「冬至」について -2007.01.08Up

 (冬至に会わせてUpしようと思っていたけど、遅れて年が明けてしまいました。。遅ればせながら・・・)

 冬至とは、「昼の時間が一年で一番短い日」であり、また「北半球では太陽南中高度が一年中で一番低くなる日」でもある。現在の暦では12月22日頃だ。棒を立ててその影の先を記録して、影が一番遠くになった日が冬至というわけだ。つまり、手軽に最も正確に観測できる日であり、昔は冬至を一年の始まりとしたように、今でも冬至は暦の基準でもある。太陰太陽暦(旧暦)では、「朔(さく)」つまり新月の日を月の第1日として数え始め、且つ冬至を含む月を11月と定義している。そんな訳で、旧暦の11月が「子」の月であり、また1月(正月)が「寅」の月となっている。(このあたり、以前の雑記−「節分」の話−を参照。)11月1日が冬至になるのが一番分かりやすいが、それを朔旦冬至(さくたんとうじ)といい、正確に19年周期で訪れるそうだ。次の朔旦冬至は2014年とのことです。

 冬至の日に、ゆず湯(柚子をお風呂に浮かべる)に入り、カボチャを食べて健康に過ごそうという習慣がある。こうした伝統は大切にしたいと思うが、何故、冬至にゆず湯やカボチャなのだろう??本当のところはよく分からないが、こんなところではないでしょうか。。。

  • ゆず湯
    「冬至」を、湯につかって病を治す「湯治(とうじ)」にかけ、更に「柚(ゆず)」も「融通(ゆうずう)が利きますように」という願いに通じるという説があるが、ボクには今一説得力が欠ける気がする。ただ、柑橘系の香りは気持ちをリラックスさせるし、それら精油成分も代謝を活発にさせて体を温める効果がある。冬至という、これから本格的に寒くなる節目の日に、香りの良い旬の柚子を入れて風呂を楽しむということなんだろうと思う。日本人は基本的に風呂好きだし、また柚子の香りも大好きですよね。
  • カボチャ
    カボチャは夏の野菜ですが、栄養たっぷりな上に保存が利きます。今と違って昔は冬場は緑黄野菜が少なくなって、ビタミン不足になりやすかったでしょう。冬まで大事に保存しておいたカボチャを、冬至という節目の日に解禁して食するということなのでしょう。

 また、神社や寺では冬至に、厄を祓い無病息災を願う星祭りを行うところがある。何故、冬至にそうした祭りを行なうのだろうか?
 太陽の力は、冬至の日に向かって徐々に弱まって行くといえる。つまり、冬至は太陽の力が最も弱くなった日であるとみなせます。しかし、逆に言えば、この日を境にして再び力が強くなって行く日ともいえる。こうしたことから、冬至は「一陽来復の日」として尊ばれてきた。暦の起点でもある冬至という日は、来るべき一年を無事に過ごせるようにと祈願するのに適当な日でもあったと解釈できます。

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