ブレイク〜ピックアップの演奏例

 ジャズにおいて、テーマ終了時にブレイクを行い、ソロのピックアップ部を経て頭に入る演奏形態は一般的です。いわゆるスネアロールからドカンと頭にアクセントを持っていくのは基本(MIDIファイル4k)ですが、毎回これを繰り返すとワンパターン化してダサくなります。
 ここで、効果的な演奏は”引き”を意識することです。前述の演奏と同じスネアロールの後をノーアクセントとした演奏(MIDIファイル4k)を聞いてみてください(曲はコザクラバンドのドルフィンザンス)。どうでしょう、肩すかしをくらったような印象があるものの、かっこいいと思いませんか。アクセントを入れる行為は簡単ですが、案外この”引き”は難しいものです。テクニック的には何も難しいことではないのですが、頭にはアクセントを入れるクセや先入観が邪魔をしてしまいます。しかし、この”引き”こそがメリハリのつく大切な部分となります。
 その他の演奏パターンを列挙しますので参考にしてください。もちろん、おかずには”揺らぎ”が入っています。

・タムのおかず〜2拍目にアクセント(MIDIファイル4k)
・おかずなし〜アクセントなし(MIDIファイル4k)
・タムのおかず〜アクセントなし(MIDIファイル4k)
・ベードラとスネアのおかず〜頭にスネアとシンバル(MIDIファイル4k)



ジャズドラムのおかず、ワンポイント
 ジャズドラムのおかずと聞けば難しいんだろうな、と思ってしまいがちなものです。かっこいいニュアンスを出すのは難しいと考えてしまいますが、この頭のアクセントを抜く”引き”を多様すればいい感じの演奏が比較的簡単にできます。しかも、あまりやる人はいません。