月29日
ミッション・クリーク近くで釣りをしていた人が体長15〜18メートル、幅が3メートルくらいの巨大な怪物を目撃。
頭はヘビのような形をしていたという。

1984年1月28日
ウェストサイド・ロードから午後2時ごろに9〜12メートルもある怪物が目撃された。
この怪物は水面に姿を見せたり消したりと1時間も姿を見せていたという。
撮影された写真には怪物自体は写っていないが、約1メートルほどの水面のうねりが確認できる。

1985年6月28日
ウォフィル・ビーロスキーが朝の6時丁度に湖畔に建つホテルの6階から怪物を目撃。
かなりのスピードで泳ぎ、体長は9メートルくらいで体には緑色と黄色の縞模様があった。
ホテルからの写真撮影に成功し、さらに近づいてみようと岸に向かったところ姿を消してしまった。


  「ニューヨーク・タイムズ 」ではかつてオゴポゴの明瞭な写真を提供した人には1000ドルの賞金をかけたこともある。
しかし結局鮮明な写真は撮影されず、賞金を受け取った人は現れなかった。
 オゴポゴは別名 「ナティアカ」とも呼ばれ、インディアンには湖の悪魔として恐れられていた。
大きく分けてオゴポゴ像については2種類有り、プレシオサウルスのような首の長い海生爬虫類説と古代海獣ゼウグロドン説とがある。
 オカナガン湖はネス湖とほぼ同緯度、同様の自然環境であり、ネッシーのような首長竜が存在するというイメージがあるのだろう。目撃談の中に長い首を持ち、小さな頭部と樽のようなギラギラ塗れて光る胴、小さなヒレ状の足といった明らかに首長竜と思われる報告もある。ただし頻繁に目撃される上下運動しながら高速で泳ぐ様は首長竜では想像しにくい。そこで最近では鯨の祖先、古代海獣ゼウグロドン説が有力視されている。
・オカナガン湖自然環境

カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州に位置し、南北127キロ、東西3、2キロの細長い湖。
面積は約348平方キロ。最大水深は244メートル。
6つの湖があるオカナガン渓谷の中でも最大の湖で、湖水の透明度は高い。
氷河が溶けた際に窪地が湖となったために湖底は不規則で変かに富み、一説には水中に洞窟も存在する。
 ブリティッシュ・コロンビア州の他の15の湖でも同様の怪物についての報告がある。
カナダは全体的に水棲UMAの目撃例が多く、有名な所ではオンタリオ州シムコー湖の「イゴポゴ」、サシワップ湖の「ター・ザム・ア」、マニトーバ州ウィニペゴシス州の「マニポゴ」、カウィチャン湖の「チンクアウ」などが知られている。
・特徴

体長6〜9メートル。胴体は細長く、幅は1.2メートルほど。
中には20メートルという報告もある。
頭はウマ、もしくはウシに似ている。髭が有ったという目撃談もある。
尾は先が2つに分かれ水平についている。
色は暗緑色で後部には明るい縞模様、尾には明るい斑点がついている。
首が無く頭から直接胴体となる。