【かな入力推進委員会(笑)】

最近では もはや1割ほどになってしまったといわれる かな入力派――。

こんなことで 日本語の未来はあるのか!?という危機感の下、
本HPでは、かな入力への移行を推進することにしようと思います。(^o^)

【拗音&促音入力に関して】

かつての私なら、ローマ字入力に対抗する手段は
「打鍵効率」という点と、「正統性」という部分でしか、
利点や論拠を挙げることができませんでした。

しかし、『JISかな+』が完成した今、
かつては不利と思われていた「拗音(&促音)入力」という点でも、
ローマ字入力に対抗しうるだけの使い勝手を
実現することができるようになりました。

これは 実際に試してみればわかることと思いますが、
「しゃ/しゅ/しょ」など 拗音を含む音が 実に快適に入力できます。

これは、ローマ字入力で3ストロークとなる英字での読みと
同等以上の快適さであると言っていいと思います。
(※さらに言えば、ローマ字では母音の位置が左右に散っていますから、
  その分の使い勝手の悪さを加えれば、完全に凌駕している(笑)と言っていいでしょう)

さらにまた、漢字の音の研究から、
「〜ょう」や「〜ゃっ」となる読みが
楽に打てるような工夫も施されています。

このような利点が、何も 新しい配列を覚えたり、
新しいキーボードを購入することなく、
今までと同じ指使いのままで できるようになるのですから、
『JISかな+』を使わない手はないでしょう。(^o^;;;

【濁音について】

濁音に関しては、それぞれの好みもあるのでしょうが、
やはり手書きのことを考えると、
かな入力のように、濁点を後から加えるという入力方式が
自然であり、良いのではないかと思われます。

何より、私のHPの研究課題の1つとなっているように、
そもそも、日本語には「連濁」という慣習があって、
打鍵時には 全く必要がないのに 濁点を要求されるという、
根本的な“誤り”も 存在するわけですから、
かな入力が 濁音の入力に不利であるという点は さほど重要とは 考えていません。(^_^)
(※ちなみに、これには、辞書レベルでの対応が必要になるので、
  それに対しては『MadDic2』というソリューションを用意しています)

【左右バラバラ打鍵】

さて、こうして、かな入力の弱点が 覆されてくると、
今度は さらに、ローマ字入力の欠点が 露呈してくることになります。

その1つは、いうまでもなく、
「QWERTY配列(英字配列)」に起因するものです。

やってみるとわかりますが、
よくもまぁローマ字入力の人は、こんな不便なキー配列で
あれだけ高速な打鍵をしているものだと不思議に思うほどです。(^o^;;;
(#随分と指や腕に負担がかかっていることでしょうなぁ〜(笑))

ローマ字入力で 頻繁に使われ、かつポイントとなるのは「母音」ですが、
これが QWERTY配列では、ことごとくホームポジションを外れています(*)。
しかも、左右にバラバラに散っています。
(* かろうじて「a」だけは 左手の小指の位置にありますが、
  これとて、到底使いやすいとはいえない場所です)

こんなことでは、普通に考えても効率の悪いローマ字入力が、
さらに効率の悪い入力方式となってしまいます。(^o^;;;
(※これに関しては、私のHPでも救済措置(爆)を用意していますし、
  またM式という考え方もありますので、改善することが可能です)

【使われるキーの数】

さて、それから、キーボードに関する欠点ということで言うと、
よくローマ字入力派の人たちは、「覚えるキーが少ない」ということを
長所として自慢げに吹聴することがあります。
しかし、少ないのが優れているというのなら、
携帯電話の入力方式が最も優れているということになってしまいますから、
その主張は 全く根拠のないものといえるでしょう。

また、逆にいえば、「覚えるキーが少ない」ということは
「使うキーが少ない⇒使わないキーがある」ということであり、
それは、キーボードの利用効率という点からいえば、
大きなムダということになってしまいます。(大爆笑)

その証拠に、ローマ字入力の人のキーボードは、
母音のキーなどが先に傷み始めますから、
「覚えるキーが少ない=使うキーが少ない」ということは
決して利点とはいえないのです。(^o^;;;
(※なお、予測変換を搭載した携帯電話の文字入力のほうが、
  ローマ字入力より格段に使いやすいことはいうまでもない(笑))

【カタカナ語の問題】

さて次に挙げられるのは、カタカナ語に関する問題です。

ある意味、これこそが、
ローマ字入力が日本語入力として使用に耐えない根本的な理由であると
言ってもいいかもしれません。

私などは見ていて本当に不思議に思えて仕方ないのですが、
そもそもローマ字入力というのは、英字を使う文字入力であるのに、
わざわざ英語をローマ字表記にして打たないといけないんですね!!!(>_<)

カタカナ語の中には、
そのまま打ったほうが簡単なものが たくさん あるんですけど...(=_=#;;;
(トップとか、セットとか、ファクスとか、ディスクとか...)
(#でも、まさか、綴りを知らないとか言わないでくださいね(爆)(爆)(爆))

このローマ字入力のカタカナ語のせいで、
元々の英字の綴りのほうを間違えて覚えてしまうという本末転倒な誤りをする人まで、
ローマ字入力派の人の中には 多く見受けられるような気がします。

せめてIMのほうで、英字をそのままカタカナ語に変換してくれるような
“受け入れ態勢”を 用意しておいてくれてもいいようなものですが、
方言に対応してくれるIMはあっても、
そういうことに対応してくれるIMは ないんですね。(=_=#;;;
(#なんかぁ〜、21世紀も10年ぐらいすぎたあたりから、
  ようやくそういうものが出てきたみたいなんですけどぉ〜(なぜかだるいギャルのよう...))

その結果、英字綴りをきちんと打っているにも かかわらず、
正しいカタカナに変換されないという、異常事態が発生することになります。

例えば、「ディ」と入力するために「di」と打つと「ぢ」と変換されます。
これは、英字で日本語&カタカナ語を入力しようとすることによる不都合が露呈したものですが、
(※他にも「ティ/ti」「デュ/du」「ウォ/wo」などがあります)
なんと、これを回避するために「dhi」と打って「ディ」と表示させるんですね。(>_<)!!!

こんなバカバカしいことを日常的にやっているローマ字入力というものは、
いかに覚えるキーが少ないだの、タッチタイピングができるだのと主張したところで、
到底、額面通りに評価できるものではありません。

ちなみに、私は かな入力ですが、カタカナ語の入力には、
英字の綴りを打ってそれを変換するという方法もよくやります。
(※そのために『MadDic1』を作ったわけですが)
(※『MadDic6(ままかな辞書)』も作りましたし(笑))

【日本語の問題(苦笑)】

おっと、忘れてならないのが日本語そのものに関する問題です。

日本語の現代表記においては、かつてハ行やワ行で表記されていたものを、
ア行やハ行に置き換えるという決まりがあります。
ところが、その中に、いくつか昔のままのものが あります。

例えば、格助詞の「は」を「わ」と発音する。
同様に「を」は「お」、「へ」は「え」です。

手書きや かな入力で、これらの“音(読み)”を思い浮かべながら、
「は」「を」「へ」と書いたり打ったりする分には 全く問題は ありませんが、
ローマ字入力においては、「は」は「ha」、
「を」は「wo」、「へ」は「he」と意識しながら打つ必要があります。

つまり、実は、ローマ字入力では、
日常的に、大変にムダな“脳力”を使っているということです。

こう言うと、ヘンクツなローマ字入力の人は、意識してないと言うかもしれませんが、
この世には、空気とか 重力とか、
「ない」ように見えて「ある」ものが けっこうあるんですよね〜(笑)。(^o^;;;
(#免疫機能なんてのも 似たようなものか?)

しかし 人の思い込みというのは 恐ろしいもので、
自分が意識していないからといって、それを「ない」と思ってしまう心理が
人間には あるんですね。(^o^;;;

まぁ、そういう人には、いくらローマ字入力のヘンテコリンさを説いても、
絶対に納得することはないでしょうから、
心ある人々にだけ聞いていただければ、よいと思うのですが。(^o^;;;

【「ん」の問題】

さてそれから、文字入力としての一貫性を見てみますと、
まず、「ん」が どうして「nn」なのかという疑問が生じてきます。
たしか、学校では、そんなふうには教わらなかったと思うんですけど...(爆)(爆)(爆)

そのせいで、「あんな」と打っているつもりが「あんあ」になる――。(=_=#;;;
それを回避するために、今度はイタチゴッコのように
「n」を3回も 打たなければならなくなっているというのに、
黙々とそれに従っている人たちの気が知れません。(^o^;;;

こんなものは、『MadDic』の考え方からすれば、
「あんあ」と打って「あんな」に変換してくれればいいんです。

何も人間がパソコンに合わせる必要なんてないと思うんですが・・・。(苦笑)&(忿)

ちなみに、この問題は、
「ん」の割り当て文字(キー)を[n]以外のものに置き換えれば
簡単に回避することができるんですが、(※Km式参照
頭の固い(=かな配列を覚えられない(爆))人にとっては
難しいことなんでしょうかね???(^o^;;;

【オンビキの問題】

上と似たような問題として、オンビキ(長音記号)の問題があります。

オンビキだけが、なぜ、マイナス記号なんでしょう?
別に日本式ローマ字で、母音を重ねてもいいと思うのですが。

たまに不都合が生じる場合もありますが、
そもそも漢字の読みには 同じ読みになるものが いくつも あったりしますから、
それに比べれば、どうってことは ありません。(笑)
少なくとも、マイナス記号よりは マシです。(^o^;;;

また、よく、ローマ字入力の利点として
タッチタイピングができるということを挙げる人がいますが、
マイナス記号は 確か 最上段にあったと思うんですが、
これは 不便じゃないんでしょうかね???(大爆笑)

あと、最近は 少なくなってきたのかもしれませんが、
以前は、オンビキの符号の代わりに、
本当にマイナス記号が使われていることが よくありました。(苦笑)
(#いまだに、技術系の人の文書などで 時々使われているようですが...)

まぁ、これは、ダブルクォートの初めも終わりも同じ記号を使う人から比べれば、
まだ 見た目には 許される部類のものかもしれませんが、
やはり、他人に読ませるものとしては 恥ずかしいですし、
あとで検索などをする時に ヒットしなくなりますから、
やはりダメでしょうね。

なんだか、ローマ字入力のせいで、
日本語がメチャクチャになりそうだという危機感を抱いているのは、
私だけでしょうか?(^.^;;;

【“脳力”は 有効活用しよう!】

最後に1つ、蛇足として付け加えておきたいのは、
ローマ字を入力する時には その分の“脳力”が使われているということを
忘れてはいけないということです。

よくローマ字入力の人が言うのは、
「ローマ字を考えながら打っているわけではない」ということですが、
それは 単に「意識していない」というだけのことであって、
脳内で処理が行なわれていないということではありません。

その証拠に、例えば、カ行を表す「k」を 仮に「f」などに置き換えてみれば、
頭が混乱しますから、一目瞭然でしょう。
(#時々、ローマ字の子音は あくまでも「行」を示しているだけだと言う人がいますが、
  そんなものは 詭弁ですね(笑))

私が思うのは、そんなことにムダな“脳力”を使うぐらいなら、
もっと他のことに(例えば、ヒット率を上げるための読み替えとかに)
使ったほうが どれほど 有効かということです。

しかし、一度 ローマ字入力にハマッた人の多くは、
「中毒」と同じ心理状態に陥っているので、
そういう人にいくらローマ字入力の非効率さを説いても
納得させることは なかなか 困難かもしれません。(^_^;

なので、まぁ、すでにハマッてしまった人に関しては 仕方ないとしても、
許せない&罪が重いと思うのは、
パソコン教室のインストラクターや教育的立場にある人々ですね。(=_=;

生まれて初めてキーボードに触れる平均的レベルの中高年なら ともかく、
未来のある若者や子供達に、ローマ字入力を優先的に教えることは、
大変 罪深い行為でしょう。
(#しかも QWERTY配列で!!!(=_=###)

まして、「ローマ字入力は覚えるキーが少なくていいよ」とか、
「英字配列がそのまま使えるからいいよ」とか 吹き込むのは、
デジタル技術に携わる人間として、まさに背信的行為であり、
“悪魔のささやき”としか 言いようが ありません。(怒)
(#ホラ、そこのNHK教育テレビ!!!(爆)(爆)(爆))


【 ローマ字入力が日本語入力に向かない本質的な欠陥 】

↑で「最後」と書いておきながら、
その後、さらに重大なことに気づいてしまいました。(^_^;;;

それは何かというと、
上にも他のページにも何度も書いているように、
ローマ字入力が「英字入力」であるということに起因するものです。

私のHPでも試みに、現状のナナメズレのキーボードを使って、
最高の効率を上げるための配列を考えてみたりしていますが、
ローマ字入力の効率を上げようと思ったら、
やはり、英字の配列をいじらなければならなくなります。

ところが、そのようなことをすると、
今度は、欧文を打つ時に不都合が生じる=効率が落ちる
ことになってしまうのです。(>_<)

例えば、英文では、打鍵効率の高いキー配列は、
Dvorak配列ということになっていますが、
これを そのまま和文の入力に適用しても、
効率は 多少上がるとはいえ、
日本語に合わせた本質的な解決にはなっていないため、
中途半端な満足感しか得られないということになります。

かといって、今度は、日本語に合わせて最適化してしまうと、
今度は、先に述べた通り、英文の打鍵効率が格段に落ちてしまうことになります。

これは、当たり前のことですが、
母音はともかく、子音に関しては、
日本語と欧文とで 使用頻度がかなり異なるものがあるからです。

これを両立するには、入力する文字に応じて配列を変える(爆)(爆)(爆)以外になく、
これは、可能性としてはできなくもないけれども、
実際にそのようなことをする人はいないでしょうから、
現実的には 不可能と言ってしまっていいと思います。

これに対し、かな入力では、
和文の入力と欧文の入力で 配列を使い分けることが 普通にできますから、
習熟すればするほど、両方の効率アップが はかれるわけです。(^-^)!

そのことを知ってか知らずか、
ローマ字入力を礼賛する人の多くは、
キー配列には無頓着な人が多く、
ほとんどの人は、慣れによる高速化だけを追い求めようとします。

そもそも人間が機械に合わせるのではなく、
機械が人間に合わせるべき――
そのようにシステムを作り替えていけばいいじゃん
――と考える私なんかからすると、
本当にバカげた人たち(笑)だと思いますけど、
当人たちにとっては、至って真面目なのでしょうから、
これ以上のことは申し上げても無駄なのかもしれませんけどね。(^.^;;;

ある意味、幸いにしてQWERTY配列が、
日本語入力にも欧文入力にも向いていないことが、
彼らにとっては 好都合というか、
ローマ字入力を支持する上では、
最大の欠陥からみんなの目を逸らせておくことができるので、
現状をそのまま肯定することが、
いろんな意味で、都合がいいんですね。(激苦笑)

そういう人間に限って、IMの変換効率だけは 猿だのなんだのと
偉そうに厳しく文句をつける――。
自分の不勉強や怠惰については 省みもしないくせに・・・。
なんという恥知らずな人たちなんでしょうか・・・。(=_=#;;;


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