ア・バオア・クー

 別にジオン公国の宇宙要塞の名前ではない。
インドのチトール、ジャイナ教の勝利の塔に眠るという幻獣の名前である。
 半透明で肉眼では殆ど見えないが、誰かが塔を登りだすと目を覚まし、青く光り輝きながらその影にぴったりとついて階段を登って行くという。塔を登るにつれてその輝きも増していくが、訪問者が塔を登ることで涅槃(悟りの境地)に達しない限りその完全な姿を現す事はない。
 もし訪問者が涅槃に達しなければア・バオア・クーは形も輝きも薄れ、苦痛のうめき声を発するがそのうめき声は絹のすれ音のようだという。訪問者が塔を降りて行くと最初の段に再び戻り、次の訪問者が来るまで眠りにつく。
 この幻獣が塔の最上階に辿り着いたのは1度しかないという。

オーグレ・ブーグレス

 アメリカ、モンタナ州ウォータートン湖で目撃される水棲UMA。
 この湖が国立公園に指定されてから船の水夫達がしばしばこの怪生物を目撃している。
1960年代、目撃当初の報告によればその大きさは3メートル強といったところだが、1970年代に入ると20メートル以上の生物を見たという報告もある。
同じ生物を見たとすると10年で7倍近くになった計算になるが、このUMA自体が誤認の産物のような気がする。

ハーキンマー

 アメリカ、モンタナ州ポーソンのフラッドヘッド湖に棲息しているUMA。
 1968年8月、湖畔の村の保安官ジーグラーはハーキンマー目撃者の多さに興味を持った。
そこでジーグラーは妻子とともに湖畔の小屋に泊まり込み、湖を監視する事にした。そして3日目の夜、船着き場から激しい波が小屋や岸に打ち寄せはじめた。外へ出たジーグラーが差し向けた懐中電灯の光りの中には船着き場の突端に体をこすりつけている巨大な動物の姿が有ったという。
 ジーグラーは銃を取りに小屋に引き返したが、小屋の外で見ていた妻子に向かってその怪物が近づいてきた。
顔は大きな水鳥のようで平たいクチバシのような口を持ち、首は長かったという。
 妻子の悲鳴を聞いたジーグラーは発砲、怪物は船着き場の杭が見えなくなるほどの大波を起こして水の中に消えたという。
その形状や生活環境から、コリソサウルスの生き残り説がある。

ホワイトリバーモンスター

 アメリカ、アーカンソン州ニューポートのミシシッピー川の支流ホワイトリバーで目撃。
 1971年7月28日の早朝、クロイス・ウォーレンと友人がゆっくりと川の中央を移動していく生物を目撃した。
水上に出ている背中らしき部分だけでも9メートル近くあったという。
 また、ニューポートの消防士、ジム・ワードは網にかかった巨大な生物を発見した。
引き上げようとしたもののその生き物は網ごと川底へ沈んでいった。

タウポモンスター

 オーストラリア、シドニーの北に位置するタウポ湖で目撃されるUMA。
 1980年、ニューサウスウェールズのマウントヨーク自然史博物館館長のレックス・ギルロイがこのUMAの写真を撮影している。
彼によるとタウポモンスターは暗褐色で長い波をうねらせながら約10分間もその姿をさらして泳ぎつづけていたという。
 彼はこの生物はプレシオサウルスの一種ではないかとの推測を立てている。
また、湖には20から30頭の仲間が棲息しているのではないかとも語っている。

高浪池の主

 新潟県糸魚川市の南20キロにある高浪の池で目撃される怪魚。
 目撃者が続出したのは1987年の夏で、2〜3メートルほどの魚影を見た人が続出した。
「マグロみたいだった」、「2メートルほどもある鯉のようだった」などと証言も多岐にわたり、釣り人も大勢駆けつけた。
 この池には150年ほど前に住民が鯉を放流しており、地元の言い伝えでは3メートルほどの鯉が池の主だという。
 池の管理人、清水一氏(当時69歳)は、
「この夏は池の水位が下がったので目撃者が増えたのでしょう。これまでは殆ど信じてもらえなかったけれど、今度こそ本当と分かったはず」と語っている。
 2メートル以上の淡水魚は珍しく、鯉やソウギョ等の類ではなく岩魚の成長したものという考え方がある。

アラスカの光る巨獣

 アラスカのエスキモーが神獣と呼ぶUMA。
 1933年、スタン・ソンフィルムという映画会社のロケ隊が神獣の出現を理由にエスキモーから退去勧告を受けた。
また、1939年には不時着したカナダの飛行士がアラスカでその咆哮を聞き、足跡や折れた木も目撃した。
 体長8メートル、熊に似て頭部は前にせり出しており、時々虹色に発光する。
中新世に存在したメガテリウムの生き残り説がある。

バロン・ビダイ

 マレーシアがまだ白人の植民地だった頃に噂された大蛇。
 狩猟官のH・Jキャッチナーはしばしば地元のマラヤ人から「テムベリン川のバロン・ビダイ」という大蛇について聞かされていた。マラヤ人によるとバロン・ビダイは七つ頭の大蛇で七つの口はそれぞれ水牛を呑み込んでしまうほど巨大だという。
 ある時キャッチナーはマラヤ人にボートを漕がせてテムベリン川を渡ろうとした。すると前方の水面が音を立てて泡立ち始めた。泡は非常に多く、広い範囲で水面が沸きあがっていたという。結局マラヤ人が命がけでボートを漕いで逃げ出してしまったためにこの泡の下に何がいるのかを確かめる事は出来なかった。

トカゲ男

 1988年6月29日、アメリカ・サウスカロライナ州ビショップスヴィルの少年クリストファー・デーヴィス(当時17歳)が遭遇。午前2時ごろ、父親の車を運転して外出先から帰る途中スケープオア沼の近くでタイヤがパンクしてしまった。修理しようと外に出て道具箱を出そうとした時に真っ赤に輝く目が闇の中から物凄いスピードで近づいてくるのに気がついた。
 「トカゲ人間だ!」と驚いたデーヴィス少年、慌てて車内に逃げ込み窓を閉めようとした。
ところがトカゲ人間は窓から手を突っ込んできた。デーヴィス少年は必死で車を急発進させ怪物を振り落としたが、トカゲ男は走り去る車に追いすがり屋根の上に飛び乗った。フロントガラスに手をかけてワイパーを掴もうとするトカゲ男をデーヴィス少年は車を蛇行させて茂みの中に振り落として家に逃げ帰った。
 父親のトミー・デーヴィスの話では息子は顔面蒼白で半狂乱、とても作り話には思えなかったという。
後で調べたところ、車のバックミラーはねじれ、屋根には気妙な引っかき傷がついていた。
 この怪物は身長2メートルくらい、両腕が長く、手足はどちらも3本指で全身がトカゲかヘビのような緑色のウロコで覆われているという。
腐ったような臭いを発し、大きな口で乱杭歯が見えるらしい。
 トカゲ男は「沼男」、「泥男」とも呼ばれ、昔からアメリカ南部で目撃されるそうだ。
 それにしてもデーヴィス少年、17歳のくせに午前2時までどこで何をしていたのか。
トカゲ男の所為にしてでもパパには言えない事があったんじゃないのか。